非認知能力って何?伸ばすためにはママはどう接すればいい?(後編)
子どもの愛情確認に応えてあげる
子どもが出来るのに「これやって!」「してして!」と言ってくる要求に対して、やってあげてもいいのでしょうか?
できる子が言う「やって!」はしてあげていいですよ!
自分ができるってことを分かっていても「やって!」と言われれば「あ、今日はやってほしいのね」と言って、やってあげてもいいです。
例えば服のボタン掛けするとき。
そこでひねりを効かせるのであれば何個か留めてあげた後に、「一個だけ自分でやる?」と聞いてみる。
それでも「いやっ」ていうなら全部やってあげる。
子どもにとって、してもらっていることで愛情を確かめているんです。「ママは僕の言うことを受け入れてくれた」っていう。
「あ、今日はやりたくないのね、できるのにね」とママは言いながらやってあげてください。
特に働いてるママだとそういうことが多いかもしれませんね。普段一緒にいられないからいつまでも続くかもしれません。
専業主婦だから丁寧にやられているかって言うとそれは人によって違うかもしれません。
働いていても、働いていなくても、時間の長さではなくやっぱり関わりの濃さみたいなのが一番大事かなと思いますね。
仕事から帰ってきてママは忙しいんだけど「ママやって!」と言われたらちょっと手を止めてやってあげるのがいいのかなって思います。
小さい時の親の関わりってとても大事なんですね。
はい、とっても大事なんです。だからこそ私たち保育士もママたちと一緒に子どもたちの土台作りに寄り添っていきます!
他の子と比較しなくて大丈夫
あとは、満足する度合いというのが人によって違うこともママたちには知っていてもらいたいなって思います。
例えば、お隣さんは同じだけ関わってもらったけどもう3ヶ月で満たされちゃったみたい…。だけどこの子は「もっとしてもっとして」って…まだまだ満たされていないのかしら?と疑問に思うことはあると思います。
人それぞれ器の深さや大きさが全然違うっていうのを分かっていた方がいいと思います。
いつまでも抱っこして〜と言われるのも「うちの子はまだまだ満たしてほしいんだね」って思っていただけたらいいかと。
3歳の我が子はずっと「抱っこして抱っこして」と言ってばかりなんですが足りてないってことですかね?
いやいや、足りてないってことではなく、その子の器にまだ入る余地があるってことなんです。「足りていない」んじゃなく、「まだ入る」んです。笑
それが増えたりもする。体とともに器も大きくなってまだ入るって場合もある!!
そこは甘えん坊やその子の性格、その時の状況によって器も大きくなったり、小さくなったり…。日によっても違いますのでそこは難しいですよね。子どもたちって一定じゃないから。
だけど、だからこそ私は面白いなって思いますね。子どもたちって!
保育園でもあの子はこれでOKだったけど、この子はこれじゃ違うんだなとか、昨日は良かったけど今日は違うんだな…など。
我が子の見方が変わりました。「うちの子はまだ入るんだ!笑」って。
「この年齢だからこうあるべき」みたいなことではなく、その子その子によって、器の大きさや深さが違うんですね!
人それぞれ違うから誰かと比べないでほしい!
しつけや叱り方でもそうですけど「あの子はできるのに、あなたはなぜできないの!」みたいな。悲しいでしょ。
叱る事に関して、人と比べるのはNGですね。
比べるなら前の自分と比べてあげたらいいと思う。
褒める場合は「〇〇ちゃん前はこんなことできなかったよね、それがここまでできるようになったね!」とかですね。
もしも叱る時、比べるんだったら前の自分と。
「この前できてたじゃん、なぜやらないの?」って。
前の自分と比べられているからまだいいですけど、よその子と比べられたらやっぱり悲しいですよね。人格を否定されていますよね。
そういうちょっとしたことなんですけどね。
なるほど!私も気をつけます!
私もまだまだなので、いつも子どもたちから学ばさせてもらっています!
ゆき先生 プロフィール
幼児教育歴13年。常に子どもたちや働くママに寄り添いながら「待つ保育」をモットーに幼稚園や託児所、1歳児さんの親子教室を受け持つなど、あらゆる面からの幼児教育に関わる。
現在は「乳幼児期の子どもの幸せをもっと追求したい!!」とからふる保育園の園長として保育に携わっています。