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365日からふるに子育て!第5回~育児ママ、自分のカラダの声を聞いていますか?~

「次世代へ健やかな未来をつなぐ」ウェルサポのフレンドナース古舘です。今回は、「忙しママの不調」についてのお話です。

子育て、家事、仕事など、毎日やらないといけないこと盛りだくさんなママは、少し調子が悪くても、休養している余裕なんてありません。「少し調子が悪いだけだから」「季節の変わり目だから」「老化しているから」等と病院に行くことを先延ばしにしているママも多いのではないでしょうか。

私も忙しママの一人として疾病につながる「不調」についての体験談をお伝えします。

1.育児休暇から仕事復帰、その時私は・・・

私には9歳の一人娘がいます。看護師として急性期病院に勤めていた私は、1年間の育児休暇を経て仕事復帰しました。保育園に行き始めの頃は、よく体調を崩すものと言われますが、紛れもなく娘もそうでした。私が仕事復帰したのと同時に発熱し、肺炎で入院しました。付添いのため一緒のベッドで寝ていた私も次第に咳が出るようになりました。授乳していたのでお薬を飲まずに経過をみていたところ、娘は1週間程度で退院しましたが、私の咳はおさまらないだけではなく、数日後には左あばら骨付近が痛くなってきました。

検査の結果、「肺炎・胸膜炎」と診断され入院治療となりました。娘の退院直後の入院となり落胆したのを覚えています。それ以来「これくらいは大丈夫」と小さな不調を無かったことにすることを止めることにしました。

しかし、その後も2年間程、季節に1度の頻度で肺炎を繰り返したのです。軽い咳はあるけど発熱はなく、疲労感が継続するタイミングで受診していましたが、それでも肺炎になってしまうくらい免疫力が低下していたのだと思います。

2.生理中の腰痛や頭痛症状を改善する努力をしていますか?

病院勤務時代のことです。生理前2日くらいから生理後2日くらいまで、ひどい頭痛と腰痛に悩まされていました。業務も忙しく、勤務時間内に座るのはお昼の休憩時間くらい。そして帰宅後は「ちょっと座る時間」「ちょっと横になる時間」もなく、ワンオペ育児をこなさなければいけません。

看護師をしていながらも鎮痛剤の理解をせずに飲んでいたこともあり、痛みが酷くなって飲んでいたこともあり、効果的に活用できていませんでした。

生理痛の時に飲む鎮痛薬の多くは、痛みの原因となるプロスタグランジンの生成を抑え痛みを和らげる効果があります。そのため、痛みが酷くなって飲むと、プロスタグランジンがたくさん分泌された状態になり、痛みを和らげるまでに時間がかかったり、場合によっては和らがないこともあります

今は痛みがでてきそうなとき、早めに鎮痛剤を飲んでいます。自分に合った鎮痛剤の選択や飲むタイミング等で、効き目が早く、辛い時間を過ごすことがずいぶんと減りました。

お薬を選ぶ際は、症状に合った成分が配合されたものを選びましょう。

  • 生理痛を軽減したい方には、イブプロフェンが入っているもの
  • 吐き気を伴う生理痛には、ロキソプロフェンとイブプロフェンが入っているもの
  • 小中高生や胃腸が弱い方にはアセトアミノフェン

がオススメです。また、お薬の形状も錠剤、カプセル、粉末などありますので飲みやすいのもをオススメしています。

生理痛の大きな原因は、冷えによる血行不良と言われています。冷えは、血液の循環を悪くし、生理中に分泌されるプロスタグランジンが骨盤内に滞って痛みが強くなります。そこで日頃からストレッチやウォーキングなどの運動で筋肉の緊張をほぐしたり、血行を促すことで痛みを緩和することができます私自身もストレッチをしたり、運動をするようになって以前より生理痛が和らいだような感じがしています。

3.忙しママへ伝えたいこと

ここまでは私の体験談をお伝えしてきましたが、多くの忙しママが大なり小なり同様の体験をしているのではないでしょうか。そんな皆さんに声を大にして伝えたいことがあります。

その1:不調を自覚しましょう!

「なんだか頭が痛いな」「なんだかだるいな」「なんだか下腹が痛いな」等と小さな不調や違和感を感じたときは、カラダの声を無視せずに声を受け止めてください。子供の不調に耳を傾けるように。

その2:不調が3日以上続くときは診察を受けましょう!

休養しても症状が3日以上続くときは診察を受けましょう。育児やお仕事で時間を作ることが難しいと思いますが、病気が隠れていることがあります。病気は早期発見が大切です。また不調が続くと、大切な家族に優しく接することができず、結果そんな自分を責めてしまい、ココロの状態も不調となり悪循環です。

その3:かかりつけの婦人科を持ちましょう!

女性は初潮が始まる10代から、1ヶ月に約1週間不調とお付き合いすることになります。婦人科に抵抗を感じる方も多くいらっしゃいますが、年代ごとに女性ホルモンにまつわる身心不調も多いため、自分らしく健康的に人生を楽しむ」ために自分に合った「かかりつけ婦人科」をもつことをおすすめします。

高校卒業と同時に殆どの人が生活が一変し、恋愛や性経験を通して生じる健康問題が増え、性感染症や人工妊娠中絶件数は20代が最も多くなることを踏まえると、高校生卒業くらい(18歳頃)にかかりつけ婦人科を持つことが理想と考えます。

4. 終わりに

不調を無視することは、年齢を重ねた時に様々な病気を引き起こすことに直結しています。ママが健康にイキイキと過ごすことで、子どもや周りにいる人たちにもHAPPYが波及していきます。ママの健康は子どもの健康の一部と考え、大切な人を大切にするために、自分のことも後回しにせずに大切にしていきましょう。

<ウェルサポについて>

臨床経験豊富なフレンドナース(かかりつけナース)が、利用者自身の身心の相談はもちろん、子育てや介護、ご家族の健康に寄り添ったオンラインのチャット相談を行っています。他にも、オフラインで行う定期訪問サポートやアテンドサポートなど行っています。社会福祉士、健康運動指導士、助産師、管理栄養士などの専門家や他サービスとも連携して、利用者とそのご家族の「自分らしい健やかな暮らし」をサポートしています。

一般財団法人ウェルネスサポートLab(ウェルサポ)情報
webページ : https://www.wellsuppo.or.jp
メールアドレス:info@wellsuppo.or.jp  
電話番号:092-231-9762 

〇ライター紹介

古舘美妃(ふるたちみき)
ナース歴23年。福岡赤十字病院に21年在籍。緩和ケア認定看護師。現在ウェルサポでフレンドナースとして活動中。プライベートでは小3女の子のママ。

<フレンドナースになったきっかけ/喜びを感じること>
地域でのびのび活動したかった。地域の皆さんの身近な存在となり、感情を共にできること。
<得意なこと> 人の話を聞くこと、間違い探し
<苦手なこと> 機械操作

ライター紹介

一般財団法人ウェルネスサポートLab 

ウェルサポ

臨床経験豊富な看護師がフレンドナース(かかりつけナース)となり、自身の身心の相談はもちろん、子育てや介護、ご家族の健康に寄り添ったオンラインのチャット相談を通して、「不安不調期から取り組む健やかな暮らし」のサポートを行う専門家チーム。

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