#子育て
兄弟・姉妹を持つ家庭におすすめ!時代を越えて愛される思い出の絵本「あさえとちいさいいもうと」
子どもの頃に何度も読んだ「思い出の絵本」ってありますか?
6月19日は朗読の日!
2001年に、日本朗読文化協会が制定した記念日なんだそうです。
ろう(6)ど(10)く(9) の語呂合わせ。
(余談ですが、私の誕生日でもあります。)
そもそも、「朗読」とは、「文章を声に出しながら読むこと」なのですが、
ただ声に出して一人で読むことではなく、「他者に向けて読む」ととらえた考え方もあるようです。
つまり、読み聞かせるということ。
私は読書がどちらかというと苦手ですが、絵本は好きでした。
「大好き!誰よりも詳しい!!」と豪語できるレベルではないですが、子どもの頃に母から読み聞かせてもらっていた絵本は、何度見返しても、大人になってから読んでも、飽きないのです。
そして、名作絵本は時代を越えてたくさんの人にずっとずっと読まれていきます。私が小さい頃の、もう30年も前の絵本がいまだに人気絵本として愛され続けていることに驚きます。
そんな読書苦手な私の思い出に残っている、名作絵本を一つご紹介します。
『あさえとちいさいいもうと』
作:筒井 頼子
絵:林 明子
出版社:福音館書店
発行年:1979年
姉の「あさえ」と妹の「あやちゃん」の、小さな姉妹のお話です。
お母さんが出かけることになり、あやちゃんと一緒に家で待っていてねとお留守番をお願いされた、お姉ちゃんのあさえ。
泣き出したあやちゃんを喜ばせるために、あさえは家の前の道路にチョークで線路の絵を描いてあげます。でんしゃごっこが楽しくてご機嫌なあやちゃん。
あさえは、あやちゃんのために一生懸命に線路の絵を描き続けるのですが、夢中になりすぎて、気がついたらあやちゃんの姿が見えなくなっていました。
どこに行ったんだろう?あさえは、あやちゃんを探しにいきます。
「不安とはこういう気持ち」だと知った
これを読んでもらった当時、とても胸がざわざわしたことを覚えています。
心配で悲しい、苦しい、という感情が芽生えた瞬間を覚えてはいませんが、この絵本を読んだときに初めてそのような感情を知ったのかもしれない…?と今となっては思います。
特に、私自身が二人姉妹ということもあって思い入れがある作品で、今思い出しただけで泣きそうです…。
お姉ちゃんの立場から見ると、「妹を守らなきゃ!」という責任感や緊張感が痛いほどに伝わってきます。
妹の立場からすると(私は実際には妹なのですが)、幼いながらに「家族に心配かけないようにしよう…」なんて思うことができ、教訓になりました!
特に、お兄ちゃん、お姉ちゃんになるお子様に読んであげているお母さんが多いようです。弟や妹を守ってくれる、優しいお兄ちゃん、お姉ちゃんになってほしいですね。
林明子さんの挿絵の絵本は、他にもたくさん持っていました。
写実的で、なおかつ温かみがあってとても魅力的です。