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電車好き・鉄道好きな子どもたちが大興奮!電車に泊まれる熊本・球磨地方の子連れ旅行


子どもと一緒に旅行へ行きたいけれど、行き先を決めたり準備が大変。そんな時は、お子さんの好きなものをとことん体験させる旅にするのはいかがでしょうか。
今回は、電車好きなお子さん向けに、熊本・球磨地方のプランをご紹介します。実は、熊本・球磨のエリアは電車・鉄道好きな子どもたちが大興奮間違いなしの場所です。鉄道以外の見どころ満載ですので、ご家族全員が楽しめる観光スポットや楽しみ方もご案内します。

電車に泊まれる!?「ブルートレインたらぎ」での宿泊

「ブルートレインたらぎ」は、2009年に引退したJR寝台特急【はやぶさ】の車両の一部を利用した簡易宿泊施設です。寝台特急(通称ブルートレイン)は、2015年に廃止されたため、この時代に利用できることは夢のようです。3両構成で、宿泊スペースは2両、残りの1両はテーブルなどが設置された共有スペースとなっています。

ブルートレインたらぎ https://www.bluetrain-taragi.com/

宿泊スペースの2両にある客室は、個室タイプ用車両と4ベッドタイプ用車両の2種類です。客室数は、個室タイプ用車両は全18室、4ベッドタイプ用車両には4ベッドタイプが7室、2ベッドタイプが1室です。4ベッドタイプは、2段ベッドが左右に配置されていて、それぞれのベッドはカーテンで仕切ることができますが、開放型なので家族やグループでの利用に最適です。

宿泊料金は以下の通りです。

大人 3,140円
子ども(3歳以上中学生まで) 2,090円
幼児(3歳未満) 無料(添い寝のみ)

チェックイン:14:00~21:00
チェックアウト:7:00~12:00

宿泊される場合は「多良木町ふれあい交流センターえびすの湯」入浴券がついてきます。また、寝具類も一式用意されています(使用料は宿泊費に含む)。

歯ブラシ等のアメニティは用意されていないので、自分で用意する必要がありますが、歯ブラシやタオルは、ブルートレインたらぎでも購入可能です。オンライン予約もできますが、10名以上で利用する場合は、電話で申し込んだ場合のみ団体料金が適用されます(大人 2,610円、子ども1,570円)。

我が家は長男が3歳になる少し前に、夫婦+子どもの3名で宿泊しました。寝台列車のベッドそのままを利用しているので、子どもと添い寝をするにはやや狭かったのですが、本物の電車の中に泊まれることにワクワクした息子とくっついて眠ることができ、楽しい思い出になりました。

車内には、列車が実際に線路を走っていた時代に使用していた様々な備品がそのままの形で残されていて、車掌室や洗面台など車内を探検するのも楽しいですよ。

肥薩線沿線の観光スポット

令和2年夏の豪雨災害により被災し、現在全線運休中ですが、熊本・八代駅~鹿児島・吉松駅までの肥薩線は見どころのある駅がたくさんです。電車が動いていなくても、車で訪問することができるので、沿線の観光スポット巡りは可能です。

5年前の旅行では、特急【いざぶろう・しんぺい】に乗って、人吉駅~吉松駅まで往復の列車旅を満喫しました。車窓も楽しめる上に、途中停車するいくつかの駅では楽しい経験もできました。

【真幸駅】は、ホーム中央に幸せの鐘があり、「ちょっと幸せな方は1回、もっと幸せを願う方は2回、いっぱい幸せの方は3回鳴らしてください」と案内板が設置されていて、乗客が自由に鐘を鳴らすことができます。

【大畑駅】は、「出世」にご利益があるといわれ駅舎の中の壁一面、びっしりと名刺が貼り付けられていて面白い光景でした。

【矢岳駅】【吉松駅】にはSLが展示してあり、運転席に座ることもできました。

豪雨被害による肥薩線不通区間の、一日も早い復旧を心より願っています。
JR九州:災害に伴う運行状況のご案内について

くま川鉄道

地元の足、そして土日は観光列車としても活躍するくま川鉄道「田園シンフォニー」。こちらも豪雨災害により被災しましたが、現在は一部の路線が復旧しています。全線復旧が2025年に決まったとのことで、これからどんどん活気づく球磨地方に期待です。

