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365日からふるに子育て!第35回~花粉症にならないために自分でできること~

「次世代へ健やかな未来をつなぐ」

ウェルサポのフレンドナース、古舘です。

2月になり梅の花の開花など春の足音を感じる時期となりました。それと同時に花粉症の季節がやってきました。目のかゆみやくしゃみ、鼻水に悩んでいる方はいらっしゃいませんか。現在、日本人の約25%(4人に1人)が花粉症と言われています。症状がひどくなると日常生活に影響を及ぼします。今回は、花粉症の症状やならないための対策をお伝えします。

1.   花粉症の症状

 花粉症とは、ヒノキやスギなどの植物の花粉が体内に侵入することで、くしゃみ・鼻水、目のかゆみ、のどの痛みなどのアレルギー症状を起こす病気です。

 ①くしゃみ:鼻の粘膜についた花粉を取り除こうとして起こる症状です。風邪の時のく      しゃみより続けてでることが多く、殆どの花粉症の人が悩まされる症状です。

 ②鼻水:花粉症の鼻水は、水のような粘り気がなくサラサラした透明のものが止まらずに     出てきます。

 ③鼻づまり:鼻粘膜が腫れ、鼻からのどへの通り道が狭くなることによって起こります。

     口呼吸をしがちになるので、口の渇き、咳などの症状がでたり、においを感じに     づらくなり食べ物の味が分かりづらくなったりします。

 ④目のかゆみ:目から花粉が侵入すると目のかゆみや充血が起こりアレルギー性結膜炎と     なります。

 これらの他にも症状が重い場合には、頭痛、倦怠感、皮膚のかゆみなどの症状を伴うこともあります。

2.花粉症について

 スギやヒノキをすぐに思い浮かべますが、それ以外にもブタクサ、ヨモギなど約60種類の花粉が花粉症を引き起こすと言われています。日本で最も多い花粉症は春先のスギ・ヒノキ花粉症です。花粉の飛散量が多いと症状が出やすくなるので、今シーズンの花粉の飛散量や時期を確認しましょう。

 スギ・ヒノキに関して花粉の量は、前年の夏の気象に大きな影響を受けると言われています。日照時間が長く、気温が高い夏は花粉の量が増えます。一方で、長雨や冷夏の場合は、量が少なくなります。

 飛散の時期は、初冬期と厳冬期の気温状況によって変化します。初冬期の気温が高めだと飛散開始が遅くなり、厳冬期以降の気温が高めだと飛散開始が早まります。

 2024年は飛散開始は例年通り2月上旬から、量に関しては例年よりやや多いと予測されています。

3.花粉症対策のポイント

 花粉症予防の鉄則は「吸わない、付けない、持ち込まない」です

 ①花粉を吸わない

  ●マスク:マスクをつけることで、花粉を吸い込む量を70%減らす効果があると言われています。不織布マスクがオススメです。

  ●外出を避ける:花粉の飛散が特に多い日は外出を控えましょう。飛散が「特に多い     日」は、「晴れて気温が高い日」「空気が乾燥して、風が強い日」「雨上がりの翌日       や気温が高い日が2~3日続いた後」です。

 ②花粉を付けない

  ●メガネ:目の表面に花粉が付着すると、目のかゆみ、充血を引き起こします。通常の    眼鏡でも使用しない場合と比べて目に入る花粉量は40%減少、防御カバーがついた花    粉症眼鏡では65%減少できると言われています。

  ●手洗い、うがい、洗顔:体についた花粉を落とすことも効果的です。目のかゆみがあ       る時は洗顔で目の周りを洗い流すことも効果的です。

  ●保湿:皮膚からも花粉の抗原が体に侵入してアレルギー症状を引き起こすと言われて        います。乾燥肌による肌のバリア機能の低下があると花粉が体内に侵入しやすくなり    ます。

 ③花粉を持ち込まない

  ●服装:ウール製は花粉が付着しやすいため、特に一番外側に着る上着はウール素材は    避けて、ツルツルした素材が望ましいです。帽子オススメです。室内に入る前に花粉    をはらい落としましょう。

  ●来ていた服を着替える、シャワー:花粉を部屋に持ち込まないという観点から、帰宅     後はシャワーを浴びて着替えられると良いです。

  ●部屋干し:外干しで花粉が付着することを防ぐためです。

4.   さいごに

 花粉症の発症には免疫機能の低下が関係していると言われています。花粉症の発症を防ぐためには、質の良い睡眠、季節に合わせた生活習慣、適度な運動、栄養管理が大切です。日頃から生活を整えて花粉症になりにくい健やかなカラダ作りを目指しましょう。

そうは言いつつも「花粉症かな?」と感じた時には早めに耳鼻科を受診して治療開始、症状を和らげましょう。

<ウェルサポについて>

臨床経験豊富なフレンドナース(かかりつけナース)が、利用者自身の身心の相談はもちろん、子育てや介護、ご家族の健康に寄り添ったオンラインのチャット相談を行っています。他にも、オフラインで行う定期訪問サポートやアテンドサポートなど行っています。社会福祉士、健康運動指導士、助産師、管理栄養士などの専門家や他サービスとも連携して、利用者とそのご家族の「自分らしい健やかな暮らし」をサポートしています。

一般財団法人ウェルネスサポートLab(ウェルサポ)情報

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電話番号:092-231-9762 

〇ライター紹介

古館 美妃(ふるたち みき)

ナース歴23年。福岡赤十字病院に21年在籍。緩和ケア認定看護師。
現在ウェルサポでフレンドナースとして活動中。プライベートでは小4女の子のママ。

<フレンドナースになったきっかけ/喜びを感じること>
地域でのびのび活動したかった。地域の皆さんの身近な存在となり、感情を共にできること。

<得意なこと>
人の話を聞くこと、間違い探し

<苦手なこと>
機械操作

ライター紹介

一般財団法人ウェルネスサポートLab 

ウェルサポ

臨床経験豊富な看護師がフレンドナース(かかりつけナース)となり、自身の身心の相談はもちろん、子育てや介護、ご家族の健康に寄り添ったオンラインのチャット相談を通して、「不安不調期から取り組む健やかな暮らし」のサポートを行う専門家チーム。

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