【ワーママ体験談】結婚、妊娠、出産を経て、女性が働き続けるということ
働き方に男女の違いなんてないと思っていたけど・・・
女性が働き続けるということは、何度も壁にぶつかって、何度も変わっていかなければならないことだ、と日々感じているワーキングマザーです。
私はこれまで10年働いてきましたが、それまでの学生時代も、社会人になってからも、男女の違いを認識することなく過ごしてきました。大学のテストでは学年トップも取ったし、社会人になって出張も接待も当たり前にこなしていました。
ところが、妊娠と出産をした途端、それまでの「男女平等」や「機会均等」なんて意味のない言葉になってしまうのですね。
妊娠中のつわりも、出産前後の身体へのダメージも、男性は経験することがありません。妊娠中の定期健診だって、いったい何度有休を使っているか男性パートナーは分かっていないのではないでしょうか。
職場への妊娠報告は必ずしも大歓迎されるわけではないし、「この忙しいのに・・・」なんて嫌みにも対処しなくてはいけません。産休育休を経て職場復帰したものの、次は私たちワーキングマザーが知らなかった壁ばかりが待ち受けています。
こんなにも頻繁に保育園から「お熱です。お迎えお願いします!」コールが来ることも、フルタイムで働き続けるには祖父母の協力がなければ難しいことも、私は知りませんでした。
一日24時間のうち仕事と家事と育児と睡眠を引いた後に残る自由時間がほぼないことも、仕事も家庭もどちらも中途半端なのではないかと、いつも罪悪感を抱えることになることも、子供を持つまでの私は何一つ想像もしていませんでした。
ママの働き方が変わることは多いけれど、パパは?
片やパートナーである夫のほうは、妻の出産前後で何か働き方が変わっているのでしょうか。出張や残業の制限が発生したりするのでしょうか。いずれも「NO」な家庭が多いと思います。子供を産んで、母になる喜びを知ってはいても、この時ばかりは「私が男だったらな・・・」と思ったこともあります。
とは言え、日々は止まることなく続いていきます。出産でスローダウンしたキャリアを元に戻すのは一朝一夕では出来ないし、スーパーイクメン夫を育てるのはもっと時間がかかります。
母となった私たちは、今の状況に文句を言うだけではなく、目の前の現実に向き合いながら、少しずつ上を目指していくしか打開策はないように感じています。
色々な壁にぶつかったママだからこそ、将来、娘の良き理解者になれる!
女性が働き続けるためには、長いスパンで考えていかなければなりません。働き方を変えたり、働く時間を減らしたり、理解してくれるパートナーを探したり・・・。今となっては当たり前のように分かることを、学生時代に知っておきたかったなと思うのです。そうすれば、もっと上手く準備しておくことができたのかな、と。
私の娘が大人になる頃には、女性も働き続けることは当たり前の世の中になっているでしょう。専業主婦の母に育てられた私にとって、「働き続ける女性」がどんなものかは分かりません。だからこそ、私は娘にとっての「働き続ける女性」の先輩でいたいなと思います。
ワーキングマザー生活7年目になりますが、家事の手はどこまで抜いていいのか、子供との時間はこれで足りているのか、今でも毎日試行錯誤しながらもがいています。どちらも完璧にとはいきませんが、悪戦苦闘している母の様子を見ながら育った娘が、いつか「働き続ける女性」になってくれるといいなと思います。
rimos
小学生と保育園児の姉妹育児中のママ。金曜夜のビールが大好物。仕事も家事も時短命。