toggle

365日からふるに子育て!第7回~ひとりで頑張りすぎない「全員集合!片付けスタイル」~

「次世代へ健やかな未来をつなぐ」ウェルサポのお片付けコーディネーター、又木です。

・片付けても片付けてもすぐに散らかってしまう
・忙しくて家を片付ける余裕がない
・片付いていない状態がストレス
この様なお悩みをよく耳にします。ママやパパのイライラの原因になることの多い「お家のお片付け問題」の向き合い方を今回はお話します。

1.片付けは頑張ってやるもの?

すっきりした空間で、「いつだってお客様をお迎えできる!」・・・このような暮らしを毎日続けることができたらどんなに心地良いでしょう。でも現実はオモチャが散乱し、机の上には山積みの書類、ソファの上にも洗濯物の山。3人の男の子の子育てをしながら家事に追われていた頃の我が家も、気を許せばすぐにこの様な状態でした。

次男にホコリアレルギーがあり「家を綺麗にしておかなければならない」という思いがとても強かった為、片付いていない状態が続くとイライラ。私にとって都合の良いお片付けルールを子供に押し付け、ルールを守らない時はお気に入りのオモチャごと処分したこともありました。

子供達の悲しそうな顔は20年経った今でも忘れることができず、本当に苦い思い出です。確かに家が片付いていたら生活もしやすく、なんだか心もスッキリとします。

しかし、逆に「片付けること」にこだわり過ぎてストレスになり、自分にも家族にもイライラをぶつけるくらいなら、「片づけること」を一旦心の隅に片づけて、自分自身がハッピーになれることから先に取り組むことをお勧めします。例えば、「●●ちゃんが大好きな●●を作ろう!」「好きな香りの入浴剤で●●ちゃんとお風呂に入ろう!」「●●ちゃんが大好きな音楽を聞こう!」などなど。

そうやってハッピーな出来事の合間に30分~1時間でできる「サッと片付け」の仕組みを作っておくと、急な来客時や時間と気持ちに小さな余裕が生まれた時に、サッと片付けスイッチが作動し、心地よい空間づくりがいつでもできます。

2.親子で作る片付けの仕組みづくり

散らかった部屋を短時間で片付けることのできる「サッと片付け」の仕組みのポイントは「全てのモノに定位置を作ること」です。これで片付けの悩みは8割解決できます。

また定位置は、

・そのモノを使う全ての人が、戻しやすい場所であること
・名札(子ども用にはイラスト表記が良)をつける

ことで、ルールが浸透しやすくなります。

できれば家中の全てのモノに定位置を作ると良いですが、まずはママの負担を減らすためにはパブリックスペース(リビング、洗面所)から、子どもの自立性を育むためには子ども部屋から優先的にやることをお勧めします。

3.部屋の乱れは心の乱れ

通気性が悪く掃除が行き届かない部屋は、湿気やホコリが溜まりやすく身心に悪影響を及ぼします。また、心理学的にも精神に悪影響を及ぼすと研究されています。物が散らかった空間で過ごしていると、空間同様、思考や心の中が散乱した状態になります。

また、時間や心に余裕がなかったり心配なことがあると、そのことに夢中になり、「片付け」に気持ちが向かなくなります。このように「片付け」と「心の状態」は知らず知らずに非常に深く影響し合っているのです。もし片付けができず困っていたとしたら、まずはその理由が何なのか考えることが大事です。考えてみて理由が思いつかず、スッキリしない状況が続くようだとしたら、下の3つを試してみてください。

・簡単に片付けができそうな1箇所を片づける
・洗面所の鏡をピカピカに磨く
・食品ストックを片づける

このような小さな片付け体験で「よし!片付いた」「スッキリした!」と心地よい気分で脳をその気にさせてみましょう。おのずと、少しずつ心も軽くなり、次の一歩に踏み出すことができると思います。

4.終わりに

「片付け」は決して、ママやパパの仕事ではありません。家族が共に心地よく過ごす空間が家庭空間=家であり、家族全員が心地よく過ごすためにはひとりひとりが互いの心地よさを理解し、協働することが大事なのです。そのためには、まずは全員で使う「パブリックスペース(リビングやダイニング等)の役割」と「それぞれどのように過ごしたいのか」を話し合ってみてください。

その想いを実現するために家族が協働で片付けを行う重要性を理解し合うことが「片付け」の本当の意味だと思います。家族の誰かが頑張りすぎたり背負いすぎたりせず、家族それぞれが心地よく過ごせる空間づくりを家族みんなで楽しんでください。

<ウェルサポについて>

臨床経験豊富なフレンドナース(かかりつけナース)が、利用者自身の身心の相談はもちろん、子育てや介護、ご家族の健康に寄り添ったオンラインのチャット相談を行っています。他にも、オフラインで行う定期訪問サポートやアテンドサポートなど行っています。社会福祉士、健康運動指導士、助産師、管理栄養士などの専門家や他サービスとも連携して、利用者とそのご家族の「自分らしい健やかな暮らし」をサポートしています。

一般財団法人ウェルネスサポートLab(ウェルサポ)情報
webページ : https://www.wellsuppo.or.jp
メールアドレス:info@wellsuppo.or.jp

〇ライター紹介

又木 明子(またきあきこ)

専業主婦時代に整理収納アドバイザ−1級の資格取得し、お片付けコーディネータ―歴10年。ママだけが頑張らない片付けの仕組づくりこそが家族の幸せをつくる!をモットーにお客様の「大切な想い」に寄り添いながら活動中。好きなことは音楽を聴きながらお酒を飲むこと。プライベートでは子育て卒業間近の子どもたちを横目にセカンドライフに向けてボイストレーニングに励み中。

ライター紹介

一般財団法人ウェルネスサポートLab 

ウェルサポ

臨床経験豊富な看護師がフレンドナース(かかりつけナース)となり、自身の身心の相談はもちろん、子育てや介護、ご家族の健康に寄り添ったオンラインのチャット相談を通して、「不安不調期から取り組む健やかな暮らし」のサポートを行う専門家チーム。

facebook line twitter
関連記事