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内見なしの賃貸契約は危険?内見できないときの対処法
引っ越し先が遠い、入居したい部屋に退去予定者が住んでいるなど、さまざまな事情で賃貸契約前に内見できないケースがあります。部屋の雰囲気や設備などがイメージと違うこともあり、リスクが伴うため不安なことも多いでしょう。この11.12月は、引越しする人が増える年明けに向けて賃貸物件の供給がどんどん増えていく時期です。年明けのハイシーズンを前に不動産屋や引越し業者にもじっくり相談に乗ってもらいやすい時期。
今回は、内見なしで契約するのはどのようなケースか、またその場合の対処法を紹介します。
内見なしで賃貸契約する人とは?
部屋の中や設備などを実際に見てから賃貸契約するのが一般的ですが、場合によっては内見なしで契約する以下のようなケースもあります。
- 遠方に住んでいる
- 急な転勤
- 退去予定者が入居中
- 人気物件で空室の期間が短い
- 新築工事やリフォーム中
遠方に住んでいる場合、実際に物件を見に行くにも往復の交通費や宿泊費などがかかり、大きな出費になります。小さな子どもがいて長距離移動が難しい場合もあるでしょう。内見するためのスケジュール調整も必要です。急な転勤の場合は、内見に行く日を確保しにくいこともあります。
また空室の状態が続くと家賃収入が入らなくなり、オーナーは大きな打撃を受けます。なるべく空室期間を短くするために、入居者の退去が決まったらすぐに次の入居者募集を始めるのが基本です。よって退去予定者がまだ居住中でありながら入居募集をしている物件も存在します。そのような入居者がいる間は内見できないことが多いのです。
駅近や築浅など人気物件の場合は、内見のスケジュール調整中などに別の入居者が決まってしまうこともあるため、内見なしで契約する人もいます。その他、リフォームなどの工事中であれば見られないことも発生します。
内見できない場合の対処法
内見せずに契約する場合、想像とあまりにも違うといった事態は防ぎたいですよね。対処法を6つご紹介します。
1.同じ建物内で別の部屋を見せてもらう
平面の間取り図や写真を見ただけでは実際の部屋をイメージしにくいため、同じ建物内に別の空室がある場合は、その部屋を見せてもらえないか頼んでみましょう。実際の部屋とは日当たりや間取りに違いがあったり、内装の素材や色、劣化具合に差があったりはしますが、大まかなイメージは把握できます。
また、近隣住民の足音や物音がどのくらい響くか、建物周辺の騒音がどれほど室内に聞こえるかといった建物自体の防音性は、物件全体に共通するため確認できます。
あくまで違う部屋であるため確認できることは限られますが、さまざまな情報を得られるでしょう。
2.入居中でも見せてもらえないか交渉
不動産会社を通して、退去予定者に部屋を見せてもらえないか交渉する方法もあります。注意点として、退去予定者に直接交渉するのは控えましょう。相手に不快な思いをさせるおそれがあり、不動産会社やオーナーに与える印象もよくありません。
部屋を見せてもらえる場合は、勝手に物を触ったり、不必要に部屋の中を見たり、大声で話したりといったことがないように、節度のある行動を心がけます。
3.現地に行って外観から情報を得る
現地に行くことが可能な場合は、外観をチェックするとさまざまな情報が得られます。たとえば建物の外壁やベランダ、駐車場、駐輪場、ゴミ捨て場、共用部の清掃状態などが挙げられます。また、物件の周辺施設や駅からの距離、周辺の道路の広さや交通量、騒音、人通りなどの周囲の環境もあわせて確認しておきましょう。
現地に行けない場合は、Googleストリートビューなどで外観の写真や周辺状況を確認する方法もあります。
4.間取り図や物件情報をよく確認する
間取り図はその物件をイメージするために重要です。部屋数や広さ、水回り設備の位置、扉の向き、窓の種類や位置、収納の場所など、間取り図をよく見ると多くの情報を得られます。
物件情報もよく確認しておきます。広さや築年数が同等の周辺物件の家賃と比較して、大きな差がないかをチェックしましょう。あまりにも安いと、何らかの問題がある可能性もあるため、安い理由を不動産会社に聞いてみると安心です。
また、木造、鉄筋コンクリート造、軽量鉄骨造といった建物の構造は防音性にもかかわるため要チェックです。鉄骨鉄筋コンクリート造や鉄筋コンクリート造は、比較的高い防音性が期待できます。
5.写真を多めに用意してもらう
部屋をイメージしやすいように、写真を多めに見せてもらいましょう。360度パノラマ写真のある物件であれば、よりリアルに部屋の中をイメージできます。
最近はインターネットで物件探しをすることも多く、物件の外観から室内までさまざまな写真が掲載されているのが一般的です。写真があまりにも少ない場合は、エントランスなども含めてもっと写真を見せてもらえないか頼んでみましょう。ミスなどで別の部屋の写真を掲載している可能性もあるため、インターネット上にある写真がその物件のものか、さらにはいつ撮影したものかを確認しておくと安心です。
現地にいる不動産会社のスタッフとビデオ通話で会話しながら部屋の状況を見せてもらえる、オンライン内見に対応している不動産会社もあります。
6.不動産会社・管理会社から話を聞く
できる限り情報収集をするために、不動産会社や管理会社から話を聞きます。物件全体の住民の層や導入している設備、リノベーションや修繕をした時期、建物の施工会社など、気になることは聞いておきましょう。
インターネット上の掲載写真が撮影されたのは、退去予定者が入居するよりも前の時期である可能性もあります。現状は写真のように内装や設備がきれいな状態ではない場合があるため、入居までに設備の修復工事や清掃をしてもらえるのかを確認することもポイントです。
まとめ
さまざまな事情で内見したくてもできない状況もあります。部屋の中の状態を知るためには内見するのが理想ですが、内見以外にも物件の情報を知ることは可能です。
同じ建物内の別の部屋を見てイメージしてみたり、間取り図や写真、外観をチェックし、不動産会社から話を聞きできるだけ多くの情報を得ることで、後悔のない選択をしたいですね。
ハナミ
2人姉妹の子育て奮闘中。家事や育児の傍ら在宅ワークに励んでいます。ネットショッピング&スイーツが大好き。
ライター紹介
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