toggle

365日からふるに子育て!第30回~冬こそ大切にしたい水分補給~

「次世代へ健やかな未来をつなぐ」

ウェルサポのフレンドナース、古館です。

11月も後半となり忘年会などイベントが多い季節になりました。同時に寒くなって空気が乾燥し、インフルエンザなどの感染症に気を付けたい時期でもあります。夏は暑くて喉も乾くので積極的に水分補給していたと思います。しかし冬になると「汗をかかない、カラダが冷える、喉が乾かない、トイレが近くなる」などの理由で、水分補給が十分でない方が多いようです。私たちのカラダにとって水分は必要不可欠です。その水分が足りなくなると健康に様々な影響が出てきます。今回は健やかに冬を過ごすために、冬の水分補給の大切さについてお話します。

1.  冬のカラダに起きていること

まず冬の環境についてです。私たちが生活するのに快適な湿度は50~60%と言われています。冬の湿度はだいたい50%前後ですが、低い時は20%ほどになることもあります。冬は気温が低く空気中の水蒸気量が少ないため空気が乾燥しています。

 次に私たちのカラダについてですが、約60%は水分でできています。毎日の食べ物や飲み物などから約2.5リットルの水分を摂取し、同量の水分を失っています。その中には、感じることがないままに皮膚や粘膜などから水分が失われる「不感蒸泄」というものがあります。空気が乾燥した冬では、不感蒸泄によって失われる水分量が増えることが分かっています。夏と違って冬は水分を失っている自覚が少ないだけでなく、水分摂取の機会が減ります。寒い冬こそ、意識して水分補給することが健康の秘訣となります。

2.冬場の乾燥は危険!!

気温が下がり寒くなるとインフルエンザをはじめとする感染症が流行することは皆さんご存知だと思います。感染症の原因となるウイルスは乾燥した状態を好み活発に活動します。一方でカラダの防衛機能であるせん毛は乾燥により活動が低下します。つまり空気の乾燥によりウイルスがカラダの中に侵入しやすくなり、その結果感染症にかかります。

また、冬は空気の乾燥によって水分が失われがちで血流が悪くなります。それに伴って免疫力に関係している白血球の働きが悪くなりウイルスから防衛できなくなります。

よって、水分補給により免疫力がアップし、感染症からカラダを守ることができます。

3.水分補給の効果

これまで「冬の積極的な水分補給の必要性」をお話してきましたが、ここからは「冬の水分補給が私たちにもたらすイイこと」をお話します。

① 恒常性を保つ

恒常性とは、環境の変化に対しカラダの水分量や電解質のバランスを安定した状態に保とうとする仕組みのことです。ウイルスなどの外敵がカラダに入ることを防いだり、体温調節をする働きが挙げられます。これには水分補給が必要不可欠です。

② 血流が良くなる

水分補給により血流が良くなり、全身に酸素や栄養素が届きやすくなり、その結果代謝が良くなり免疫力アップにつながります。冬の心筋梗塞や脳卒中の予防には、水分補給が大切と言われています。

③ 老廃物を排泄する

水分が不足していると老廃物を体内にためこむことになり、便秘をはじめとする不調や肌トラブルなどの原因となります。

冬のカラダにとって意識的な水分補給がとても大切なことなのです。自分だけでなく、子どもたちにも水分不足セルフチェックで健康管理を行いましょう!

【水分不足セルフチェック】

オフ尿の色が濃い

オフ足がつりやすい

オフ唇や喉の渇き

オフめまい

オフたちくらみ

どれか一つでもあてはまる時は、水分をとりましょう!

4.一日に必要な水分摂取量と飲み方のコツ

 先にもお話しましたが、私たちのカラダは1日に2.5リットルの水分を失っています。これは季節によって変化しませんので、失った水分量を補給する必要があります。食事などから摂取できる水分量を考慮して、1日に必要な水分摂取量は1.2リットルが目安です。運動をする際や暑い日はプラスで摂取する必要があり、1.5~2リットルが目安になります。

一気にがぶ飲みするより、喉の渇きを感じる前にこまめに摂取することが大切なポイントで、1回あたり150ml程度を1日8~10回に分けて飲むことをオススメしています。飲むタイミングとしては、①起床時②朝食時③10時ごろ④昼食時⑤15時ごろ⑥夕食時⑦入浴前⑧入浴後⑨就寝時、運動するときは運動の前中後をオススメしています。

5.さいごに

冬は寒くてお水を飲むことに抵抗を感じる方もいると思いますが、そんな時は冷え対策の視点から白湯がオススメです。私自身も水分摂取を疎かにしがちなので、この冬は 一日2リットルの水分摂取を意識して健康管理に気を配りたいと思います。普段から感染症に罹らないようなカラダ作りをしたいものですね。

<ウェルサポについて>

臨床経験豊富なフレンドナース(かかりつけナース)が、利用者自身の身心の相談はもちろん、子育てや介護、ご家族の健康に寄り添ったオンラインのチャット相談を行っています。他にも、オフラインで行う定期訪問サポートやアテンドサポートなど行っています。社会福祉士、健康運動指導士、助産師、管理栄養士などの専門家や他サービスとも連携して、利用者とそのご家族の「自分らしい健やかな暮らし」をサポートしています。

一般財団法人ウェルネスサポートLab(ウェルサポ)情報

webページ : https://www.wellsuppo.or.jp
メールアドレス:info@wellsuppo.or.jp  
電話番号:092-231-9762 

〇ライター紹介

古舘美妃(ふるたちみき)

ナース歴24年。福岡赤十字病院に21年在籍。緩和ケア認定看護師。

現在ウェルサポでフレンドナースとして活動中。プライベートでは小4女の子のママ。

<フレンドナースになったきっかけ/喜びを感じること>

地域でのびのび活動したかった。地域の皆さんと世間話ができること。

<得意なこと>人の話を聞くこと、間違い探し

<苦手なこと>機械操作

ライター紹介

facebook line twitter
関連記事