2023.12.13
#ライフスタイル

365日からふるに子育て！第31回～ちょこちょこ動きでお正月太りを卒業しましょう！～

「次世代へ健やかな未来をつなぐ」

ウェルサポの健康運動指導士、樋口です。

一気に寒さが厳しくなり、暖かい家にこもりたくなる季節になりました。年末年始が近づき、クリスマスや忘年会、お正月と、特別感のある食事の機会も増える時期ではないでしょうか。1月になると「正月太りで◯kg増えちゃった！」という声をお聞きします。「気がついたら体重が増えていた！」なんてことがないようにしたいものですね。今回は、意外と知らない体重増加や運動の知識をお伝えしていきます。

１．体重増減のメカニズムとは？

　そもそも、なぜ体重が増えるのか？？「食べ過ぎだからでしょ！」という声が聞こえてきそうですが、それはもちろん要因の一つですが、別の見方をすると、体を動かす消費カロリーが少ないことです。摂取カロリー（食物などから取り込むエネルギー）と消費カロリー（体を動かす事で消費するエネルギー）のバランスが取れていれば体重は一定です。ところが、摂取が消費を上回ると体重は増え、逆の場合に体重は減ります。つまり、食べた量は変わらなくても、家でテレビをじーっと見ているような不活動な生活を続けていると体重は増えるという事です。

【自宅でできる工夫】

CMになったら立ち上がってソファの周りを歩く、その場でジョギングする、ストレッチなどで動きを取り入れ、じっとしている時間を減らしましょう。

２．体脂肪は運動開始20分後から燃え始める？

答えはNO！です。歩く、軽いジョギング、自転車漕ぎなど、軽く息が弾む程度の有酸素性運動では、時間に関係なく脂肪は筋肉のエネルギーとして使われています。血液中の脂肪が少なってくると、必要に応じて皮下や内臓の脂肪が血液に放出されます。したがって、20分以上経過していなくても脂肪は常に使われているという事です。ということは、5分や10分のコマ切れ運動でも体脂肪は減る（科学的に立証済み）、ということです。「まとまった時間が取れないから運動できない」！とお悩みの方には朗報ですね。小まめに動いて消費を増やすよう心がけることで体重増加を予防できます。

【自宅でできる工夫】

リモコンを使わず、動いてスイッチを入れる

移動する時は小走りで動く

食事の食器などをテーブルに運ぶときは、一つずつ持っていく、など

【外出先でできる工夫】

歩いて10分程度の場所なら歩く、もしくは自転車で行く。

スーパーに行った時、駐車場では店の入り口から敢えて遠い場所を選ぶ

トイレは１階下、上のトイレに行き、階段を使う、など

３．お腹の脂肪を減らすには腹筋トレーニングが一番効果的？

こちらも・・・NO！です。特定部位の脂肪のみを減らすことは不可能です。なぜなら、脂肪は内臓と皮下の全身の各部位に蓄えられ、必要に応じて各部位の脂肪がまんべんなく、いったん血液中に放出されます。筋肉を動かすことで、全身の脂肪が均等に使われます。息を吐き、お腹をへこませる腹筋トレーニング（ドローインやロングブレスダイエット）がありますが、これらは腰痛のリハビリとして考え出されたもので、腹囲が減ったという科学的根拠はありません。

ですので、確実にお腹の脂肪を減らすには、運動と食事のエネルギー収支バランスを負（消費カロリー＞摂取カロリー）にすること。そのためには、筋肉量が多い脚を使った有酸素性運動を行うことが重要です。

４．おわりに

「そうだったの！？」と新しい発見があったのではないでしょうか。今回お話したことは、お正月太りを予防できるだけでなく、生活習慣病や癌、様々な原因における死亡率を低下させることが明らかになっている内容です。健康な体を維持するためにも無理ない範囲でチャレンジしてみて下さい。

＜ウェルサポについて＞

臨床経験豊富なフレンドナース(かかりつけナース)が、利用者自身の身心の相談はもちろん、子育てや介護、ご家族の健康に寄り添ったオンラインのチャット相談を行っています。他にも、オフラインで行う定期訪問サポートやアテンドサポートなど行っています。社会福祉士、健康運動指導士、助産師、管理栄養士などの専門家や他サービスとも連携して、利用者とそのご家族の「自分らしい健やかな暮らし」をサポートしています。

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