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安心して続けられる保育士のキャリアへ
― 支援と選択のヒント ―

こんにちは。スタイルクリエイト株式会社 採用担当の桑原です。

💭「保育士を目指したいけど、本当に長く続けられるのかな?」

 💭「資格はあるけれど、また現場に戻るのは不安…」 

そんなふうに感じたことはありませんか? 

実はその不安はデータにも表れています。

保育士は社会にとって必要不可欠な仕事である一方、“続けにくい”という現実があるのです。

ここからは、公的な数字をもとに現状を整理しながら、キャリアを考えるヒントを探っていきましょう!

📊 データから見える保育士の今

厚生労働省の調査によると令和3年3月に卒業した新卒のうち、「医療・福祉」分野で働き始めた人の3年以内離職率は大学卒で41.5%でした。これは全産業平均(34.9%)よりも高く、医療・福祉は離職率の高い産業トップ5に入っています(※1)。

この分野には保育士も含まれています。つまり、福祉の仕事全体で若い人が長く働き続けにくい状況があるということです。せっかく資格を取って保育士になっても、3人に1人以上が早い段階で現場を離れている可能性が高いということになります。

また、子ども家庭庁の令和6年(2024年)11月時点の統計では、保育士資格を持つ人は約179万人いるのに対し、実際に現場で働いているのは約68万人残りの約111万人は“潜在保育士”として、保育以外の道を選んでいることになります(※2)。

「資格があれば安心!」というわけではなく、働き続けられる環境かどうかを見極めることが、保育士にとって非常に重要であることが分かりますね。

🏛 国や自治体の取り組み 

離職率が高いこともあり、保育士は現在とても求められている仕事になっています。

こども家庭庁の統計によると、令和7年(2025年)1月時点で、全職種の有効求人倍率1.34倍に対して、保育士の有効求人倍率は全国平均で3.78倍(※3)。

つまり、保育士の働き手1人を、複数の施設が取り合うような人手不足の状況が続いています。

そうしたなか、「保育士として働く上での不安」を和らげる動きも進んでいます。 

☑︎ 家賃助成制度(福岡市)

認可保育所等で働く正規保育士を対象に、月1万円までの家賃補助を実施。暮らしの中で大きな負担になりやすい家賃の負担を軽くしています。(※4)。

☑︎ 奨学金返済支援制度(福岡市)

保育士資格を取るために奨学金を利用した方には、奨学金返済の一部を国や自治体が補助。卒業後の経済的不安を和らげる仕組みです(※5)。

☑︎ 処遇改善加算(国)

保育士の給与を引き上げる仕組み。キャリアアップや役職に応じた手当がつくなど、毎年少しずつ改善されています。

☑︎ ICT化補助金(国)

「保育所等におけるICT化推進等事業」により、登降園記録や連絡帳などをデジタル化する際にかかる導入費用を国が支援。事務作業を効率化し、子どもと向き合う時間を確保できるようになっています(※6)。

こうした制度によって、国や自治体が「保育士を支えようとしている」という事実は大きな安心につながりますよね。
これから働き始める人も、再び現場に戻ろうと考えている人も、その後押しを感じられるのではないでしょうか。

「保育士は必要とされながらも続けにくい」というジレンマがあるからこそ、職場を選ぶときには“やりがい”だけでなく、“働きやすさ”にも目を向けてほしいと思います。

📣 からふる保育園のイベント紹介 

スタイルクリエイトが福岡市に5園を運営するからふる保育園グループでは、学生も中途の方も参加できる保育士採用イベントを開催しています。 

交流会

お菓子を食べながら、リラックスした空気間の中で、先輩保育士のリアルな声を聞くことができるイベントです。保育園や職員の雰囲気を感じていただけます。

説明会

園の特色や働き方、福利厚生などを具体的に知れるイベントです。交流会の後に実施されるため、交流会とセットで参加されるのがおすすめです。

体験会

子どもたちと触れ合い、現場を実際に体感できるイベントです。10分といった短時間からの参加も可能です。

詳細はこちらから👇

また、スタイルクリエイトでは、「登録制保育士制度」を導入しております。

月1回、1日短時間から勤務可能で、潜在保育士さんが復職しやすい条件がそろっています。

最後に 

保育士は必要とされる大切なお仕事です。 

しかし、長く続けるためには「環境選び」と「制度を知ること」が欠かせません。 

国や自治体の支援も活用しながら、自分に合った道を選び、安心してキャリアを築いていきましょう。


出典

※1.厚生労働省「新規学卒就職者の離職状況」(2024年10月公表) 
https://www.mhlw.go.jp/content/11805001/001318959.pdf

※2. 子ども・子育て本部(子ども家庭庁)「保育士・保育の現場の魅力発信に関する取組について」(2024年11月公表)
https://www.cfa.go.jp/…/20241202-councils-hoikujinzai-6615aa32-05.pdf

※3. 厚生労働省「保育士の有効求人倍率の推移(全国)」(2025年1月公表)
(掲載:子ども・子育て本部[子ども家庭庁]公式サイト)
https://www.cfa.go.jp/…/20250416_policies_hoiku_137.pdf

※4.福岡市「家賃助成」 
https://hoikushinavi.city.fukuoka.lg.jp/support/02.php

※5.福岡市「奨学金返済支援」
https://hoikushinavi.city.fukuoka.lg.jp/support/03.php

※6.こども家庭庁「保育所等におけるICT化推進等事業」
https://www.cfa.go.jp/assets/contents/node/basic_page/field_ref_resources/1fb4a5ff-b593-4cd4-bafb-d59208a0eba1/56f31cb6/20250307_policies_hoiku_hoiku-dx_1fb4a5ff_06.pdf

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