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2024.11.15
#お知らせ

365日からふるに子育て!第53回 ~季節の変わり目を健やかに過ごすためにできること~

「次世代へ健やかな未来をつなぐ」
ウェルサポのフレンドナース、古館です。

最近より一層寒さを感じるようになりましたね。この時期は季節の変わり目で不調を感じる方が多いようです。一方では紅葉で街が色づいて秋のレジャーを楽しむ方も多いと思います。
今回は、これから迎える冬を健やかに迎えるために今できる体調管理についてお話します。

11月に現れやすい不調?

11月は旧暦で「霜月(しもつき)」といい、本格的な冬を迎え霜が降りる頃です。
季節は秋から冬へと移り変わり、日中の気温は徐々に下がり、朝晩の冷え込みが厳しくなります。この時期特に気を付けたいのが、「気温の低下」と「空気の乾燥」です。

この時期は、カラダが急激な温度変化に対応できずに次のような不調が現れやすくなります。

①カラダの不調
頭痛、めまい、肩こり、倦怠感、食欲不振、下痢、便秘、冷え、鼻水・鼻づまりなど

②ココロの不調
イライラ、不安感、落ち込みやすい、集中力が続かない、やる気がでない、睡眠障害など

健康管理のために注意することと対策

ここでは11月にみられる「気温の低下」と「空気の乾燥」をポイントに対策などをお伝えします。

①寒暖差アレルギー

気温差が大きくなると、寒暖差アレルギーと呼ばれる症状が現れることがあります。これは、鼻水やくしゃみ、目のかゆみ、喉のイガイガ感、咳といったアレルギーのような症状が見られることが特徴です。
寒暖差アレルギーは日中暖かく、夜間に急激に冷え込む秋の時期に多く見られ、自律神経のバランスが乱れることが起因していると言われています。

対策▶
外出時は、カーディガンやジャケットを準備して、日中と夜間の気温差に対応できるようにすることが大切です。寒暖差が7℃以上になると、体に負担がかかりやすくなるため、適切な服装で体温を調整しましょう​。

室内にいるときも、急激な温度変化を避けるために、エアコンや暖房の設定温度に注意が必要です。

実は私もこの寒暖差アレルギーに悩まされています。知らないうちにカラダが冷えていることが多いので、寒い季節だけではなく夏も靴下をはいたり、冷たい物を控え常温のものを飲むなど、日頃から冷え対策に取り組んでいます。

②空気の乾燥

寒さが厳しくなると空気が乾燥します。乾燥した空気は、口や喉、唇の粘膜を乾燥させることで、炎症や痛み、ひび割れを引き起こします。また、11月になると冷え込みが厳しくなり暖房器具を使い始める方も多いと思います。暖房器具を使うと室内の湿度が低下し、乾燥がさらに進行します。

対策▶
こまめに水分を摂取することで口腔内のうるおいを保つことができます。唇には保湿力の高いリップクリームを、喉には加湿器やマスクを使用することで乾燥を防ぐことができます。適切な湿度の目安は50%前後です。湿度が40%以下だと乾燥しているため、加湿器を使用したり、濡れタオルを部屋に干したりしましょう。加湿器を使う際は、カビ防止のために定期的な清掃と毎日タンクの水を交換して清潔に保ちましょう。

③感染症(インフルエンザ、感染性胃腸炎など)の流行

現在もインフルエンザの流行を耳にしますが、ウイルスは低温で乾燥した環境(気温15℃以下、湿度40%以下)を好むため、乾燥しやすい11月にも注意が必要です。

対策▶
予防としては、手洗いやうがい、マスクの着用、人混みを避けるといった対策に加え、口内の清潔を保ち、唾液の分泌を促進することが重要です。
唾液は口内の自浄作用を高め、ウイルスや細菌の侵入を防ぐ役割を果たします。
よく噛んで食べることやガムを噛むことで唾液分泌を促進できます。また、適度な水分補給も口内の乾燥を防ぐことに役立つため、こまめに水分を補給しましょう。

まとめ

最後になりますが「季節の変わり目を健やかに過ごすためのポイント」をまとめてみました。

①日中と夜間の気温差が大きいため、羽織ものを携帯して体温調節を行う。寒暖差が7℃以 上になる場合は特に注意。

②口や喉、唇の乾燥を予防するために、こまめな水分補給、保湿力の高いリップクリームや 加湿器を使用する。

③暖房器具の使用で室内が乾燥しやすいため、加湿器を併用して湿度を50%前後に保つ。

④感染症予防のため手洗いやうがいを徹底し人混みを避ける。

あっという間に年末年始がやってきそうです。楽しいイベント盛りだくさんの季節をご家族みんなで健やかに迎えるために、季節にあった暮らしを取り入れていきたいものですね。

<ウェルサポについて>

臨床経験豊富なフレンドナース(かかりつけナース)が、利用者自身の身心の相談はもちろん、子育てや介護、ご家族の健康に寄り添ったオンラインのチャット相談を行っています。他にも、オフラインで行う定期訪問サポートやアテンドサポートなど行っています。社会福祉士、健康運動指導士、助産師、管理栄養士などの専門家や他サービスとも連携して、利用者とそのご家族の「自分らしい健やかな暮らし」をサポートしています。

一般財団法人ウェルネスサポートLab(ウェルサポ)情報

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メールアドレス:info@wellsuppo.or.jp  
電話番号:092-231-9762 

〇ライター紹介

古舘 美妃(ふるたち みき)

ナース歴25年。福岡赤十字病院に21年在籍。緩和ケア認定看護師。
現在ウェルサポでフレンドナースとして活動中。プライベートでは小5女の子のママ。

<フレンドナースになったきっかけ/喜びを感じること>
地域でのびのび活動したかった。地域の皆さんと世間話ができること。
<得意なこと>
人の話を聞くこと、間違い探し
<苦手なこと>
機械操作

ライター紹介

一般財団法人ウェルネスサポートLab 

ウェルサポ

臨床経験豊富な看護師がフレンドナース(かかりつけナース)となり、自身の身心の相談はもちろん、子育てや介護、ご家族の健康に寄り添ったオンラインのチャット相談を通して、「不安不調期から取り組む健やかな暮らし」のサポートを行う専門家チーム。

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