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365日からふるに子育て!第1回:子どもが熱を出しても慌てないで!

「次世代へ健やかな未来をつなぐ」
ウェルサポのフレンドナース古舘です。

私たちウェルサポは、臨床経験豊富な看護師がフレンドナース(かかりつけナース)となり、自身の身心の相談はもちろん、子育てや介護、ご家族の健康に寄り添ったオンラインのチャット相談を通して、「不安不調期から取り組む健やかな暮らし」のサポートを行う専門家チームです。

この度素敵なご縁をいただき、KaRaFuRuで連載を担当させていただきます。

看護師だけでなく社会福祉士、健康運動指導士、助産師、管理栄養士など所属の専門家が子育て中のファミリーや女性向けの記事を発信していきます。

第1回は「子どもの発熱」についてです。

コロナウイルス感染が拡がっているさなかに子どもが熱を出すと、より一層ハラハラドキドキしてしまいます。子どもは自分で小さな体調の変化に気づいて対処することができません。大人には突然熱を出したように感じますが、そんな時こそ慌てずに対応したいものですね。

1.どうして熱がでる?

発熱は、体内に侵入した病原体などをやっつけようとする正常な反応で、ウイルスや細菌と戦っている証拠です。

カラダには、温度を自動設定する「サーモスタット機能」(エアコンの温度設定ボタンのようなもの)が備わっています。

普段は36度台に設定されていますが、ウイルスや細菌を感知すると「ウイルスをこれ以上増やしたくない!」と38度台に、「ウイルスや細菌の力が強くてやっつけないといけない!」となると40度くらいに自動的に設定されるのです。そうするとカラダは、その設定温度まで体温をあげようとします。これが発熱のメカニズムです。このように発熱はカラダの正常な防衛反応。熱があっても機嫌よく過ごしている、水分が摂れている、眠れている場合は、慌ててすぐに受診しなくても大丈夫です。

2.発熱したら、どうしたらいい?

熱が高くなると、子どもはぐったりしてきつくなります。かかりつけの小児科医と日頃からどんな場合に熱が出やすいか、どのくらいの熱が出た時にどんな対応をするかを相談しておきましょう。

発熱した時に小児科医から解熱剤を処方されることが多いのですが、解熱剤を使うとなぜ熱が下がるのでしょうか。

解熱剤は、防衛反応で上がった体温設定をもとに戻す働きをします。発熱している状態で解熱剤が効いてくると、カラダは暑いと感じるようになります。そして手足の皮膚の血行が良くなり熱を放出し、汗をかいて体温が下がります。解熱剤を使うと一時的に熱は下がりますが、体温の設定を変化させているだけで、ウイルスや細菌をやっつけているわけではありません。解熱剤の効果がなくなると熱が上がるのはこのためです。

3.高熱は脳に影響する?

高熱だけでは、脳がダメージを受けることはありません。
40度を超える発熱となると心配になると思いますが、大切なのは体温よりも子どもの様子です。熱が高くても、機嫌よく過ごしている、水分が摂れている、眠れている場合は慌てることなく、しっかり子どもの様子を観察していきましょう。

4.発熱時のホームケア

子どもは自分で治る力を持っています。ご自宅でできるケアをしながら、子どもの様子を観察しましょう。

〇大きな血管の近く(首の後ろの上のほう、脇の下)をアイスノンや氷枕で冷やしてあげると解熱効果があります。ただし、子どもが冷やすことを嫌がるときは無理に冷やさなくて大丈夫です。

〇カラダがきつい時は自然と休養を欲するので、ゆっくり静かに眠れる環境を作りましょう。

〇熱の上がり下がりにあわせて衣類を調整し、汗をかいたら着替えをしましょう。汗でお腹を冷やさないように腹巻をすることもオススメです。

〇食べやすいものを食べれるだけ摂るようにしましょう。食べれないときはアイスクリーム、プリンなど半固形のものを少量摂ることをオススメします。

〇脱水症状を防ぐために、イオンウォーター(小児用、または薄める)などの水分を少しずつ摂ることオススメします。

5.病院へ連れていくポイント

子どもは発熱していても、休養と栄養補給でほとんどの場合は快復します。
しかし、下記のような場合は受診をされてください。

緊急時に備えて、緊急対応をしてくれる病院を日頃からいくつか選定しておくと安心だと思います。

おわりに

子どもは突然発熱することがあります。そんな時にパパやママが慌てふためくと、子どもは不安に感じ、安心して休めなくなります。

日頃から、かかりつけの小児科医とお子さんの体調について相談し、突然の発熱にも慌てず対応できるよう準備しておくことが大切です。パパとママの笑顔が何よりもの処方箋だと思います。

<ウェルサポについて>

臨床経験豊富なフレンドナース(かかりつけナース)が、利用者自身の身心の相談はもちろん、子育てや介護、ご家族の健康に寄り添ったオンラインのチャット相談を行っています。他にも、オフラインで行う定期訪問サポートやアテンドサポートなど行っています。社会福祉士、健康運動指導士、助産師、管理栄養士などの専門家や他サービスとも連携して、利用者とそのご家族の「自分らしい健やかな暮らし」をサポートしています。

ウェルサポ : https://www.wellsuppo.or.jp
一般財団法人ウェルネスサポートLab 

メールアドレス:info@wellsuppo.or.jp  
電話番号:092-231-9762 

〇ライター紹介

古舘美妃(ふるたちみき)
ナース歴23年。福岡赤十字病院に21年在籍。緩和ケア認定看護師。
現在ウェルサポでフレンドナースとして活動中。プライベートでは小3女の子のママ。

<フレンドナースになったきっかけ/喜びを感じること>
地域でのびのび活動したかった。地域の皆さんの身近な存在となり、感情を共にできること。

<得意なこと>
人の話を聞くこと、間違い探し

<苦手なこと>
機械操作

ライター紹介

一般財団法人ウェルネスサポートLab 

ウェルサポ

臨床経験豊富な看護師がフレンドナース(かかりつけナース)となり、自身の身心の相談はもちろん、子育てや介護、ご家族の健康に寄り添ったオンラインのチャット相談を通して、「不安不調期から取り組む健やかな暮らし」のサポートを行う専門家チーム。

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