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365日からふるに子育て!第17回~子どもの成長にあわせたお片づけ~

「次世代へ健やかな未来をつなぐ」ウェルサポ のお片付けコーディネーター、又木です。

先日2歳のお子さんを持つママから、「何歳から片付けの方法を教えたらいいですか?」と質問されました。
遊び終わった後、片付けを促しても全くする気配がなく、結局はママが全部片付けているそうです。お子さんが自分で片付けをする日をとても待ち望んでいらっしゃるご様子でした。

片付けは、一回教えたところで、すぐに身につくものではありません。成長に合わせたやり方を伝え続け、習慣化させながら、片づけた後の空間が「心地良い」を繰り返し体感してもらうことがとても大事です。今回は、年代別の子どもの片付けポイントについてのお話です。

ベビー期(0歳〜1歳)は大人が楽しみながら

模倣の時期」とも呼ばれるこの時期は、周りの大人がすることをよく観察しています。お片づけのお手本を見せてあげられる最大のチャンス期です!「お片づけ=面倒臭い」というマイナスイメージがついてしまわないように、是非楽しくお片づけする姿をたくさん見せてあげてくだい。 

そのためには、
・おもちゃを増やしすぎない
・片付ける時間を決める(忙しい時間を避ける)
・道具を使わずスキンシップ遊びをしながら行う
等、親にとって片付けしやすい工夫をすることがポイントです。

第一幼児期(2歳~3歳)は具体的に、かつ一緒に

おもちゃを手に持って歩くことができるようになったら、お片付けの声かけを始める時期です。この時、大事なのは「このボールはあの箱に入れようね」と具体的な動作を伝えながら、一緒に片付けることです。

遊んだ後は「お家に戻してあげる」を何度もくりかえし行うことで、最初はよくわからなかった「片付ける」という行為を段々理解するようになっていきます。また、片付けを遊びの延長と捉え、「どっちが先に元に戻せるか、よ〜いどん!」といった感じにゲーム感覚で行うのもおすすめです。

そして片付けた後は、「お片付けをしたらスッキリ気持ち良いね」等、プラスのイメージをしっかり共有することも忘れずに!

第二幼児期(4歳〜6歳)は片付けしやすい環境を意識

幼稚園や保育園など集団生活が始まるこの時期は、自分でできること、しないといけないことが一気に増えます。使ったおもちゃの片付けだけでなく、毎日使う制服やバックなどの園グッズや食べ終わった食器の片付けなど、1日の生活の中で片付けをする機会はグーンと増えます。自分でやったという達成感をいっぱい味わうことが自信につながり、結果として自発的に片付けられようになります。そのためにも特にこの時期は、片付けしやすい環境を意識することが大切です。

適正な量:物が多ければ多いほど片付けは大変です。おもちゃに限らず、空間に物が多くありすぎると片付けが困難な印象を与えます。片付ける場所=部屋全体のモノの量を増やさないことが大事です

子供目線の定位置:高さの配慮やシンプルな収納方法の工夫

例)出し入れが簡単で中身が分かりやすい蓋がない収納アイテムの活用、綺麗に片付けることは求めすぎない

夕食の前やお風呂の前など、分かりやすい目安を作って片付けタイムを習慣化

片付けが思うように進まないときもあることを前提

片付けできた時はたとえ完璧でなくても、ママのポジティブな嬉しい気持ちを伝える

片付け終わった後のお楽しみタイムなど楽しい仕掛けを準備

小学校期(7~12歳)は定位置の設定

小学校に入ると教科書、プリント、学校で使うものなど、一気に持ち物が増えます。また習い事を始めたりして時間的にも忙しくなります。だからこそ、全ての持ち物に定位置を作っておくことが大事です。

まず持ち物全てを「学校」「趣味」 「習い事」「洋服」といった具合にグループ分けし、グループ毎に使いやすい場所に定位置を作ことをおすすめします。

また、小学生になりお小遣いをもらうようになると、少しずつ自分で購入したものが増えていくことが考えられます。なるべく早くから「増えたら減らす」等、その子どもに合ったルールを親子で話し合って作り、決めた量しか持たないという習慣を身につけると良いです。あとは片付けるタイミングなどのルールを決めて習慣化するだけです。

自分の部屋を持っているお子さんには、部屋の掃除もルールで決めておくことをお勧めします。

終わりに

大人でも片付けが苦手で困っている方はたくさんいます。小さな子どもが自発的に片付けができるはずがないと思われるかもしれませんが、ステップを重ねていけば、決して難しいことではありません。

働くママとパパの負担を少しでも軽くする、その為には片付けができる家族の存在がとても大きいはずです。お子さんが少し大きくなってからでも、親子で話し合ってルールを決め、訓練することで必ず片付けられるようになると思います。家庭の中に一人でも多くの助っ人がいてくれる家庭が増えて欲しいと心から願います。

<ウェルサポについて>

臨床経験豊富なフレンドナース(かかりつけナース)が、利用者自身の身心の相談はもちろん、子育てや介護、ご家族の健康に寄り添ったオンラインのチャット相談を行っています。他にも、オフラインで行う定期訪問サポートやアテンドサポートなど行っています。社会福祉士、健康運動指導士、助産師、管理栄養士などの専門家や他サービスとも連携して、利用者とそのご家族の「自分らしい健やかな暮らし」をサポートしています。

一般財団法人ウェルネスサポートLab(ウェルサポ)情報

webページ : https://www.wellsuppo.or.jp
メールアドレス:info@wellsuppo.or.jp  
電話番号:092-231-9762 

〇ライター紹介

又木 明子(またきあきこ)

専業主婦時代に整理収納アドバイザ−1級の資格取得し、お片付けコーディネータ―歴10年。ママだけが頑張らない片付けの仕組づくりこそが家族の幸せをつくる!をモットーにお客様の「大切な想い」に寄り添いながら活動中。好きなことは音楽を聴きながらお酒を飲むこと。プライベートでは子育て卒業間近の子どもたちを横目にセカンドライフに向けてボイストレーニングに励み中。

ライター紹介

一般財団法人ウェルネスサポートLab 

ウェルサポ

臨床経験豊富な看護師がフレンドナース(かかりつけナース)となり、自身の身心の相談はもちろん、子育てや介護、ご家族の健康に寄り添ったオンラインのチャット相談を通して、「不安不調期から取り組む健やかな暮らし」のサポートを行う専門家チーム。

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