365日からふるに子育て!第26回~子どもと運動遊びを楽しもう~
「次世代へ健やかな未来をつなぐ」
ウェルサポの健康運動指導士、権藤です。
我が家の1歳半になる娘は、私が脚を広げて立っていると、すかさずハイハイでやってきてどんなに狭くても脚の間をくぐるのが大好きです。また私が娘の脇を持って抱え上げると自ら足をぶーらんぶーらんと振りながら、キャッキャと声を上げて喜んでいます。
子どもにとって、遊びながら体を動かす「運動遊び」は運動機能をはじめ体の様々な機能の発達を促すなど様々な効果があります。今回は「運動遊び」がもたらす効果と年齢別の運動遊びについてお伝えします。
1.「運動遊び」の効果
「運動遊び」にはいろんな効果があります。
- 筋力、持久力、柔軟性、バランス感覚、瞬発力などさまざまな身体能力を高める
- 体の使い方やコントロールの仕方を習得できる
- 身体を動かす楽しさを味わえるので将来も体を動かすことが好きになる
- ストレスが発散できる
- 運動に対する意欲や自信が生まれる
- 親や友人をはじめ自分以外の人と運動遊びを行うことでコミュニケーション力が身につく
このようにたくさんの効果がある「運動遊び」を生活の中に取り込むことで、運動機能だけでなく、人との関わりや社会との関わりを感じることのできる子ども時代を過ごしてほしいと思っています。
2.年齢別おススメの「運動遊び」
「運動遊び」は発育に合わせて、できること・楽しいと感じることを一緒にやることがとても大事です。年齢に合わせておススメの「運動遊び」をご紹介します。
0歳児
- 膝ぴょんぴょん(首が座ったら)
子どもの脇を支え、親の太ももの上で子どもがジャンプをします。小さく跳ねたり高く跳ねたり、動きの強弱をつけても楽しいです。ジャンプする感覚の楽しさを味わえると自分から足を動かそうという意欲が出てきます。
- ハイハイ鬼ごっこ(ハイハイができるようになったら)
ハイハイする赤ちゃんの後ろを「待て待てー!」と言いながら親もハイハイで追いかけます。ゆっくりと追いかけてみたり、スピードアップして追いかけるなどアレンジを加えても楽しめます。
1歳児
- 膝ぴょんぴょん(首が座ったら)
こどもを仰向けに寝かせタオルを上から垂らします。子どもが握ったら軽く上に引っ張ってひっぱりあいこをします。引っ張りながら左右に揺らしても楽しめます。
- ハイハイくぐり
親が足を広げて立ち、股の間をトンネルに見立てて子どもがハイハイでくぐります。足の幅を広げたり狭くしたり、膝をまげてトンネルを低くしても楽しめます。
2歳児
- ひっぱりあいこ
ボールを準備します(大きくても小さくてもOK)。親が腕で輪っかを作り子どもがボールを輪っかにくぐらせます。親は徐々に輪っかの高さを高くしてみましょう。
- しっぽ取り
ズボンやスカートのウエストにタオルやハンカチをはさんで垂らします。親が鬼になり、逃げる子どもを追いかけてしっぽをとります。次は子どもと鬼を交代して行ってみましょう。
3歳児
- けんけんぱ
砂の上に石で丸を描き、跳ぶ場所を示します。両足跳びや片足跳びをおりまぜながら遊んでみましょう。丸と丸の距離を離したり縮めたりしながら遊ぶのも楽しめます。
- 風船遊び
風船を膨らまし、キャッチボールのように投げ合ったり、床に付かないよう浮かせ続けたり、手のひらに乗せて運んだり、さまざまな遊び方ができるのでおすすめです。
4歳児
- 新聞紙バランス
親子で向かいあい、それぞれ広げた新聞紙の上に立ちます。じゃんけんをして負けた方が新聞紙を半分に折り、小さくなった新聞紙の上に立ちます。何度かじゃんけんを繰り返していくと、片足立ちでないと新聞紙の上に立てなくなります。バランスを崩して倒れた方が負けです。
- へび縄跳び
縄跳びの一方の端を椅子や机の足に結び、もう片方を伸ばします。床に這わせた縄跳びを飛び越えてみましょう。慣れてきたら親が縄跳びを蛇のようにゆらゆら揺らし、動く縄を飛び越えてみましょう。
5歳児
- 風船遊び応用編
風船とうちわを準備します。うちわを風船で仰いでふわふわと飛ばします。下の方で仰いだり、上の方で仰いだりしながらアレンジを加えてみましょう。
- だるまさんが転んだ
オニが「だるまさんが転んだ」といって振り返ったら、その場でピタッと動きを止める遊び。定番の動きを止める遊びも楽しいですが、「だるまさんがジャンプした」「だるまんさんが手を挙げた」などオニが指示したポーズを真似るのも楽しいです。
3.おわりに
遊びながら体を動かす「運動遊び」は身心の発達を促す他、運動に対する意欲や自信が生まれ、体を動かすことが楽しい!と実感することができ、将来の「運動習慣」の定着にもつながります。これまで紹介した「運動遊び」の年齢はあくまでも目安ですので、「体を動かすことが楽しい!」と思う子どもの気持ちを大切に、ぜひ親子で一緒に取り組んでみてください。
<ウェルサポについて>
臨床経験豊富なフレンドナース(かかりつけナース)が、利用者自身の身心の相談はもちろん、子育てや介護、ご家族の健康に寄り添ったオンラインのチャット相談を行っています。他にも、オフラインで行う定期訪問サポートやアテンドサポートなど行っています。社会福祉士、健康運動指導士、助産師、管理栄養士などの専門家や他サービスとも連携して、利用者とそのご家族の「自分らしい健やかな暮らし」をサポートしています。
一般財団法人ウェルネスサポートLab(ウェルサポ)情報
webページ : https://www.wellsuppo.or.jp
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〇ライター紹介
権藤蕗(ごんどうふき)
健康運動指導士歴18年。母親のパニック障害・膀胱癌以降、在宅看取りまでを父親と二人三脚で行う中で、周りの家族が自分らしく過ごすことの過酷さと大切さを実感。それを機に「健康なカラダとココロづくり」をモットーに運動指導を行う。現在ウェルサポで健康運動指導士として活動中。好きなことは筋トレと読書とピアノ。プライベートでは11歳の男の子と1歳の女の子のママ。
ライター紹介
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