toggle

365日からふるに子育て!第87回 ~子どもの「春バテ」を救う魔法の朝ごはん~

「次世代へ健やかな未来をつなぐ」ウェルサポの管理栄養士 西田です。

桜の季節が過ぎ、新緑が眩しい季節になりました。入園や進級から数週間が経ちましたが、お子様は新しい環境に少しずつ慣れてきた頃でしょうか。

一方で、この時期のママやパパからよく聞くのが、「最近、朝なかなか起きてくれない」「夕飯の前に寝落ちしてしまう」「食欲が落ちて、偏食がひどくなった気がする」といったお悩みです。

実はそれ、お子様なりの「春バテ」かもしれません。冬から春への季節の変わり目は、寒暖差だけでなく、生活環境が大きく変わる時期です。だからこそ、家庭での細やかなサポートが子どもの元気を支える鍵となります。

今回は、心身の土台を作る食事の面から、今すぐできるサポート術をご紹介します。

1. 未就学児の「春バテ」とは?

大人でも環境が変わると疲れますが、未就学児にとっての「初めて」や「変化」は、私たちが想像する以上にエネルギーを消耗します。

新しい先生、お友達、教室の匂い、守らなければならないルールなどなど。小さな体で一日中フル回転しているため、4月末は心身の疲れがピークに達しやすい時期なのです。

この「春バテ」を解消し、5月の連休を元気に迎えるための鍵は、ズバリ「朝ごはん」にあります。

2.なぜ「朝ごはん」が疲れに効くの?

睡眠中にエネルギーを使い果たした脳と体は、朝には「ガス欠」状態です。特に未就学児は肝臓に蓄えられるエネルギー(グリコーゲン)の量が少ないため、大人よりも早くエネルギー切れを起こします。

そこで重要なのが朝食です。朝一番にしっかり栄養を届けることが、子供たちの心と体を安定させ、一日を元気に過ごすための大切なスイッチになります。


 【朝食のメリット】

 ①脳のスイッチが入る
 集中力が高まり、園での活動が楽しくなります。

 ②体温が上がる
 免疫力が高まり、季節の変わり目の風邪を予防します。

 ③自律神経が整
 精神的に安定し、登園し渋りや「イヤイヤ」の緩和につながります。

3.春バテ解消!3つの栄養ポイント

忙しい朝、完璧な献立を作る必要はありません。以下の3つを意識するだけでOKです。

①ブドウ糖(エネルギー源)

パン、ごはん、バナナなど。脳の唯一のエネルギー源です。

②ビタミンB1(元気のビタミン)

糖質をエネルギーに変える「着火剤」の役割をします。豚肉、納豆、鮭、タラコなどに豊富です。

③トリプトファン(心の安定)

幸せホルモン「セロトニン」の材料になります。セロトニンは夜には睡眠ホルモン「メラトニン」に変わるため、質の良い眠りにも繋がります。大豆製品、卵、乳製品、赤身肉、魚、バナナに含まれます。

4.管理栄養士おすすめ!「ずぼら」でも栄養満点レシピ

朝から火を使いたくない!という日のために、3分でできる春バテ対策メニューをご紹介します。

●【しらすとチーズのおにぎり】

ごはんにおかか、しらす、ピザ用チーズを混ぜて握るだけ。カルシウムとタンパク質、ビタミンB1が一度に摂れます。チーズの塩気で食欲がない子も食べやすい味です。

●【きな粉バナナヨーグルト】

切ったバナナにヨーグルトをかけ、きな粉をたっぷり。バナナを手でちぎってもOK!トリプトファンと食物繊維が豊富で、お腹の調子も整います。

5.「食べない」時の魔法の声かけ

「早く食べて!」「残さないで!」と言いたくなる気持ち、よく分かります。でも、疲れが溜まっている時は、食事を楽しい時間にしてあげることが一番の薬です。

「一口だけ食べて、パワーアップしちゃおうか」

「これ食べたら、今日はお外で何して遊ぶ?」

など、子どもが喜びそうな声掛けをしつつ見守っていきましょう。

もし、どうしても食べられない時は、小さなおにぎりや一口のフルーツだけでも大丈夫。「何かをお腹に入れた」という事実を親子で一緒に喜ぶことが、なによりの栄養となります。

春は子どももおとなも、新生活に慣れていこうとしている時期です。今は頑張りすぎず、親子で「ちょっと手抜き」をしながら、ゆったりとした気持ちで食卓を囲んでみてください。


<ウェルサポについて>

ウェルサポでは、臨床経験20年の看護師が最強のサポーターであるフレンドナース(かかりつけナース)となり、身心の相談はもちろん、子育てや介護、ご家族の健康に寄り添ったオンラインのチャット相談を行っています。他にも、オフラインで行う定期訪問サポートやアテンドサポートなどがあります。社会福祉士、健康運動指導士、助産師、管理栄養士などの専門家とも連携しています。

一般財団法人ウェルネスサポートLab(ウェルサポ)情報

webページ : https://www.wellsuppo.or.jp
メールアドレス:info@wellsuppo.or.jp  
電話番号:092-231-9762

 

〇ライター紹介

西田美穂(にしだみほ)

管理栄養士歴25年。
「若いうちから食事や栄養に関心を持てばよかった」「病気になる前の食事に気を配ればよかった」など食生活への後悔の声を多く聞く機会が多く、もっと食生活や栄養に関心をもってもらいたいとウェルサポの管理栄養士として活動中。

プライベートでは、7歳、4歳、2歳の3児のママ。

ライター紹介

一般財団法人ウェルネスサポートLab 

ウェルサポ

臨床経験豊富な看護師がフレンドナース(かかりつけナース)となり、自身の身心の相談はもちろん、子育てや介護、ご家族の健康に寄り添ったオンラインのチャット相談を通して、「不安不調期から取り組む健やかな暮らし」のサポートを行う専門家チーム。

facebook line twitter
関連記事