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子連れ車中泊完全ガイド〜冬編〜正しい防寒対策&必需品は?

アウトドアやキャンプの人気が高まり、車中泊に興味を持っている方も多いのではないでしょうか。しかし、予備知識なく決行すると「寒くて眠れなかった」「熟睡できなかった」という失敗をすることも。
冬の子連れ車中泊を楽しむためのポイントや、必須アイテムなどを紹介します。

冬の子連れ車中泊は防寒対策が必須

車中泊をする際は、エンジンを切るのがマナーです。車は窓の割合が多く、暖房を切ると外の冷気が車内に伝わりすぐに冷えてしまいます。

快適に過ごすためには、何よりも防寒対策を正しくすることが大切です。具体的にポイントを紹介します。

車窓用の断熱シェードを使用する

車窓用の高断熱シェードを使用することで、車外の冷気が車内に伝わるのを防ぐことができます。

費用を抑えたい方は、厚手のアルミシートやプラスチック段ボール(プラダン)でDIYしてもいいでしょう。

底冷え対策

基本的に車には住宅のように断熱材がないため、シートや荷台スペースにそのまま布団を敷くと地面からの冷気で底冷えしてしまいます。エアマットやアルミシートを敷き、冷気が伝わるのを和らげましょう。

クッション性があるものを選べばシートや荷台の凸凹をカバーできるため、寝心地もアップ!隙間を衣類やタオルなどで埋めると、より底冷えを防げます。

マミー型の寝袋

寝袋は、大きく分けて3種類あります。

1.マミー型…頭側から足元にかけて、徐々に細くなっている寝袋です。体のラインに合わせた形のため外気が入りこみにくく、保温性が高いのがメリット。身動きが取りにくいため、慣れるまでは圧迫感を感じることがあります。

2.封筒型…サイドと足元にファスナーがついた長方形の寝袋です。体への密着感が少なく、寝袋に慣れていない方でも使いやすいでしょう。体に密着しない分、保温性はやや劣ります。

3.エッグ型…楕円形の寝袋です。頭の部分と足元は体に密着し、胴体部分はゆとりを持たせることで、保温力をキープしながら布団に近い寝心地を実現しています。

冬の車中泊で使用する寝袋は、保温性が最も高いマミー型がおすすめです。小さい子どもは、通常の布団の寝心地に近い封筒型でもいいでしょう。

子どもの服装

臨機応変に調節できるように、レイヤリング(重ね着)するのがベスト。着る順番とポイントを見ていきましょう。

1.肌着

しっかり肌に密着するベストサイズのものを着用します。化学繊維でできた肌着は汗を吸収しにくいため、就寝時には避けた方が無難です。

2.フリース素材のパジャマ

フリース素材は保温性が高く、冬の車中泊におすすめです。

3.ベスト

ベストは脱ぎ着がしやすく、簡単に温度調整できます。袖がないため動きやすく、寝返りもしやすいです。

4.靴下・ネックウォーマー

締め付けが少ない、厚手の靴下を履きましょう。首元を温めるのも、体の保温に有効な方法です。

5.ジャンプスーツ

寝袋は身動きが取りづらく、嫌がる子もいます。その場合は、ジャンプスーツで代用してもいいでしょう。

子連れ車中泊であると便利な持ち物

子どもが快適に過ごせるように、あると便利なものを紹介します。

タブレッド+車載ホルダー

冬は夏に比べて日が落ちるのが早く、車内で過ごす時間が長くなりがちです。タブレットがあると、動画視聴やゲームができるので車内でも子どもたちが楽しめます。

車載ホルダーがあれば、どの位置からでも画面が見やすくなりケンカになりませんよ。

おもちゃやお絵かき帳など

車の中で遊べるアイテムをいくつか持っていきましょう。

未就学児〜小学校低学年くらいならお絵描き帳やぬり絵、小学校中学年〜中学校くらいならカードゲームなどがいいのではないでしょうか。

天板がテーブルとして使える収納ボックスは、簡単な作業台兼物入れとして使えるため子どもの遊びスペースとしても便利です。

ポータブル電源

近年、災害時の備えとしても注目を集めているポータブル電源は、車中泊でも重宝します。

そもそもポータブル電源とは、一般的にモバイルバッテリーよりもバッテリー容量が大きく、自宅の壁にあるACコンセントを備えた機器のことです。
冬の車中泊でポータブル電源があると、電気毛布を使用できます。電気毛布は比較的消費電力が低いため、商品や枚数にもよりますが蓄電池の電気容量が350Wh程度のバッテリー容量があれば、一晩連続して使用できるでしょう。

冬の子連れ車中泊の注意点

安全に車中泊を楽しむために、以下のことに注意しましょう。

子どもと予行練習をする

いきなり車中泊をすると、「忘れ物があった」「興奮して寝付けなかった」という失敗をすることがあります。

・自宅の駐車場でお昼寝をする
・近場のRV施設(車中泊施設)で短期滞在する

など、本番までに徐々に慣れさせておくと安心です。

エコノミークラス症候群に注意

長時間同じ姿勢で過ごすと血流が悪くなり、エコノミークラス症候群を引き起こすことがあります。エコノミークラス症候群とは、血の流れが悪くなることで血管の中に血のかたまりができ、激しい痛みや息切れなどを引き起こす病気のことです。最悪の場合死亡するリスクがあるため、原因と予防法を知ることはとても大切です。

具体的には、
・無理な姿勢で寝ない
・身動きができるスペースを確保する
・定期的にストレッチをする

ということを心がけましょう。こまめな水分補給も大切です。

ウォータータンクは災害時にも使えるため、1つ持っておくといいですね。

駐車場所は専用施設を利用する

道の駅や高速道路のサービスエリアなどを利用する方も多いですが、あくまでも休憩のためのスペースであり、車中泊目的で長時間駐車をするのはマナー違反になります。

基本的には、RVパーク(日本RV協会が定めた、快適に車中泊が出来るスペース)やオートキャンプ場などの専用施設に駐車しましょう。

RVパークの場所は、下記のサイトで探すことができます。

くるま旅: https://www.kurumatabi.com/

最寄りの小児科・救急病院をチェック

子どもの急な体調不良やケガに備え、近くに小児科や救急病院があるか確認しておきましょう。
母子手帳や保険証も忘れずに携帯してください。

準備を入念にして快適な車中泊を

冬の車中泊は、「ちょっとやりすぎかな?」と思うぐらいの防寒対策をするのがポイントです。特に寝袋を嫌がる小さなお子さんがいる場合は、窓や床からの冷気をしっかり遮断し、ジャンプスーツを着せるなどの工夫をしましょう。

また長期間の車中泊は、子どもの負担になります。予行練習をするのがおすすめです。事前の下調べもしっかりして、家族で楽しい車中泊の思い出を作ってください。

藤永瞳
一男二女の子育てをしながらフリーライターとして働く兼業ママです。お菓子作り、ネットショッピング、お得情報、読書が大好きです!

ライター紹介

からふるMoms

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KaRaFuRuのママライターチームです。

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