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365日からふるに子育て!第84回 運動能力はどうしたら伸びる?親子で身心の土台を整えよう!

「次世代へ健やかな未来をつなぐ」
ウェルサポの健康運動指導士権藤です。

卒園や卒業、進級といった大きな節目を控える3月。4月からは新しい学年がスタートします。新しい年になると新しいことへのチャレンジも増えますが、それは運動面でも同じです。運動能力の土台となる「神経系」が最も発達するのは、幼少期から学童期にかけて。この時期「走る・跳ぶ・投げる・バランス」など様々な動きを経験しておくと、脳と体がスムーズに連動するようになり、運動能力がグンと伸びやすくなります。

今回は、遊びながら神経系の発達を促し、運動能力を向上させる「コーディネーショントレーニング」を親子で楽しむ方法をご紹介します。

1. 運動能力は遺伝だけじゃない!

「うちの子、運動が苦手なのかも・・・」「運動能力って遺伝だよね」そんな声を時々聞きます。運動能力は「足の速さ」「遺伝」だけで決まるものではありません。特に子どもの頃に大切なのは、脳から筋肉へ「動け!」という指令を出すスピードや正確さです。この「脳と体のつながり(神経系)」は、12歳頃までに大人の100%近くまで完成してしまいます。この時期に、一つのスポーツだけを頑張るのではなく、遊びの中で色々な動きを経験させてあげることが運動能力の土台となります。

2.自分の体を思い通りに動かす能力って?

将来、運動が得意になるかどうかを左右するのが、「コーディネーション能力」です。これは一言で言うと、「自分の体を思い通りに動かす力」のこと。具体的には、次のような「7つの力」から成り立っています。

リズム能力: 音やリズムに合わせて体を動かす

バランス能力: 体勢を保ち、崩れた場合にも素早く立て直す

変換能力: 状況に応じて動きを切り替える

反応能力: 合図に対してすばやく正確に反応する

連結能力: 身体全体をスムーズに連動させて動かす

定位能力: 物と自分の体距離を正確に把握する

⑦ 識別能力: 複雑な動きや道具を器用に、正確に扱う

この「7つの力」が身についてくると、スポーツの上達が早くなるだけでなく、転んだ時にパッと手が出るなど、日常の怪我を防ぐことにも繋がります。

3.コーディネーション能力を鍛える方法

この大切な「自分の体を思い通りに動かす力」を鍛える方法の一つに「コーディネーショントレーニング」があります。昔の子どもたちは、鬼ごっこや木登りなど、外遊びの中で自然にこの力を鍛えていました。しかし今は、外で思い切り遊べる場所や時間が減っているのが現状です。だからこそ、家で意識的に遊びを取り入れることが、運動能力の土台作りにはとても大切です。

4.実践!親子コーディネーション遊び

あべこべリアクション

①親子で向かい合って立ちます。

②親が「頭」「肩」「お腹」「膝」など、ランダムに体の部位を伝えます。

③子どもは、親が言った場所以外の体の部位を素早くタッチします。

ペアジャンプ

①親子で向かい合い両手を繋ぎます。親は脚を伸ばして座り、子どもは立ちます。

②子どもは親の足の上を両足ジャンプで左右に移動します。

③親子で交互に脚を閉じたり開いたりしながら連続でジャンプします。

ひらひらキャッチ

①子どもは床に座り、親は両手にハンカチを1枚ずつ持って立ちます。

②親は、「右」「左」または「両手」と伝えてから、ハンカチを両手から離します。

③子どもはハンカチが床に落ちるまでに、言われた方(もしくは両手)のハンカチだけをキャッチします。

ぐらぐら指先タッチ

①親子で向かい合い、片足立ちになります。

②親は自分の人差し指を、子供の目の前で上下左右にゆっくりと動かします。

③子どもは片足立ちのまま、親の指先に自分の指をピタッと合わせ、上下左右に親の指が動いても合わせ続けます。

④反対の足でもやってみましょう。軸足が動かないよう耐えることで、体幹の筋肉も鍛えることができます。

トンネル&ジャンプ

① 親は四つん這いになり、高い「トンネル」を作ります。

②子どもはその下を、体に当たらないように素早くくぐり抜けます。

③次に、親は床に寝そべり、「低い山」になります。

④子どもはそれを「ジャンプ」で飛び越えます。

⑤親が「トンネル!」「山!」と合図を出し、子どもはそれに合わせて「くぐる」か「跳ぶ」かを瞬時に判断して動きます。

5.おわりに

今回ご紹介した親子コーディネーション遊びは、私自身も4歳の娘と一緒に行っています。大切なのは「楽しみながら動くこと」。例えバランスを崩しても、リズムやタイミングが合わなくても、それを修正しようと子どもの脳は必死に修正プログラムを作っています。何よりも親子で楽しむことが大切です。運動能力を伸ばすことは、単にスポーツができるようになることだけが目的ではありません。自分の体を思い通りに動かせるという感覚や体を動かすことが楽しい!という経験は将来の運動習慣にもつながり、子どもの健やかな未来につながります。ぜひ親子で楽しんでみてください。


<ウェルサポについて>

ウェルサポでは、臨床経験20年の看護師が最強のサポーターであるフレンドナース(かかりつけナース)となり、身心の相談はもちろん、子育てや介護、ご家族の健康に寄り添ったオンラインのチャット相談を行っています。他にも、オフラインで行う定期訪問サポートやアテンドサポートなどがあります。社会福祉士、健康運動指導士、助産師、管理栄養士などの専門家とも連携しています。

一般財団法人ウェルネスサポートLab(ウェルサポ)情報

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メールアドレス:info@wellsuppo.or.jp  
電話番号:092-231-9762

 

〇ライター紹介

権藤 蕗 (ごんどう ふき)

健康運動指導士歴19年。
母親のパニック障害・膀胱癌以降、在宅看取りまでを父親と二人三脚で行う中で、周りの家族が自分らしく過ごすことの過酷さと大切さを実感。それを機に「健康なカラダとココロづくり」をモットーに運動指導を行う。
現在ウェルサポで健康運動指導士として活動中。
好きなことは筋トレと読書とピアノ。
プライベートでは13歳の男の子と3才の女の子のママ。

ライター紹介

一般財団法人ウェルネスサポートLab 

ウェルサポ

臨床経験豊富な看護師がフレンドナース(かかりつけナース)となり、自身の身心の相談はもちろん、子育てや介護、ご家族の健康に寄り添ったオンラインのチャット相談を通して、「不安不調期から取り組む健やかな暮らし」のサポートを行う専門家チーム。

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