toggle

起業は“特別な人だけのもの”なのか?
― データで読み解く「挑戦できない原因」と社会の前提 ―

こんにちは。
福岡で、女性の起業やキャリア支援に関わっているスタイルクリエイト株式会社の浪瀬です。

これまでの記事では、女性が起業に踏み出しにくい背景として「ケアレスマンモデル(家事や育児の負担がないことを前提とした働き方)」や、個人の資質ではなく「環境の不適合」という構造的な問題についてお話ししてきました。


>part01.女性が起業に踏み出せない本当の理由-ケアレスマンモデルが生む“見えない社会問題”とは-
>part02.女性が学び続け、挑戦し続けるために必要なもの― 社会構造の中で見落とされてきた「環境」という視点 ―

今回はその考察をもう一段深め、「起業は本当に一部の人だけのものなのか?」という問いを、データとともに見ていきたいと思います。

データが示す「まだ少ない女性の起業」

最新の調査を見ると、開業者に占める女性の割合は約25〜26%と、1991年の調査開始以来、最高水準になっています。(※1)

起業家の4人に1人は女性という計算になり、過去に比べれば確実に選択肢としての「起業」は広がっています。しかし、その伸びは緩やかであり、依然として少数派であることに変わりはありません。

出典※1 日本政策金融公庫「2025年度新規開業実態調査」

起業後の実態にも差がある

さらに、女性が起業するときの状況を見ると、

 ・女性起業者はサービス業など比較的小規模の業種が多い
 ・開業後の平均従業員数や売上規模を比較すると、男性より低い傾向にある
という調査結果もあります。(※2)

背景には、資金調達の難しさ、販路開拓のネットワーク不足、そして決定的な「時間の制約」といった幾重もの壁が立ちはだかっている現実があります。

出典※2 日本政策金融公庫 女性による新規開業の特徴 ~「2022年度新規開業実態調査(特別調査)」結果から~

なぜ挑戦が止まってしまうのか?

データを見ても明らかなように、「やる気があれば誰でも挑戦できる」という状況には、まだなっていません。その原因の一つは挑戦を持続させる環境が整っていないことです。

例えば、

 ・家事や育児などの無償労働による時間の制約
 ・連続参加や長時間前提の学びの場
 ・資金・ネットワーク・知識へのアクセス格差

などがあり、この構造は単なる「意志の問題」ではありません。
それは、個人の強さや覚悟不足ではなく、社会全体の前提や仕組みがつくり出している制約なのです。

地域でも見えるギャップと支援の必要性

国や自治体でも、女性起業家を支える動きは進んでいますが、全体としてまだ少数派である現状は変わっていません。

また、国際的な視点でも、例えば企業の経営層に占める女性の比率が他国より低いなど、女性が意思決定の場に進むハードルの高さが指摘されています。

こうした数字は、「挑戦したくても続けられない人がまだ多い」という私たちの考察を裏付けています。

「特別な人だけの起業」ではない未来へ

データを紐解くことで見えてきたのは、起業が特別な人のためのものではなく、「本来はもっと多くの人が挑戦できるはずなのに、環境がそれを阻んでいる」という事実です。

 ・女性の起業割合は増えている
 ・ただし、挑戦が止まりやすい構造がある
 ・支援や環境づくりがカギになっている

こうしたデータを踏まえると、「個人の努力だけでは限界がある」という構造的な現実が浮かび上がります。

女性の起業支援を行うリーディア ウーマン アカデミーは、「自分で自分の人生を選びとれる」状態をつくることを目指しています。


次回は、社会構造だけでなく、「個人が感じている挑戦の壁」について具体的な声や調査をもとにさらに深掘りしていきます。

出典※1 日本政策金融公庫「2025年度新規開業実態調査」
https://www.jfc.go.jp/n/findings/pdf/kaigyo_251205_1.pdf

出典※2 日本政策金融公庫 女性による新規開業の特徴 ~「2022年度新規開業実態調査(特別調査)」結果から~
https://www.jfc.go.jp/n/findings/pdf/kaigyosp_221214_1.pdf

リーディア公式サイトはこちら

リーディア公式LINEでは
体験会や交流会などのイベント情報を
いち早くお届けします👇

ライター紹介

スタイルクリエイト ライターチーム

スタイルクリエイト 広報部 浪瀬

Karafuruを運営するスタイルクリエイトのライターチームです。

facebook line twitter
関連記事