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365日からふるに子育て!第37回~春のゆらぎ肌~

「次世代へ健やかな未来をつなぐ」

ウェルサポのフレンドナース、菊池です。

春は新しい生命が芽吹く季節です。暖かな陽気や明るい日差しは心を明るくし、多くの人々がコートやマフラーを脱ぎ捨て、活動的になりますが春の訪れは楽しさに満ちた一方で、ゆらぎ肌の始まりでもあります。いつまでもキレイでいたいママだからこそ、お肌の状態が悪くなると気分も落ち込んでしまいがちです。今回は楽しい春を迎えるために、ゆらぎ肌と上手に付き合っていくためのpointをお話しします。

ゆらぎ肌とは、「肌の状態が安定せず日々変化する肌トラブル」のことです。症状としては赤みやかゆみ、乾燥、脂漏性皮膚炎、などあります。

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1.ゆらぎ肌を引き起こす要因

ゆらぎ肌を引き起こす要因としては生理的要因、外的要因、内的要因の3つがあります。その中でも代表的なものをご紹介します。

①ホルモンバランス(生理的要因)

女性は男性に比べて肌が敏感であることや生理周期、妊娠、更年期などの生理的な要因がゆらぎ肌の原因の1つとなります。特に妊娠出産後のママはホルモンバランスが安定せず、ゆらぎ肌になってしまう可能性が高くなります。

②気温や湿度(外的要因)

春は気温や湿度の変化が激しく、これが肌に影響を及ぼします。冬の寒さにより室内の暖房が効いた部屋にこもっていた肌は、春になると急激な温度差にさらされます。また、春先は花粉や化学物質を含んだ風が吹くこともあり、これらの要因が肌のバリア機能を弱め、水分を奪い取ることがあります。その結果、肌は乾燥しやすくなり、かさつきやかゆみといった症状が現れることがあります。

③花粉症(外的要因)

春は花粉症の季節でもあります。植物が花を咲かせ、花粉を大量に放出する時期であり、花粉症の人々にとってはつらい季節です。花粉は肌に付着し、かゆみや赤みといったアレルギー反応を引き起こす可能性があります。特に、外出時には風に乗って花粉が舞い上がるため、肌への影響が大きくなります。

④紫外線(外的要因)

春は紫外線量も増加します。冬の間は日差しが弱く、紫外線の影響を受けにくいため、日焼けや光老化のリスクが低いとされています。しかし、春になると日差しの強さが増し、紫外線を浴びる機会が増えるため、肌への影響も増大します。紫外線は肌のバリア機能を弱め、肌が敏感に反応しやすくなります。さらに、日焼けやシミ、シワといった肌トラブルの原因ともなります。

⑤ストレスや睡眠不足(内的要因)

春は年度末や新学期の始まりでもありストレスや睡眠不足になりがちです。そのため肌の敏感度を増加させ、トラブルを引き起こす可能性があります。特にストレスは、交感神経と副交感神経のバランスを崩し、皮膚の血流や油脂分泌を乱しやすくします。

2.ゆらぎ肌とのお付き合いポイント

ゆらぎ肌と上手にお付き合いするためには、適切なスキンケアやライフスタイルの見直しが重要です。忙しいママにでもできる簡単な方法をお伝えします。

肌に刺激を与えない

刺激の少ないスキンケア製品を選びましょう。春は開放的な気分になり新しい化粧品を試してみたくなるかもしれませんが、新しいものに挑戦するのは禁物です。自身の肌に合った刺激の少ない洗顔料や化粧水、保湿クリームを選びましょう。また余分な皮脂や汚れを肌に残さないために肌に優しいクレンジングや洗顔方法を実践しましょう。

保湿

保湿剤を積極的に使用し、肌の水分量を保ち、バリア機能を強化することも効果的です。化粧水はいつもよりたっぷりとお肌に塗布し、クリームで水分を逃がさないようにしましょう。週1~2回自分の好きな香りのする保湿が出来るパックもオススメです。そして外部からの保湿だけでなく体内への水分補給も大切です。個人差はありますが、1日に1500~2000mlの水分を摂るように心がけましょう。

紫外線対策

紫外線対策も欠かせません。朝の化粧水、クリームのあとにはUVカット効果のある日焼け止めを使用し、肌を守ることが大切です。今は手軽にできるスプレータイプのものもありますので、簡単にできるUV対策を試してみてください。

ストレスの軽減

ライフスタイルの見直しもゆらぎ肌の改善に役立ちます。ストレスを軽減するためには、リラックスする時間を作り、ストレスを解消する方法を見つけることが重要です。自分のすきな香りを生活の中に取り入れたり、マインドフルネスやセルフコンパッションを行ったりする時間を一日10分でも確保するのもいいですね。

良質な睡眠

良質な睡眠は肌の健康状態をサポートします。20時頃から照明を暗くしたり、眠る1時間前はスマホやテレビ、パソコンを使用しないようにしたりして、意識的に就寝前はリラックスした時間を作るようにしましょう。

良質な食事

栄養豊富な食品、特にビタミンCやE、オメガ3脂肪酸を含む食品を重点的に摂取することで、肌の抵抗力を高めることができます。ビタミンCは肌の炎症を抑える効果もあり、イチゴやグリーンピースや絹さやはビタミンCに多く含まれています。ビタミンEは強い抗酸化作用があり、アーモンドやヘーゼルナッツ、煎茶に多く含まれます。

3.終わりに

ゆらぎ肌の改善には時間がかかることもありますが、適切なケアとライフスタイルの改善によって、肌のトラブルを避け、軽減し、健康な肌を取り戻すことができます。ただし試してみても症状が改善しない場合や悪化する時は、早めに皮膚科を受診して相談してください。ゆらぎ肌と上手に付き合いながら楽しい春を過ごしていきましょう。

<ウェルサポについて>

臨床経験豊富なフレンドナース(かかりつけナース)が、利用者自身の身心の相談はもちろん、子育てや介護、ご家族の健康に寄り添ったオンラインのチャット相談を行っています。他にも、オフラインで行う定期訪問サポートやアテンドサポートなど行っています。社会福祉士、健康運動指導士、助産師、管理栄養士などの専門家や他サービスとも連携して、利用者とそのご家族の「自分らしい健やかな暮らし」をサポートしています。

一般財団法人ウェルネスサポートLab(ウェルサポ)情報

webページ : https://www.wellsuppo.or.jp
メールアドレス:info@wellsuppo.or.jp  
電話番号:092-231-9762 

〇ライター紹介

菊池 美保(きくち みほ)

看護師歴20年。祖母らしい死を目の当たりにしてナースの道に進む。福岡赤十字病院に17年在籍し管理職などを経験したスーパージェネラリストナース。

現在ウェルサポでフレンドナースとして活動中。

好きなこと 筋トレ、キックボクシング、スキンケアやコスメリサーチ

苦手なこと 細かい作業、ずっと座っていること

ライター紹介

一般財団法人ウェルネスサポートLab 

ウェルサポ

臨床経験豊富な看護師がフレンドナース(かかりつけナース)となり、自身の身心の相談はもちろん、子育てや介護、ご家族の健康に寄り添ったオンラインのチャット相談を通して、「不安不調期から取り組む健やかな暮らし」のサポートを行う専門家チーム。

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