#子育て
大人もはまる!ヨシタケシンスケさんの絵本がユーモアたっぷりでおもしろい!
ヨシタケシンスケさんは筑波大学大学院芸術研究科総合造形コース修了の絵本作家です。
今回ご紹介する『りんごかもしれない』が第6回MOE絵本屋さん大賞を受賞したことで、名前を知るようになった方も多いのではないでしょうか。
ヨシタケシンスケさんの絵本は、なんといっても面白い発想が魅力だと感じています。子どもがいれば「あるある」とうなずくような日常のひとコマから広がる発想が、とにかく素晴らしい!
1.りんごかもしれない
学校から帰ってくると、テーブルの上にりんごが置いてありました。
でも、もしかしたらこれはりんごじゃないのかもしれない。
もしかしたら中身はぶどうゼリーかもしれない。
実は何かの卵かもしれない。
宇宙から落ちてきた小さな星なのかもしれない。
そんな風に、僕の想像はどんどんふくらんでいきます。
思い切って食べてみるのもいいかもしれない。
すっごいすっぱいかもしれない。
でも、もしかしたら、やっぱり普通のりんごかもしれない・・・。
そしてとうとうりんごを食べてみると・・・!?
テーブルの上のりんご一つからここまでイメージを広げることができるなんて、私の凝り固まった頭ではできないなと思います。
読み聞かせをすると、ページが進むごとに子どもたちもどんどんと引き込まれていきます。
2.こねてのばして
朝になったので、起きて、着替えて、いつものように始めることは、白い何かをこねることです。
こねて、のばして、またこねて、のばして、こねて、またのばす。
最初はパン生地かな?と思うのですが、次につついて、つまんで、おしつけて・・・?
座らせて、踊って、触らせて、まきつける・・・?
その後もたたいたり、転がしたり、段ボールにつめこんだりと、白い何かをさわり続けるのです。
ふくらんで、はじけてしまったら拾い集めて、のばして、広げて、かぶって歩いたりもします。
この白い何かの正体は一体何なのか!?
短いお話なので、まだ長いお話は苦手な小さな子どもでも集中して見てくれるのではないかと思います。
3.わたしのわごむはわたさない
「あ。」
ごみ箱のそばに、わごむが落ちています。
お母さんに確認して、わごむをもらいました。これでこのわごむは私のものになりました。
私はずっと、私だけのものがほしかったの。お兄ちゃんのお下がりでもなく、みんなで使うものでもなく、ちょっとだけ貸してもらうものでもなく、私だけのものが。
誰のものでもない私のためだけのわごむを手に入れて大喜びです。
今日は一緒にお風呂に入って、夜も一緒に寝るつもり。
このわごむで、世界中の悪い人を捕まえたり、トレーニングしたり、いろいろなことができる・・・!
落ちていたわごむ一つでこんなにもアイデアが浮かぶなんて、すごいですよね。
今度、我が家の子どもにもこの絵本とともにわごむを渡して、どんな反応をするのか見てみようと思います。(笑)
rimos
小学生と保育園児の姉妹育児中のママ。金曜夜のビールが大好物。仕事も家事も時短命。