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親のイライラが子どもに伝わってしまう原因と対策を解説

「子どもにイライラしてしまう」このような悩みを抱える親御さんは少なくありません。

いわゆる「育児ストレス」というものですが、このイライラが子どもに伝わってしまうのは、良い傾向ではありません。この記事では、子どもにイライラが伝わってしまう原因と対策を分かりやすく解説していきます。

子どもにイライラすることは当たり前

子どもに限らず、人や物に対して苛立ちを感じることは人として当たり前の反応です。
人間には『怒り』の感情があるもの。子どもにイライラしてしまう自分を責めるのはやめましょう。

しかし、当たり前とはいえ、子どもに親の苛立ちがダイレクトに伝わるのはあまり良い状態ではありません。親のイライラが子どもに与える影響には、以下のようなことが考えられるからです。

・子どもが自分を責めるようになる
・人の顔色を伺うようになる
・自分の要求を言えなくなる
・他の子どもに乱暴に接してしまう

このような影響が出る前に、なぜ子どもにイライラするのかを理解しましょう。

なぜ子どもにイライラするのか

子どもにイライラするのは、子どもの存在にイライラしているのではありません。子どもがやったこと、やらなかったことに対してです。

子どもの行動に対して苛立ちを感じているのだ、ということを理解しておかないと、「子どもの存在にイライラしている自分はダメな親だ」と過度に自分を責めてしまいます。

そうならないために、苛立ちの原因は子ども自身ではなくその行動である、ということを理解しましょう。これを前提に、なぜ子どもの行動にイライラしてしまっているのかを解説していきます。

親の思い通りにいかないから

当然ですが、子どもは親の思い通りには行動してくれません。
思い通りにいかないということは、言ったことを聞いてくれない状態です。
子どもが言ったことを聞いてくれない時、親はもどかしさやストレスを感じイライラしてしまいます。

しかし、子どもは親を怒らせたいわけではなく、何か別のことを考えているため言うことを聞かないのです。これを、子どもが何を考えているのか聞くチャンスだと捉え、大きな声で怒鳴る前に落ち着いて「どうしたいの?」と聞いてみましょう。その結果、怒鳴ることなく次の提案や対処法が分かる可能性もあります。

家事や仕事に追われて余裕がないから

その原因の1つに、家事や仕事が忙しく余裕がないというのが挙げられます。
心に余裕がない場合、怒りっぽくなったり視野が狭くなったりしてしまいます。

しかし、いくら心に余裕が無いことがイライラの原因だと自覚していても、自分の力だけで心の余裕を作り出すのは難しいことです。

心に余裕がない主な原因は、以下の通りです。

・時間に追われている
・金銭的な余裕がない
・人間関係で悩んでいる
・将来への不安

心に余裕がない状態では、イレギュラーな対応を求められる育児にストレスを感じてしまいます。逆に心に余裕がある場合、時間の使い方が上手く、常にポジティブシンキングという傾向があります。

時間に余裕が無い場合は家族に相談して、時間を作り趣味を楽しむことで心に余裕を持ちましょう。

金銭や人間関係の問題ばかり考えてしまうと心に余裕を持てなります。どんな困難も解決できるというポジティブな思考が必要です。

ポジティブな思考になるには、

・楽観的な言葉を使う
・自分を褒める

この二つを実践することで少しずつですがポジティブな思考になっていきます。

アンガーマネジメントとは?

子どもに対してイライラしてしまう人におすすめの対処法は、アンガーマネジメントです。

アンガーマネジメントとは、怒りの感情と上手く付き合うための心理教育または心理トレーニングです。怒りの感情は攻撃的なため、マイナスイメージをもたれてしまいますが、プラスの要素もあります。スポーツに負けて悔しい、自分に腹が立つなど、怒りはモチベーションとして必要な感情でもあるのです。

アンガーマネジメントは「怒らなくなる」ための方法ではありません。怒るのか怒らないのか、自分で怒りの感情を選択できるようになるためのトレーニング方法です。

アンガーマネジメントの効果

アンガーマネジメントを身に付けると怒りをコントロールできるようになります。

怒るか怒らないかを自分の責任で選べるようになるため、子どもにイライラしなくなるだけでなく、怒りによる突発的な行動や言動を回避できるようになります。

子どもに何度注意しても聞かない時、ついつい大声で怒鳴ってしまった経験ありませんか?
アンガーマネジメントで感情をコントロールできれば、怒りの感情をぶつけることなく子どもと向き合うことができます。

前述しましたが、子どもにイライラをぶつけていると、子どもが自分を責めたり、人の顔色を伺うようになったりするという影響が出てしまいます。このような影響が出る前に、アンガーマネジメントを取り入れましょう。

今日からできるアンガーマネジメント

実際に日常生活で怒りを感じた時に、今日からできるアンガーマネジメントをご紹介します。

6秒ルール

怒りの感情に振り回されない方法の共通点は、反射的に怒らないことです。そのために大切なことは、怒りを感じた瞬間に「6秒」数えることです。

もちろん怒りの感情がゼロになるわけではありませんが、怒りを感じた瞬間と比較して、「6秒」待つことで理性を取り戻せます。

この6秒ルールに効果を感じない場合は、「怒らなくても大丈夫」「落ち着け」など自分を落ち着かせる言葉を心の中で繰り返しましょう。

大切なことは、怒りの感情をゼロにするのではなく、反射的に怒りの感情を出さないことです。

怒りに点数を付けてみる

6秒ルールでカウントをしている間に、怒りに点数を付けてみるのもおすすめです。通常の落ち着いている状態を0点、最大の怒りを10点として採点をしましょう。怒りの感情を客観的に見ることができるので、理性を取り戻すことにつながります。

さらに怒りを点数化することで「前回は5点だったけど、今回は3点だから怒る必要ないな。」と感情を選択することができるようになります。

家族で幸せな日々を過ごすために

子どもにイライラしてしまうと、「イライラする自分が悪い」と自分を責めてしまいがちです。イライラしてしまう原因は心に余裕がない状態なので、決して自分が悪いわけではありません。

怒りの感情に振り回されないことで、余裕のない状態から抜け出すことができるでしょう。

親が笑顔になれば、子どもの笑顔も自然と増えていきます。家族で幸せな日々を過ごすために、アンガーマネジメントをぜひ実践してみてください。

木村 俊紀
20代、フリーのライター、記事を読んでくれた方の悩みや課題を解決できる助けになれればと思い文章を書いています。

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KaRaFuRuのママライターチームです。

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