保育士不足の背景にある課題と、国が進めるマッチング支援

こんにちは、スタイルクリエイト株式会社 採用担当の桑原です。
気づけば今年も残りわずかになりましたね☃️
みなさんは年末をどんなふうに過ごされる予定ですか?
実家に帰省される方、旅行に行かれる方、お仕事の方もいらっしゃるかもしれませんね。
私はというと、年末年始は少し足を伸ばして、温泉旅行に行く予定です。
慌ただしい一年だった分、ゆっくりしながら、この一年を振り返る時間にできたらいいなと思っています。
さて、これまで、保育士不足の現状や、その背景にある理由、そしてそれに対して国が進めている支援などについて、何度かコラムで触れてきました。
ここで、ひとつ立ち止まって考えてみたいことがあります。
保育士不足というのは、ただ「人数が足りない」という話なのでしょうか。
今回は、そんな疑問を入り口に、保育士不足の背景と、国が進める「マッチング支援」について触れていきます。
保育士不足は「数」だけの問題ではない
保育士不足という言葉を聞くと、「保育士の人数が足りない」というイメージを持つ方も多いかもしれません。しかし、実際の現場で起きているのは、単なる人数不足だけではありません。
子ども家庭庁の調査によると、全国の保育施設の約8割 が「保育士が足りない」と感じていると回答しています(※1)。
一方で、 2024年10月時点の 保育士資格登録者数は約179万人。そのうち、実際に保育現場で働いているのは約68万人にとどまり、約111万人が資格を持ちながら現場で働いていないことが分かっています(※2)。

さらに、厚生労働省の資料によると、保育士として就業を希望しない理由が解消された場合、63.6%の人が「再び保育士として働きたい」と回答している(※3)ことも分かっています。
つまり、「保育士さんの人数が足りない」というよりかは、保育士さんと保育現場がうまく繋がっていないという課題が見えてきます。
そして、この“人と現場をつなぐ”部分に、今、国が力を入れていることをご存じでしょうか。
国が制度として整えている「マッチング支援」
保育士不足に向き合うため、国はいくつかのサポート制度を整えています。
そのひとつが、「保育士・保育所支援センター」を中心とした仕組みです。
保育士・保育所支援センターは、
「保育の仕事に戻りたい」「自分に合う職場を探したい」
そんな気持ちを受け止めながら、保育士と保育施設の間に入り、仕事探しや復職をサポートしてくれる存在です。
保育士・保育所支援センターの役割
● 就職あっせん・マッチング支援
保育士資格を持つ人の希望条件を聞き取り、保育施設とのマッチングを行います。見学や面接の調整をサポートするケースもあります。
● 求人情報の提供
自治体ごとに集められた保育施設の求人情報を提供し、雇用形態や勤務時間など、細かな条件についても相談できます。
● 再就職・復職支援
ブランクや子育てなどの状況を踏まえ、「どんな働き方から始めるか」「どう戻るか」を一緒に考える支援が行われています。
● 無料・公的な相談窓口
これらの支援はすべて無料。
営利目的ではなく、公的な立場で中立的に相談できる点も特徴です。
保育士の仕事探しでは、ハローワークを利用する人も多いでしょう。
ハローワークは、幅広い職種を扱う総合的な就職支援機関です。
一方、保育士・保育所支援センターは、保育分野に特化した専門窓口。
たとえば、
- 保育現場の雰囲気を知りたい
- ブランクが不安
- 短時間勤務や段階的な復職を考えたい
こうした相談は、保育に詳しい支援センターのほうがしやすい場合もあります。どちらか一方ではなく、併用することも一つの選択肢です。
「戻れる仕組み」があることを知ってほしい
出産や子育て、家庭の事情で現場を離れた保育士さんは少なくありません。
そして、「また働きたい」と思っていても、不安や情報不足から一歩を踏み出せない人も多いのが現実です。
実際、これを読んでくださっている方の中にも、そうした悩みや不安を抱えている方がいらっしゃるのではないでしょうか?
保育士・保育所支援センターは、そうした人たちが戻ることを前提に設けられた公的なサポートの場です。
今すぐ働く予定がなくても、「話を聞くだけ」「情報を知るだけ」でも利用できます。
一人で悩まず、現場と人をつなぐ公的な仕組みを知り、使うこと。
それは、保育の仕事を続けるため、そしてまた戻るための、大切な選択肢のひとつです。


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出典:※1. 三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社
「保育人材確保に向けた効果的な取組手法等に関する調査研究報告書」(こども家庭庁委託事業)(2025年3月公表)
https://www.murc.jp/wp-content/uploads/2025/04/koukai_250428_03_02.pdf
出典:※2. 子ども・子育て本部(子ども家庭庁)
「保育士・保育の現場の魅力発信に関する取組について」(2024年11月公表)
https://www.cfa.go.jp/assets/contents/node/basic_page/field_ref_resources/6615aa32-
376c-41c7-aba3-85eaaebead0d/40259406/20241202-councils-hoikujinzai-6615aa32-05.pdf
出典:※3. 厚生労働省『保育人材確保のための「魅力ある職場づくり」』(2017年4月公表)
https://jsite.mhlw.go.jp/ishikawa-roudoukyoku/library/ishikawa-
roudoukyoku/antei/taisaku/joseikin/2904-hoiku.pdf
ライター紹介
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