toggle

マンション購入で新築or中古を選んだ理由は?それぞれの特徴を比較

マンション購入を検討する際、新築か中古かで悩むことも多いでしょう。そんなときは、実際にマンションを購入した人の意見が参考になるかもしれません。

今回は新築・中古マンションを購入した人の選択理由や、新築と中古の特徴の違い、物件の情報収集の方法の違いについて、国土交通省の資料などを参考にご紹介します。

新築?中古?それぞれの選択理由

まずは、分譲マンション取得世帯が中古住宅にしなかった理由を見ていきましょう。

出典:令和3年度住宅市場動向調査報告書(国土交通省 住宅局)p22をもとにライターが作成

https://www.mlit.go.jp/report/press/content/001477550.pdf

「新築の方が気持ち良いから」が65.7%と最も多く、きれいさに魅力を感じて新築を選ぶ人が多いことがわかります。次いで「リフォーム費用などで割高になる」が33.2%となっており、中古マンションの状態やリフォーム内容によっては費用がかさむ点が新築を選ぶ理由となることもあるようです。

「給排水管などの設備の老朽化が懸念」「隠れた不具合が心配だった」がそれぞれ約24%で、中古マンションの目に見えない部分の劣化が気になる人も多いことがわかります。

次に、中古マンション取得世帯が中古住宅を選んだ理由を見ていきましょう。

出典:令和3年度住宅市場動向調査報告書(国土交通省 住宅局)p22をもとにライターが作成

https://www.mlit.go.jp/report/press/content/001477550.pdf

「予算的にみて中古住宅が手頃だったから」が70.1%と最も多く、価格面でのメリットを感じて中古を選ぶ人が多いことがわかります。また「新築住宅にこだわらなかったから」「リフォームによって快適に住めると思ったから」がそれぞれ約40%となっており、新築にはこだわらないけれど、リフォームできれいにすることを前提に購入している人も多いようです。

「外装、内装、水回り等がリフォームされており、きれいだったから」が29.2%と、リフォーム済み物件を購入する人もいます。

新築と中古のメリット・デメリット

新築マンションの特徴

年々進化する建築技術を取り入れた、真新しくきれいな家に住めることが大きなメリットです。地震が多い日本では、これまでの大きな地震をもとに耐震基準が更新されてきました。新築であれば、新しい耐震基準で建てられていることも安心できるポイントです。

また、住宅ローンを組む際の銀行の評価が高いこともメリットといえます。マンションでは、建物の設備や外壁などの修繕に充てる資金である修繕積立金を毎月支払う必要がありますが、新築は中古よりも低めに設定されている傾向があります。ただし築年数の経過にともなって増額していくことが多いようです。

新築マンションに入居する人たちは同じような家族構成や年齢層の場合が多いです。もともと形成されているコミュニティに後から加わると、気後れする場合もあるかもしれません。新築マンションは入居のタイミングが近いため、コミュニティに入りやすい面もあるようです。

ただし新築は中古よりも価格が高く、さらに資材の値上がりなどで価格が高騰している状況です。さらに購入時には修繕積立基金としてまとまったお金の支払いも必要です。また、間取りや設備はほとんど決められており、自分で決められるのは住宅機器や内装などのオプション仕様を選ぶ程度で限られた範囲となります。

中古マンションの特徴

中古マンションは新築よりも価格を抑えて購入できるのが最大のメリットと言えるでしょう。物件数も多いため、中古も選択肢に入れることで希望の地域に住める可能性が高まります。一般的に条件の良い場所からマンションが建設されていくため、新築よりも好立地な場所に物件が見つかりやすいこともメリットです。中古マンションはすでに人が住んでいる状態を見られるため、日々の共用部の清掃状態や修繕状況などの管理状態もわかります。

近年では中古を買ってリノベーションする人も増えています。内装や設備が古い場合は新しく変えたり、自分の好きなように間取りを変えたりと、専有部をリノベーションすることで新築のようにきれいな状態にすることも可能です。構造上壊せない壁が存在していたり、マンションの管理規約でリノベーションに制限などありますが、可能な範囲で自分好みの家を自由に作れるのも魅力です。

老朽化が進んでいるなど状態によってはリフォームやリノベーション費用が高額になることもあるため、物件の状態はよく見ることが必要です。耐震基準を満たしているのか、給排水管などの修繕はいつ行われたのか、マンションの大規模修繕はどのように行われてきたのかなど忘れずに確認しましょう。マンション売買の仲介をしてくれた不動産会社に対して、仲介手数料の支払いも必要になります。

物件に関する情報収集方法

マンションを探す際、新築と中古では物件に関する情報収集の仕方に違いがあります。情報収集の方法のうち、上位5つを以下のグラフにまとめました。

出典:令和3年度住宅市場動向調査報告書(国土交通省 住宅局)p25をもとにライターが作成

https://www.mlit.go.jp/report/press/content/001477550.pdf

どちらもインターネットによる情報収集が最多である点は共通しています。スマートフォンの普及もあり、誰もが気軽に調べられるインターネットは物件探しにおいても役立つ存在となっています。

中古では、インターネットと同じくらい不動産業者での情報収集が多いのが特徴です。一方で分譲マンションの場合、現地を通りがかったことで物件の存在を知るケースも多いようです。

新築と中古では情報収集の方法に違いがあるため、それぞれに合った方法で探してみると、希望の物件に出会えるかもしれませんね。

おわりに

新築マンションを選んだ人は、建物の新しさに魅力を感じて購入している人が多くなっています。一方で中古は、価格を抑えて購入できるという予算面に魅力を感じている人が多いのが特徴です。

マンション購入は人生における大きな買い物。譲れないポイントや優先順位を明確にして、後悔のない選択ができると良いですね。

ハナミ
2人姉妹の子育て奮闘中。家事や育児の傍ら在宅ワークに励んでいます。ネットショッピング&スイーツが大好き。

ライター紹介

からふるMoms

からふるMoms

KaRaFuRuのママライターチームです。

facebook line twitter
関連記事