お得な1日フリー乗車券があり、沿線の観光スポットを巡る鉄道の旅も楽しめます。2022年11月現在は列車区間と代替バスを利用する区間があるため、それぞれに対応したフリー乗車券が用意されています。

列車・代替バス区間利用可能な1日フリー乗車券(大人1,200円、小児600円)
列車区間のみ利用可能な1日フリー乗車券(大人900円、小児450円)

くま川鉄道株式会社公式ページhttps://kumagawa-rail.com/

人吉鉄道ミュージアム「MOZOCAステーション868」

JR人吉駅に隣接した立地にあるMOZOCAステーションは、明治時代から続く肥薩線の価値を伝えるため建設された鉄道ミュージアムです。「もぞか」とは、この地方の方言で「小さい」や「かわいい」を意味します。

豪雨災害により現在は全線運休中のためJR人吉駅は営業していませんが、MOZOCAステーションはオープンしています。館内には子どもが喜ぶものが詰まっていて、入場無料で楽しめ子連れ観光には見逃せないスポットです。

ミニSL

隣接するJR人吉駅までミニSLに乗っての小旅行。短い距離ですが、肥薩線が運行していた頃には、時間帯によってはSL人吉と並走できることもあり、ただのおもちゃの乗り物ではない粋な仕掛けもありました。復路は逆向きに座りなおしてMOZOCAステーションまで出発!

片道一人200円で、幼児は保護者の同伴が必要です。券売機で乗車券を購入し、購入した順に指定された乗り場に並んで発車時間を待ちます。軽快なアナウンスと共に館内から屋外を走るので、子どもにとってはワクワクドキドキの乗り物です。

木のおもちゃと家具

ぬくもりのある木製のおもちゃが遊び放題。子どもたちが大好きな、おままごとセットや、パズル、木のボールプール、滑り台など、夢中で遊べるスポットです。椅子やテーブルも子どものサイズに合わせた木製で、鉄道の紹介映像が流れるテレビの前には子どもサイズのロッキングチェアがあり、子どもが嬉しそうに揺らして座っていました。

プラレール

大きなプラレールのセットがあり、電車が何台も走っています。触ることはできませんが、見ているだけでも十分楽しめました。後ろのパネルには九州各地を走る列車の解説などもあり、大人も見入ってしまいます。

屋上でも遊べる

屋上に上がると、レールバイクを運転することもできます。また、屋上から見える人吉駅の車両基地(とても趣のある石造りの車庫)も見ものです。

MOZOCAステーション868の施設情報

<休館日> 
毎週水曜日(水曜日が祝日の場合は翌日)、年末年始(12月30日から1月2日まで)
<開館時間>
午前9時から午後5時まで
<入館料>
無料(ミニトレイン&レールバイクは有料)
<駐車場>
人吉駅横駐車場(モゾカタウン内)、普通車16台(無料)

人吉市 人吉鉄道ミュージアム情報サイト:https://www.city.hitoyoshi.lg.jp/q/list/243.html

電車好きじゃなくても楽しめる

ここに書ききれなかった「人吉餃子」や「人吉うなぎ」など、おいしいグルメスポットもあり、魅力いっぱいの人吉や球磨地方。ぜひ訪れてみてください。

電車好きな子どもならもちろんですが、この旅行をきっかけに電車に興味を持つお子さんもいらっしゃるかもしれません。そしてもちろん大人も、きっと大満足の体験ができると思います。

※2022年11月現在の情報となります。最新の情報につきましては、公式のWebサイト等でご確認ください

Richika
3人兄妹のママ。お料理大好き。怒らない子育てを目指して日々努力中。

ライター紹介

からふるMoms

からふるMoms

KaRaFuRuのママライターチームです。

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