toggle
2023.06.14
#お知らせ

365日からふるに子育て!第19回~夏の食中毒を予防しましょう!~

「次世代へ健やかな未来をつなぐ」ウェルサポのフレンドナース、古舘です。

6月に入り梅雨の時期になりました。
皆さんは「梅雨」ときくと何を連想しますか?
私は、紫陽花、カタツムリ、ジメジメ、食中毒などのキーワードを思い浮かべます。その中から今回は「食中毒」についてお話します。

この6月の梅雨時期から9月ごろまでは高温多湿な状態が続き、細菌が原因となる食中毒が多く発生すると言われています。

1.そもそも食中毒って何?

食中毒は、有害な微生物(細菌やウイルス)に起因する健康被害です。
食品や飲料を介して有害物質が体内に入ると、腹痛、嘔吐、下痢、発熱などの症状が現れます。

食中毒の原因は、「細菌」「ウイルス」「寄生虫」「自然毒(毒キノコなど)」の大きく4つがあります。食中毒を引き起こす細菌は30~40℃で最も増えやすくなり、暑くなる季節に注意が必要です。

夏の食中毒の原因となる代表的なものを表にしてご紹介します。

カンピロバクターブドウ球菌ウェルシュ菌
特徴空気にさらされると死滅する
10℃以下のところでは生き続ける
熱や乾燥に強い
酸性やアルカリ性が強いところでも増殖す
空気のないところを好む
12~50℃で増殖しやすい
調理後に室温放置で増殖しやすい
原因食品鶏肉おにぎり、弁当、菓子類などの手作り食品カレーやシチューなどの煮込み料理
主な症状下痢、腹痛、発熱、頭痛、悪寒、嘔吐など吐き気、嘔吐、下痢、腹痛など
症状は24時間以内に改善することが多い
腹痛、下痢、吐き気
症状は1~2日で改善することが多い
対策75℃で1分以上の加熱で死滅するので、中心部までしっかり火を通す調理するときはラップや使い捨て手袋などを使用し、食材を直接素手で触れないようにする料理を鍋のまま室温放置しない
小分けにして冷蔵庫で保管するなど、速やかに冷やす
潜伏期間2~5日0.5~6時間6~18時間

2.予防をチェックしてみましょう!

食中毒にならないため三原則があります。家族全員で実践してみましょう!

  1. 付けない(菌を他の食品に付着させない)・・・手洗い、器具類の洗浄・消毒
  2. 増やさない(菌が増殖する環境に置かない)・・・調理後は早く食べる。食品は室温に長時間放置せず、冷蔵庫に保管する。
  3. やっつける(殺菌・消毒して死滅させる)・・・加熱は最も効果的な殺菌方法です。

この三原則をポイントに家庭内で実践してほしいことをまとめてみました。

買い物

  • 消費期限の確認、生鮮食品は新鮮なものを購入
  • 購入した肉や魚介類は、汁が漏れて他の食品につかないようビニール袋に入れて持ち帰る

保存法

  • 温度管理が必要なものは持ち帰ったらすぐに冷蔵庫や冷凍庫に入れる
  • 食品の取り扱い前後に手洗いをする

調理

  • 時計や指輪などのアクセサリー類を外し、しっかりと手洗いする
  • 生肉や生魚を切ったまな板や包丁で、そのまま野菜を切らない
  • 酢やしょうが、梅干し、わさびなど細菌が増えることを抑える効果がある食材を活用する

調理後

  • 包丁、食器、まな板、ふきん、スポンジなどは使用後すぐ洗剤と流水でよく洗う
  • 包丁、食器、まな板:洗った後に熱湯をかけて消毒
  • ふきん:漂白剤につける

食事中

  • 食べる前に石鹸で手を洗う(手洗いの動画 https://youtu.be/z7ifN95YVdM)
  • 食べきれないときは箸を付ける前に別の器に取り分け冷蔵庫に入れる
  • 作り置きの料理を食べるときは、十分に加熱する

3.食中毒にならないためには・・・

同じ食事を食べても食中毒になる人とならない人がいます。
これは免疫力の違いによるものです。日頃から適度な運動、十分な睡眠、バランスがとれた食事で免疫力をアップしましょう。

運動

免疫を高める適度な運動は、毎日60分程度の有酸素運動(ウォーキング、自転車、掃除など)、週2回程度の筋トレと言われています。
運動がストレスにならないように自分にあった運動を見つけ、習慣化することが大切です。

睡眠

免疫力は、睡眠中に強化されると言われています。免疫力を強化する睡眠をとるためには、

①睡眠時間を6~7時間確保する(深夜0~2時を含むとよい)
②起床直後に日光浴をする
③寝る前(30分以前)に白湯を飲む
④お風呂に浸かる(温度39~40度、入浴時間10~15分)
⑤就寝1時間前からパソコン、スマホ、テレビを見ない。

腸内環境を整える

腸には体内の免疫細胞の6割が集中していると言われています。
健康的な腸内環境は、善玉菌が活発に機能しており、悪玉菌はあまり活動していません。腸内の善玉菌を増やすのに効果的なのは食物繊維が豊富な野菜です。
これらの食材を積極的に取り入れて、バランスの取れた食事で免疫力を高めましょう。

4.おわりに

梅雨から夏にかけては蒸し暑くて寝苦しい日が多くなると思いますが、エアコンを上手に使って良質な睡眠がとれるように工夫しましょう。
免疫力アップで食中毒を予防し、家族みんなで健やかに夏を過ごしたいですね。

<ウェルサポについて>

臨床経験豊富なフレンドナース(かかりつけナース)が、利用者自身の身心の相談はもちろん、子育てや介護、ご家族の健康に寄り添ったオンラインのチャット相談を行っています。他にも、オフラインで行う定期訪問サポートやアテンドサポートなど行っています。社会福祉士、健康運動指導士、助産師、管理栄養士などの専門家や他サービスとも連携して、利用者とそのご家族の「自分らしい健やかな暮らし」をサポートしています。

一般財団法人ウェルネスサポートLab(ウェルサポ)情報

webページ : https://www.wellsuppo.or.jp
メールアドレス:info@wellsuppo.or.jp  
電話番号:092-231-9762 

〇ライター紹介

古舘美妃 (ふるたちみき)
ナース歴24年。福岡赤十字病院に21年在籍。緩和ケア認定看護師。
現在ウェルサポでフレンドナースとして活動中。プライベートでは小4女の子のママ。

<フレンドナースになったきっかけ/喜びを感じること>
地域でのびのび活動したかった。地域の皆さんと世間話ができること。

<得意なこと>
人の話を聞くこと、間違い探し

<苦手なこと>
機械操作

ライター紹介

一般財団法人ウェルネスサポートLab 

ウェルサポ

臨床経験豊富な看護師がフレンドナース(かかりつけナース)となり、自身の身心の相談はもちろん、子育てや介護、ご家族の健康に寄り添ったオンラインのチャット相談を通して、「不安不調期から取り組む健やかな暮らし」のサポートを行う専門家チーム。

facebook line twitter
関連記事