子どもに勉強部屋って必要?注目される「リビング学習」
子どもの学習面は、親としても関心が高いポイントだと思います。
「特別勉強が得意になってほしい訳ではないけど、しっかりとした基礎は作ってあげたい」
「将来の選択肢が増えるように、なるべく勉強が出来るに越したことはない」
このように考える親御さんは多いのではないでしょうか。
筆者もそう思う親の1人です。
そして色々情報を調べていく中で「リビング学習」を知りました。
今回は、子どもの学習姿勢としてメリットがあるとされている「リビング学習」について、ご紹介します。
『リビング学習』って何?
まずは「リビング学習」とはどのようなことか、ご紹介いたします。
リビング学習とは、リビングという家族が集う場所に子どもの学習スペースを設けて勉強する方法です。
リビングで学習することのメリットとして、下記のような点が上げられています。
- 親の目が届くところで学習することが出来る
- 親にすぐ質問することができる
- 集中力がつく
- 時事問題に強くなる
「親の目が届くところで学習することが出来る」という点は、幼児期や小学校低学年であれば、家庭学習の姿勢を定着させることができるというメリットがあります。
「集中力がつく」については、リビングではかえって勉強以外の音が耳に入って邪魔になりそうですが、人間は音が全くない状況の方が、逆に集中力に欠けてしまうという研究結果が出ています。
テレビがついていたり、スマホをいじりながらという状況は勉強環境には向きませんが、生活音がする中で勉強する姿勢は、集中力があがる傾向にあるとされています。
最後にあげた「時事問題に強くなる」については、昨今の受験問題には時事問題が多く導入されていたり、親とどれだけコミュニケーションが取れているか…という点が面接時の大きな評価ポイントとしてあげられていると言われています。
以上のような点を含め、メリットの高い子どもの学習方法として「リビング学習」が注目を集めているのです。
『リビング学習』を推奨しているのは…
上記のような利点から、住宅メーカーでもリビングに隣接した学習スペースを設けるモデルが多く見受けられます。
(参照元:セキスイハイム https://www.sekisuiheim.com/MK/event/comment_03-01.html)
実は、教育者の権威の方も「リビング学習」を推奨しています。
教育再生会議委員・陰山英男氏
立命館小学校の副校長であり、立命館大学教育開発推進機構教授でもある「陰山英男」氏は、リビング学習を推奨している第一人者です。
教育に関する著書も数多く手がけている陰山氏ですが、その中にリビング学習に関する著書もあります。
(参照:子どもを賢く育てる暮らし方)
先にご紹介したセキスイハイムでも、陰山英男氏とコラボした住宅モデルを展開しています。
『リビング学習』筆者の体験談
我が家の、現在中学2年生と中学1年生になる長男・次男は、幼少期には自分の部屋がありませんでした。
2LDKの賃貸物件に住んでいた…ということもありますが、小学校低学年までは家庭学習は大人が側についてみてあげるものと思っていましたので、そもそも部屋で勉強する必要はまだ無いだろう…と思っていたからです。
そのため、リビングのダイニングテーブルで一緒に学習していました。
おかげさまで、決められた時間に家庭で学習するという基本的な家庭学習の姿勢は身に着いたと思いました。
失敗したと思った点
そんな学習方法(リビングのダイニングテーブルで学習する)を続けていた我が家ですが、小学校中学年以降になって、この方法を続けたことは、失敗だったかも…と中学に上がった現在、思っています。
というのも、「自分からやる」という姿勢が低いように思うのです。
親に見られているからやる、という姿勢でやることが普通になっているのか、自分から率先してやる姿勢が弱いように思います。
「自分から率先して勉強する」ことが当たり前…なんて、とっても優秀な子を育てようとしていたように思われるかもしれませんが、中学生になると親の言うことはなかなか通じません。
勉強だけに限らず、結局は自分の意志による行動が大きな意味を持ちます。
こと勉強に関しては、その意識が低いように見えてしまうのです。
実は、筆者が「リビング学習」について知ったのは、長男・次男が小学校高学年になってからでした。リビング学習を知らずに、リビング学習のようなことをしていたのです。
結果として、リビング学習ではある年齢になると、あくまで親は口を出さずに見守れる距離感で学習させる状況が必要であることを知り、その『見守る』姿勢が少なかったことが現在の長男・次男の姿に繋がっているのではないか…と、今になって反省しています。
まとめ
注目を集める家庭学習の在り方「リビング学習」について、ご紹介しました。
様々な学習方法があり、それぞれにメリットがあり、逆にデメリットもあります。
どのようなポイントを重視するか、それは我が子に「どのような大人になってほしいのか、成長して欲しいのか」と望む、1つの方法であるとも言えます。
形式や世間の意見だけに惑わされず、我が子にあった方法、そして家族にとって最善と思える方法を選んで頂ければと思います。
白藤さつき
13年間正社員として勤務。お局街道まっしぐらと思いきや、予想外に結婚。はたまた予想外に3人の子を持つ子だくさん母となる。現在、肝っ玉母ちゃんライターとして活動中。
ライター紹介
働くママの一日のタイムスケジュール!仕事と家事育児の両立は可能!? #ライフスタイル 365日からふるに子育て!第14回~親子で身体をほぐすストレッチ~ #子育て 親子で工作!簡単に10分でできるひな祭り人形 #アートカルチャー 子どもの英語教室「ペッピーキッズクラブ」に一年半通い続けた口コミ #子育て