「次世代へ健やかな未来をつなぐ」

ウェルサポの健康運動指導士、樋口ゆう子です。

女性の身心は妊娠出産によって大きく変化します。そして出産後は子育てによるいろいろな変化に対処していくという、ストレスがかかる時期かもしれません。

ある研究において、1歳から6歳までの育児中のママ738人を対象にした、体の不調と育児面での不安感に関する調査があります。（出典：女性心身医学.2017年3月）この研究結果によると、対象のママの不定愁訴の有訴率は71.3%であり、そのうち第１位は「疲労感」、次いで「イライラ」、「肩こり」、「体のだるさ」、「冷え」でした。さらに、体の不調が強い人は、育児への肯定感が低く、不安感が強い、という結果が出ており、ママの体の状態が育児にも大きく影響することが分かっています。

また、2022年の国民生活基礎調査において、女性の最も多い不定愁訴は「肩こり」でした。そこで、今回は「肩こり撃退法」をお伝えしたいと思います。

1．肩こりの原因とその対処方法

肩こりの原因には大きく「悪い姿勢」「ストレッチ不足」「運動不足」の3つです。

（1）悪い姿勢

最も肩こりになりやすいのは、猫背です。猫背になると、腹筋を使わなくなるので、長時間その姿勢を続けてしまうことで、肩こりだけでなく腰痛までも引き起こしやすくなります。見た目にもお腹が出やすくなるので、老けた印象になってしまいます。普段からの正しい姿勢を意識することが肩こり予防に繋がります。

【解消法】

（2）ストレッチ不足

抱っこで長時間している等、同じ姿勢を続けるということは同じ部位に常に負荷がかかるということ。負荷がかかると筋肉は収縮し、その状態が長時間続くと硬くなります。筋肉はゴムのような性質があり、力を発揮する際は縮み、力を抜いた時は柔らかくなる、という弾力性を持った状態が良好な状態です。そのため、筋肉を良い状態にするには柔軟性を引き出すストレッチ体操が非常に大事になります。

【解消法】

（3）運動不足

筋肉は骨や関節を支え、動かす役割をしています。運動不足による筋肉量や筋力の減少から、関節を支えることが難しくなり、無理な負荷がかかった時に傷めたり、炎症を起こし痛みが出ることがあります。そのまま放っておくと、腕が上がらない、という状態になることもあるので、身体を休ませるだけでなく、軽く体を動かす・軽い負荷をかけて筋力アップ、向上のための運動をやってみることもおすすめです。

【解消法】

2．おわりに

子育て時期は慌ただしく毎日が過ぎ、あっという間時間がすぎ、なかなか自分の時間を取ることが難しいと思います。わざわざ時間を作るというよりは、家事育児中の姿勢づくり等の「ながら活動」をオススメします。例えば、お風呂上がりに身体を拭いたついでにタオル体操、あくびが出たついでに背伸びで身体を伸ばしたり胸のストレッチ等。「やらなければならない」という義務感ではなく、やると「気持ちいい！スッキリする！」等、心地よい感覚を感じながらが暮らしの中に取り入れてみてください。

＜ウェルサポについて＞

臨床経験豊富なフレンドナース(かかりつけナース)が、利用者自身の身心の相談はもちろん、子育てや介護、ご家族の健康に寄り添ったオンラインのチャット相談を行っています。他にも、オフラインで行う定期訪問サポートやアテンドサポートなど行っています。社会福祉士、健康運動指導士、助産師、管理栄養士などの専門家や他サービスとも連携して、利用者とそのご家族の「自分らしい健やかな暮らし」をサポートしています。

一般財団法人ウェルネスサポートLab（ウェルサポ）情報

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〇ライター紹介

樋口　ゆう子（ひぐち　ゆうこ）

健康運動指導士歴17年

健康づくり運動の会社に所属し、主に高齢者を対象とした運動支援に従事。その中で、身体に運動制限がなくしっかり動かせるうちから予防的に運動習慣を身につける大切さを痛感し、ウェルサポの健康運動指導士として活動中。プライベートでは10歳の女の子と6歳の男の子のママ。

最近の好きなこと　昔のディズニー映画鑑賞