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家庭学習はリビング?子ども部屋?子どもに合ったスタイルを選ぼう

子どもの成長にともなって、気になり始めるのが家庭学習の場所です。出産や子どもの成長を機に引っ越しや住宅購入をする場合、子どもの学習場所を考慮して決める方も多いのではないでしょうか。

最近はリビング学習をする家庭も増えています。子ども部屋学習と比べてどちらがよいのか、それぞれの特徴を比較します。

リビング学習のメリット・デメリット

【メリット】

親子の距離が近くなり、コミュニケーションがスムーズにとれます。子どもは大人がそばにいることで、安心感を得られるでしょう。

仕事などで子どもと関わる時間が少ない場合でも、夕飯の支度をしながら子どもの様子をうかがえたり、家事の最中でも子どもは質問できたりと、お互いにメリットがあります。大人が近くにいることで、誰かに見られているという程よい緊張感のある環境で学習できます。

生活音のある環境で学習することに慣れると、静かな空間でなくても集中できる力を身につきます。さらに、みんながリビングで過ごすと光熱費の節約にもつながるでしょう。

【デメリット】

学用品などの子どもの物が増えて、リビングが散らかりやすくなります。学習机を置く場合はスペースが必要です。レイアウトによっては動線がぶつかるなど、リビングが過ごしにくくなるかもしれません。

ダイニングテーブルで学習する場合、食事の時間は学習できず、食事スペースが消しゴムのカスなどで散らかり掃除の手間が増えます。

また、勉強中は他の家族がテレビを見にくかったり、テレビをつけると子どもが学習に集中できなかったりします。

リビング学習を快適にするための4つの工夫

メリットの多いリビング学習ですが、デメリットもいくつかあります。デメリットを軽減して快適にするための工夫をご紹介します。

1.生活動線や家事動線の確保

リビングは家族が過ごす場所であるため、よく通る生活動線や家事動線と学習スペースが重ならないようにすることが大切です。出入口やソファの周りは避けるなど工夫しましょう。

一般的な学習机は奥行が60cm程度ですが、学習机を置くスペースを最小限にしたい場合は、奥行50cm前後のコンパクトタイプを選ぶとよいでしょう。

2.集中できる環境をつくる

テレビが見えない位置や壁に向かって学習机を置く、ダイニングテーブルを使う場合はテレビが見えない向きに座るなど、集中できるように学習スペースの位置を工夫します。出入口に背を向けると、誰かが入ってくるたびに振り返る必要があって集中しにくいため、出入口が横目にでも見える位置に配置するとよいでしょう。

レイアウトによっては、パーテーションなどで仕切るのもおすすめです。ダイニングテーブルを使う場合は特に、子どもの体に合った椅子を使うことも大切です。足が床に届かずにブラブラした状態では集中しにくいため、足置き台を使うなどの工夫をします。

3.収納の確保

筆記用具やテキスト、ノートなど学習に必要な物が多いため、学習スペースの近くにコンパクトな収納スペースを設けて片付けやすくします。学習机であればあらかじめ収納が付いている場合も多いですが、ダイニングテーブルの一角を使う場合などは特に注意が必要です。さっと片付くテーブルマット、ボックスなどを取り入れて、子ども自身が片付けやすいように配慮しましょう。

4.明るさへの配慮

リビング照明の配置によっては、学習スペースの明るさが十分でない可能性があります。特に壁に向かって学習机を配置する場合など、手元が暗くなりがちです。

デスクライトなどを設置して、学習しやすい環境をつくりましょう。電球色のライトは落ち着いた空間を演出するのに向いていますが、学習スペースには不向きです。太陽の明るさに近い自然な光色である昼白色や、白っぽく青みがかった明るい光色の昼光色がおすすめです。

子ども部屋学習のメリット・デメリット

【メリット】

個室で落ち着いて学習に集中できます。テレビの音や家族の会話、調理の音やにおいなども気になりにくく、気が散らないでしょう。

学用品でリビングが散らからないこともメリットです。小学校入学のタイミングで、ランドセルや教科書などの子どもの物が一気に増えますが、それらもまとめて子ども部屋に片付けられます。

【デメリット】

個室のため、大人の目が行き届きにくい点が挙げられます。特に低学年のうちは、1人での学習にさみしさを感じてしまうこともあるでしょう。

子ども部屋にゲームやおもちゃ、マンガなどを置いている場合、なかなか学習に集中できない可能性もあります。また、子どもが部屋に引きこもりがちになる点も懸念されます。

子ども部屋学習を快適にするための2つの工夫

子ども部屋学習のデメリットを軽減するためにできることをご紹介します。

1.ルールを決める

特に低学年のうちは、遊ぶ時間と学習時間を子ども自身がコントロールするのは難しいと考えられます。子ども部屋にゲームやおもちゃは置かない、遊ぶときはリビングにするなどのルールを決めると、学習の妨げにならないでしょう。

2.大人の目が行き届くように工夫をする

子ども部屋の扉は開けておく、部屋の扉にカギをつけない、リビングに近い部屋を子ども部屋にするなどの工夫をすることで、大人の目が行き届くようにします。意識して定期的に子ども部屋を見に行くなど、気にかけるようにすることも場合によっては必要です。

子どもや状況に合わせたスタイルを選ぼう

リビング学習と子ども部屋学習のどちらがよいとは一概には言えません。家の広さや間取り、子どもの性格や年齢など、さまざまな要素を考慮する必要があります。

大人のサポートを必要とする苦手分野の学習や、宿題をするときはリビング、受験勉強や暗記、工作などの1人で集中したい学習のときは子ども部屋など、シーンによって使い分けるのもひとつです。

それぞれのご家庭に合った方法を選んで、子どもの家庭学習をサポートしてあげたいですね。

ハナミ
2人姉妹の子育て奮闘中。家事や育児の傍ら在宅ワークに励んでいます。ネットショッピング&スイーツが大好き。

ライター紹介

からふるMoms

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KaRaFuRuのママライターチームです。

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