【端午の節句】男の子の初節句の祝い方!五月人形の選び方も紹介
こどもの日が近づくと、街中でこいのぼりを目にする機会が増えてきますね。
子どもが産まれるとお宮参りやお食い初めなどのお祝いの行事が続きますが、初節句もその一つです。
男の子と女の子では準備するものなどが異なる節句のお祝い。今回は男の子の節句について、由来や五月人形の選び方などを紹介します。
節句の基礎知識
端午の節句の由来
節句は、子どもが健やかに育つよう無病息災を願っておこなわれる行事です。
端午の節句は、田植え時期の前に厄払いとして行う、もともとは女の子のためのお祭りだったようです。のちに中国から伝わった、菖蒲で健康を願って邪気を払う風習と結びつき、端午の節句となったと言われています。
菖蒲(しょうぶ)が「勝負」に通じることから、平安時代以降は男の子が強くたくましく成長することを願う行事となりました。
初節句はいつ?
初節句は、赤ちゃんが産まれて初めて迎える節句のお祝いです。4月産まれで生後すぐに節句をむかえる場合は、翌年に初節句のお祝いをしても問題はありません。
産後すぐはママの体調が安定しない可能性もあります。無理をせずにママの体調や赤ちゃんのことを第一に考えてお祝いしましょう。
初節句では何をする?
祖父母を招いて食事会を行うのが一般的ですが、パパやママの兄弟なども招いて盛大にお祝いする場合も。お祝い膳などに決まりはありませんが、縁起物のかしわ餅やカツオなどが食べられることが多いようです。
初節句はどこでする?
自宅で食事会をしても、レストランなどで外食をしても問題はありません。自宅の場合は、ケータリングなどを利用するのも一つの方法です。
産まれた時期によっては授乳が必要な場合や、赤ちゃんの長時間の外出が難しい可能性もあります。赤ちゃんはもちろん、ママやパパにとっても負担の少ない方法で行いましょう。
五月人形・こいのぼりの基礎知識
内飾りと外飾り
端午の節句の飾りには「内飾り」と「外飾り」があります。内飾りは兜や鎧人形のことで、屋内に飾る五月人形を指します。外飾りはこいのぼりや武者絵のぼりを指しますが、地域によって風習が異なる場合もあります。
五月人形の由来
兜や甲冑には、病気や事故などの災厄から身を守るためのお守りとしての意味があります。親にとって子どもの健やかな成長は一番の願い。五月人形には「子どもを守ってほしい」という親の大切な願いが込められています。
こいのぼりの由来
難所である激流を上り切った魚はやがて竜になるという、中国から伝わった登龍伝説がもとになっています。さまざまな困難に打ち勝って大成するという出世の象徴としても飾られます。
五月人形やこいのぼりは誰が買う?
決まりはありませんが、地域によって風習があります。母方の両親が用意する場合や、お雛様は母方、五月人形は父方が用意するという地域もあります。最近ではパパやママが購入したり、両家の両親が折半で購入したりする場合も。祖父母も含めて、家族で相談してみましょう。
いつから飾る?
飾る時期に決まりはありませんが、4月上旬頃から飾ることが多いようです。節句の直前や当日は「一夜飾り」といわれ縁起が悪いとされており、節句の少し前から飾るのが一般的です。
ひな人形のように片づける時期にも決まりはありませんが、五月人形は湿気を嫌うため、梅雨入り前に片づけるのがおすすめです。
五月人形の種類と選び方
五月人形の種類
鎧飾り
男の子の全身を守ってくれる華やかな飾りです。全身を守る飾りですが、大きさもさまざまあり、場所をとらないコンパクトなタイプも。組み立ても簡単で、小さく収納できます。
兜飾り
兜飾りの大きさにも種類があり、着用できるタイプやコンパクトなタイプまでさまざまです。後ろに屏風を立て、両脇に弓と刀を飾るセットが一般的です。
収納タイプ
鎧や兜の飾り台がそのまま収納箱になるタイプです。組み立ても簡単で、コンパクトに収納できるところが一番のポイントです。
ケースタイプ
鎧飾りや兜飾りがガラスやアクリル製ケースの中に入ったタイプです。一番のメリットは飾った状態でケースに入っているので組み立てる手間がなく、出し入れが簡単なこと。ただし、使わないときも飾っている状態と同じサイズのため、大きさによっては場所をとります。収納できるスペースが確保できるか事前に考えておくとよいでしょう。
子ども大将
かわいい男の子の人形に甲冑を着せた五月人形です。コンパクトでかわいらしいものが多く、ママに人気のようです。
五月人形の選び方
見た目、予算、収納や飾るスペースなど選ぶポイントはさまざまです。特に収納や飾るスペースは人形選びでは欠かせないポイントではないでしょうか。
お手入れや組み立てについてもアドバイスをもらえるので、可能ならば実際にお店で見て選ぶことをおすすめします。
わが家でも五月人形を購入しましたが、アパート住まいでスペースが限られていることもあり、店員さんのアドバイスを参考にコンパクトに収納できるタイプを選びました。
おわりに
昔からの風習ではあるものの、時代の流れにそって節句の祝い方も変化しています。お祝いの仕方は変わっても、子どもの成長を願って皆でお祝いすることが大切ではないでしょうか。
筆者は華やかな五月人形や、色鮮やかなこいのぼりを見ると、自然と気持ちが明るくなります。子どもにも少しでも楽しい気分になってもらえたらという気持ちで、節句のお祝いをするつもりです。
大切なお子さんを囲んで、家族ですてきな時間を過ごしたいものですね。
石野アサミ
一男一女の二児の母、兼業ライター。複業と、二人の子育ての両立に奮闘中です。趣味は読書、ピラティス。
ライター紹介
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