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2020.12.29
#子育て

【無痛分娩のメリット・デメリット】病院を選ぶときの3つのポイント

少し前まで出産といえば普通分娩か帝王切開というのが一般的でしたが、最近では無痛分娩を選択する方も増えてきました。

しかし、興味があるものの無痛分娩中に起こった事故や周囲からのネガティブな意見により、踏み切れないという方も多くいらっしゃるのではないでしょうか?

確かに無痛分娩にはデメリットもあります。不安を解消して出産に臨むためには、無痛分娩の正しい知識を身に付け納得して出産方法を選ぶことが大切です。

そこでこの記事では、無痛分娩のメリット・デメリット、費用などを紹介しています。妊活中、妊娠中の方はぜひ参考にしてくださいね。

無痛分娩のメリットは?

まずは無痛分娩のメリットを3つ紹介します。

陣痛の痛みが軽くなる、または全く感じない

一番のメリットは、陣痛の痛みから解放され苦痛が和らぐ点です。

痛みが和らぐことで落ち着いて深く呼吸ができれば赤ちゃんにしっかりと酸素補給が行えますし、無駄な力が入らないことでスムーズに赤ちゃんを外に押し出すことができます。

落ちついて我が子の誕生を迎えられる

無痛分娩は痛みを感じにくいですが、感覚は残っています。そのため赤ちゃんがおりてくるのはしっかりと分かるので、落ち着いて我が子の誕生の瞬間を噛み締めることができます。

緊急帝王切開になった場合スムーズに移行できる

分娩途中に赤ちゃんの心拍が下がったり、思うようにお産が進まなかったりした場合は緊急帝王切開に移行する場合があります。

無痛分娩であれば、すでに麻酔のカテーテルを入れているので速やかに手術を開始することができるのです。赤ちゃんや妊婦さんの生命が危ぶまれている状況で数分〜10分程度早く手術を始められるのはとても大きなメリットといえるでしょう。

無痛分娩のデメリットは?

もちろん、無痛分娩にはデメリットもありますので、主なものを3つ紹介します。

追加の費用がかかる

無痛分娩にすることでかかる追加の費用は、自然分娩同様に健康保険の適用外となります。そのため全額自己負担となり、自然分娩の金額プラス5〜15万円が目安です。無痛分娩の費用は産院によって大きく異なり、地方に比べて都心の方が高くなる傾向にあるようです。

麻酔には副作用がある

麻酔は薬なので、当然副作用があります。例えば、

  • かゆみ
  • 低血圧
  • 吐き気
  • 発熱

などです。また重篤な場合には意識低下や呼吸困難などの症状を引き起こす可能性も。過去に麻酔薬を使って上記のような症状が出たことがある方や、無痛分娩中に異常を感じた場合はすぐにスタッフに申告しましょう。

ただ無痛分娩で使う麻酔薬は厳しい基準が設けられており、重篤な副作用が起こることは滅多にありません。

器械分娩になる確率が上がる

普通分娩と比べていきみが弱くなることがあり、器械分娩(吸引分娩や鉗子分娩)率が上がることが分かっています。器械分娩によって赤ちゃんに黄疸ができたり産道に傷ができたりすることがありますが、多くの場合適切な処置がすぐに行われ自然に治るので過度に心配する必要はありません。

無痛分娩は産院選びが重要!

無痛分娩を希望する場合、病院選びの際には以下の点をチェックしましょう。

無痛分娩の種類はなにか

実は無痛分娩といっても、痛みを全く感じない完全無痛分娩とあえて痛みを少し残す和痛分娩があります。妊婦さん自身が選択できる病院とできない病院があるので、これは事前に確認すべきポイントです。

無痛分娩の経験が豊富なスタッフが揃っているか

数をこなし経験値の高いスタッフの方が、カテーテルの挿入やいきみの誘導などがスムーズです。産院全体の分娩件数だけでなく、そのうち無痛分娩が何%かなどを公表している産院もあるので、産院のHPをチェックしたり、実際に検診で聞いてみたりすると安心です。

24時間無痛分娩の対応が可能か

休日や夜間のスタッフの体制によって、無痛分娩ができない曜日や時間帯がある産院がほとんどです。「絶対に無痛分娩じゃないと嫌だ!」という方は妊娠前からリサーチを始めるといいでしょう。

自分が納得できる出産方法を選ぼう!

この記事は、無痛分娩を勧めるものではありません。ただ筆者が無痛分娩を希望した際に、過度に不安を煽るようなニュースや全く知識のない人からの一方的な反対意見を受けました。それによって迷いが生じましたが、産院のスタッフに詳しく話を聞いたり無痛分娩に関する書物を読んだりすることで、不安を払拭して無痛分娩を選択できたのです。

実際にはお産の進みが早すぎて普通分娩になったのですが、分娩の方法を正しく知り自由に出産方法を選ぶことはできたので「満足のいくお産」になりました。ぜひこの記事も参考にしていただき、思い出に残る出産にしてくださいね!

参考図書:怖くない・痛くない・つらくない無痛分娩
出典:無痛分娩のメリット・デメリット

藤永瞳
4歳と2歳の姉妹を育てながらフリーライターとして働く兼業ママです。甘いもの、映画鑑賞、ネットショッピング、わんこが大好きです!

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からふるMoms

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KaRaFuRuのママライターチームです。

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