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子どもを叱る時の声かけ 危険な行動やイタズラにどう対処する?

危険なことに対しては愛を持ってガツンと叱る

子どもがやってはいけないことをしたとき、叱る対応ってどうしたらいいですか?

やってはいけないことって、例えば危ないこととかですかね。
それはすごく強く叱ります。危険だから。

危険なことに対しては表情にも出してガツンと怒りますね。私が滅多に怒らないから余計に響くのかもしれないですが。

一度保育園でヒヤッとしたことがあって。
あれは忘れもしないですが、お散歩中、車がよく通る大通りの所を2歳児さん2人が掴んでいたお散歩用のロープから手を離してバーっと飛び出しちゃったんです。

それを見た瞬間、私はしっかり2人の手を握り真剣に叱りました。その時ばかりは。
そうしたら子どもたちの顔から笑顔は消えて…真剣な表情になりました。

「なんでそんな危ないことするの?先生今びっくりしたよ。2人がどっか行っちゃうと思って先生不安だった。怪我したらどうするの?大事なのに!! 」って言って抱きしめて叱りました。

もうその時ばかりはびっくりしましたね。失うかもしれないって思うと生きた心地がしませんでした。

その子が大事だからっていうのを伝えつつも危ないことは叱る。
愛おしいからこそ叱っているっていう想いが伝われば子どもたちは聴いてくれます

そこからは子どもたちはちゃんと約束守りましたね。二度と道路に飛び出すようなことはしないですね。

大事なことは危ない時は真剣に叱る!それだけあなたが大事なんだよっていうことも一緒に添えてね。

イタズラに対しては「ちゃんと見てるよ」と応える

あとは、イタズラですよね。
イタズラは問題行動に見えることってありますよね。子どもにとってはそれが研究だったりするんですけどね。

例えば、それが悪いと分かっていて、先生がどんなことを言うかなって反応を見ている時。
それは先生やママを自分のところに引きつけたいんですよね
構って欲しいところがそういう行動に現れている

叱るというよりも「そんなことしなくてもママはちゃんとあなたのことを見てるよ」というサインを出してあげてください。

ママも感情を出さずに
「あら、こんなことして悲しい」
「これって嫌だって言ったよね」
「これって危ないって言ったよね」
などですね。

例えば、ジャーっとこぼした時もそうですよね。
ママを見ながらわざとジャーっとこぼしたりイタズラしたり。(笑)
あるでしょう? その時に「もうしないね」って伝える。

もしそういう問題行動が続いている場合はママがそこにやっきになって叱らずに、危なくないことなら知らないふりをしてみる。
そして、良いことをし始めた時を見計らって認めてあげる。

人を叩いたときなどはまた別ですけどね。
その場合はその都度私も、
「痛いから悲しいよ」
「お友達が悲しい顔をして泣いてるよ」
「こんなことするのは嫌だな」
を伝えるようしています。

子どもとの信頼関係で叱り方も決まる

逆にして欲しくない叱り方は、否定してしまうこと。その子の存在を否定すること

「もうなんでそんなことするの!」
「もう嫌い!」
「そんなことするんだったらあっちに行きなさい!」
「もう知らない!」
などですね。

えっ!ちょっと話がズレますが、私の長男が小学生になってからなんですけど「もうなんでそんなことするの!出て行きなさい!(怒)」って言ったことがあります。
それは大丈夫でしょうか?

子どもが大きくなったらそれはありますよね。ただそこまでの愛着関係にもよりますね。
だから小さい時に築くママとの信頼関係がとても大事なんです!

大きくなってきた時にこれぐらい叱っても大丈夫だろうというね。小さい時に信頼関係がしっかりあれば大丈夫なんです。

たとえ「そんなことするんだったら出て行きなさい!」って言っても戻ってくるっていう自信がある場合。そこの信頼関係の問題ですね。

小さい時からずっとママが否定ばっかりしているようだったら信頼関係は築けないだから小さい時からの積み上げが大事。

そこで積み上げておけばそういうことも言えますよね。「出て行きなさい!」って。(笑)

私も経験があって、お兄ちゃんが小学校5年生の時に「出て行きなさい!」って怒ったことがあって本当に出て行ったことがあります。
私も不安になって探しましたけどね。だけどやっぱりお兄ちゃんは戻ってきましたね。一周まわって。

その時は「お母さん本気で出て行ってって言ったんじゃないんだよ、ごめんね。(涙)」って抱きしめました。
お互い、素直に自分の行動を反省して…。

はじめから完璧な親はいませんね。
本気で心と心でぶつかり合いながら、少しずつ親子になっていくのでしょうね。

どんなときも抱きしめるって、すごくいいことなんですね。

抱きしめてあげることはいつまでも効きますよね。お互いに癒されます。充電されますよね。

なぜダメなのか、を丁寧に伝えて叱ることが大事

今回は0、1、2歳児さんのお話なので、大事なのは「否定しない」ということですね。
「出て行きなさい」なんて言ったらかわいそうですよね。悲しみますよね。

あと、叱るのでダメだなと思うのは、ママの感情だけで怒る時。
機嫌で叱ってしまうことは子どもにとって理不尽なことですよね。なんで怒られたかが分からないのは悲しいですよね。

自分の当たり前が子どもにとって当たり前じゃないってことを知っておくと楽かもしれない。

「こうあるべきだ」って思っていることってやっぱりあるでしょ。だけど子どもはそれを分からなかったり、その子にも人格があるからそう思ってないわけですよね。

それが悪いかどうかなんて今から知っていく年齢だから。
嫌な行動をした時は
「それは嫌だったな」「こんなことしたら悲しいな」って伝えて。
頭ごなしに「ダメでしょ!」だけじゃ分からない。
なんでダメなのかが大事かなって思います。

悲しむからダメ、お友達が痛いからダメ、なんですよね。
「悲しかったから、やめてね」って伝える。難しいかもしれませんが・・・。
つい「ダメ!」って言っちゃいそうになりますけどね。

それはありますね…。気をつけます。

子どもの行動には全部意味がある。
叱る時にはそれを忘れなければ大丈夫かなって思いますね。

子どもがどうしてそんなことしてしまったか、意味をしっかり見つめてあげたいですね。

ゆき先生 プロフィール
幼児教育歴13年。常に子どもたちや働くママに寄り添いながら「待つ保育」をモットーに幼稚園や託児所、1歳児さんの親子教室を受け持つなど、あらゆる面からの幼児教育に関わる。
現在は「乳幼児期の子どもの幸せをもっと追求したい!!」とからふる保育園の園長として保育に携わっています。

ライター紹介

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