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365日からふるに子育て!第58回 ~早めの花粉症対策に取り組もう!~

「次世代へ健やかな未来をつなぐ」
ウェルサポのフレンドナース、古舘です。

毎年多くの人々が悩まされる花粉症は、生活の質を大きく左右する健康問題です。
私と小学生の娘は毎年春になるとくしゃみや鼻水、目のかゆみなどの花粉症症状に悩まされています。今年こそは症状なく快適な春が迎えられることを願うばかりです。

誰でもなる可能性がある花粉症、今回は今年の花粉症の動向や対策についてお伝えします。
温かい春を健やかに迎えるためにお役立ていただけると嬉しいです。

今年の花粉症の動向

毎年、花粉の飛散量や時期は気候条件によって変動します。
2025年の飛散量は、前年夏の猛暑や春の飛散量の少なさの影響で、広い範囲で例年より多くなると予想されています。
西日本では過去10年で最多に匹敵する可能性があるとも言われています。

スギ花粉の飛散開始時期は、九州では2月上旬から飛散開始、3月上旬から中旬にピークに達する見込みです。早い人は1月から症状がでる方もいるようです。
都市部ではPM2.5や排気ガスなどの大気汚染物質がアレルギー症状を悪化させることがあります。
軽症者でも症状が強く出る可能性があるため、早めの対策がオススメです。

花粉症の症状

花粉症は、アレルギー性鼻炎の一種で主に次のような症状が見られます。

  • 鼻の症状:鼻水、鼻づまり、くしゃみが頻発
  • 眼の症状:かゆみ、充血、涙目
  • のどや肌の症状:のどのかゆみ、肌荒れや乾燥
  • その他の影響:倦怠感や集中力の低下

これらの症状は花粉が飛散している間続きますが、特に気温が高い日や風が強い日は症状が悪化しやすくなります。さらに、体質やストレス、睡眠不足も症状を重くする要因になるため暮らしを整えることが大切です。

花粉が飛散しやすい日・時間帯など

花粉の飛散量は、時期やエリア以外に天候からも影響を受けます。スギ花粉を例にしてお伝えします。

●よく晴れていて湿度の低い日

飛散量が多くなります。逆に湿度が高いと飛散量は少なめです。

●雨が降った翌日で晴れた日

前日に飛散しなかった花粉も飛散するため、より多くの花粉が舞います。

●風が強い日

風が花粉を遠くまで運び、空中だけでなく、地面に落ちた花粉が風によって舞い上がります。

これらが2つ3つと重なると花粉の量はさらに増えます。また、時間帯は気象条件で変わりますが、お昼過ぎと日没後が多くなります。
夜間も日中に飛散して地面に落ちた花粉が風で再び舞い上がることが多く、注意が必要です。

日常でできる花粉症対策

  • マスクの着用:吸い込む花粉の量を⅓~⅙に減らすことができます。
  • メガネの着用:一般的なメガネでも眼に入る花粉の量を減らせますが、花粉対策用だとさらに減らすことができます。
  • 衣類選び:花粉がつきにくい素材の服を選び、帰宅時は玄関先で花粉を払いましょう。
  • 静電気防止スプレーの使用:静電気は花粉を引き寄せます。スカートやズボンの裾、バックとの接触面に使用することがオススメです。
  • 空気清浄機の活用:室内の花粉濃度を低下させます。
  • 加湿器の活用:鼻の粘膜を守り、空気中に舞っている花粉を落としてくれます。
  • 洗濯物の管理:室内干しで花粉の付着を防ぐことができます。

これらの対策を組み合わせることで、症状の緩和が期待できます。

花粉症にならないためのカラダづくり

花粉症は日々の生活の見直しで症状を軽減したり、花粉症になりにくいカラダを作ることができます

●バランスの良い食事

免疫機能を保つためには、栄養バランスのとれた食事が大切です

  • EPAやDHAを含む魚類:炎症を抑える効果が期待できます。
  • 乳酸菌を含む食品(ヨーグルト、キムチなど):腸内環境を整えてくれます。
  • ビタミンCやEを豊富に含む食品(柑橘類、アボガド、ナッツ):抗酸化作用でアレルギー症状を緩和します。

●適度な運動

運動は免疫力を高め、アレルギー反応を抑える助けになります。
ウォーキングやヨガなど、無理のない運動を継続的に行うことがオススメです

●良質な睡眠

十分な睡眠は、免疫力を維持するための基本です。
寝室は清潔に保ち、花粉が侵入しないように対策を行いましょう。

●ストレス管理

ストレスはアレルギー症状を悪化させる大きな要因です。
趣味の時間を設けたり、好きな香りで環境を整えたり、リラックスした環境や時間を作るよう心がけましょう。

おわりに

花粉症は、多くの人が避けられない悩みですが、早めの対策や生活習慣の見直しでその影響を最小限に抑えることが可能です。
今年の動向を踏まえ自分に合った生活改善に取り組むことで、より快適な毎日を過ごせると思います。できることから始めて春を健やかに迎えましょう。

<ウェルサポについて>
臨床経験豊富なフレンドナース(かかりつけナース)が、利用者自身の身心の相談はもちろん、子育てや介護、ご家族の健康に寄り添ったオンラインのチャット相談を行っています。他にも、オフラインで行う定期訪問サポートやアテンドサポートなど行っています。社会福祉士、健康運動指導士、助産師、管理栄養士などの専門家や他サービスとも連携して、利用者とそのご家族の「自分らしい健やかな暮らし」をサポートしています。

一般財団法人ウェルネスサポートLab(ウェルサポ)情報
webページ : https://www.wellsuppo.or.jp
メールアドレス:info@wellsuppo.or.jp  
電話番号:092-231-9762 

〇ライター紹介

古舘美妃(ふるたちみき)
ナース歴25年。福岡赤十字病院に21年在籍。緩和ケア認定看護師。
現在ウェルサポでフレンドナースとして活動中。プライベートでは小5女の子のママ。

<フレンドナースになったきっかけ/喜びを感じること>
地域でのびのび活動したかった。地域の皆さんと世間話ができること。

ライター紹介

一般財団法人ウェルネスサポートLab 

ウェルサポ

臨床経験豊富な看護師がフレンドナース(かかりつけナース)となり、自身の身心の相談はもちろん、子育てや介護、ご家族の健康に寄り添ったオンラインのチャット相談を通して、「不安不調期から取り組む健やかな暮らし」のサポートを行う専門家チーム。

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