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365日からふるに子育て!第71回 秋バテ注意!子どもの体調管理

「次世代へ健やかな未来をつなぐ」
ウェルサポのフレンドナース菊池です。
朝晩の空気に少しずつ秋の気配を感じ始めるころですね。
夏の疲れが出やすく、体調を崩しやすいこの時期は、「季節の変わり目」として注意が必要です。特に乳幼児や小学校低学年の子どもたちは、気温の変化や生活リズムのズレに敏感。
自分でうまく不調を伝えられないこともあるため、ママ・パパのちょっとした気づきがとても大切になります。
今回は、秋バテの季節の症状や、家庭でできるケア・予防法についてご紹介します。
1. 季節の変わり目に出やすい症状
「朝からぼーっとしている」
「食欲がない」
「微熱が続いている」──。
はっきりとした病気ではないけれど、どこか元気がない。そんな様子は、季節の変わり目に多く見られる子どもの体調変化の一つです。
体温調節機能が未熟な子どもは、急な寒暖差や湿度の変化に弱く、自律神経が乱れがち。免疫力も一時的に落ちやすく、風邪や胃腸炎などの感染症にもかかりやすくなります。また、夏の間に乱れた生活リズムや、冷たい飲食物のとりすぎ、冷房による冷えも、体にじわじわと影響を与えています。
また「秋は過ごしやすい季節」と思われがちですが、実はアレルギーの症状が出やすい時期でもあります。
秋の花粉(ブタクサ、ヨモギなど)や、ダニ・ハウスダストの影響で、くしゃみ、鼻水、咳などのアレルギー症状が見られる子も少なくありません。そして気温差による喘息の悪化や、乾燥による肌トラブル(アトピー性皮膚炎など)も増える傾向にあります。こうした症状は風邪と見分けがつきにくいこともあり、見逃されやすいため注意が必要です。
秋は、日照時間が短くなることで、体内時計が乱れたり、気分の浮き沈みが大きくなったりすることもあります。とくに園や学校に通い始めたばかりの子どもは、環境の変化に加えて体調不良が重なることで、不安やぐずりが強く出るケースも。
そうした変化を「甘え」と捉えるのではなく、心と体のサインとして受けとめてあげることも大切です。
「いつもと違うな」と感じたら、まずは少しゆっくりと休ませること。そして、以下のポイントを意識して、生活を整えていきましょう。

2.家庭でできる予防
夏休みの終わりは、就寝時間や起床時間、食事のタイミングなどがバラバラになっている子も少なくありません。体調を崩す前に、生活リズムを見直すことがとても大切です。
朝は同じ時間に起きて、朝日を浴びる
体内時計をリセットし、スムーズに一日を始めるためのスイッチになります。
三食しっかり、温かい食事をとる
冷たいものの摂りすぎは胃腸に負担をかけます. す。汁物や煮物など、体を内側から温める食事を取り入れましょう。ビタミン(特にA、C、E)やたんぱく質、鉄分など、免疫力を支える栄養素を意識してとりましょう。旬の野菜や果物もおすすめです。
夜はゆっくりお風呂に入り、早めの就寝を
お風呂で体を温めることで、副交感神経が優位になり、眠りの質もアップします。
寝室の温湿度(室温25〜27℃、湿度50〜60%)も見直してみましょう。
こまめな掃除と換気
寝具やカーテン、ぬいぐるみにはほこりや汚れがたまっていますので、洗濯を定期的に行いましょう。
肌の保湿をしっかりと
朝晩の保湿を習慣にすることで、乾燥によるかゆみや炎症を防ぎます。
鼻炎・咳などが続く場合は医療機関へ相談を
早めの対応で症状の悪化を防ぎましょう。
適度な運動・外遊び
体温をしっかり上げて汗をかくことは、体調管理にも免疫力アップにも効果的です。朝晩の涼しい時間を使って、無理のない範囲で身体を動かしましょう。
体を動かすことで、ぐっすり眠れる・食欲がわくといった「良いサイクル」も生まれます。
秋の自然のなかでの外遊びは、親子のコミュニケーションにもおすすめです。
心の安定も大切に
気候の変化や行事の多い秋は、子どもなりにストレスを感じていることもあります。たくさん話を聞いて、安心できる時間を増やしましょう。

3.おわりに
季節の変わり目は、子どもの体にも心にも、小さな揺らぎが起こりやすいタイミングです。ちょっとした不調のサインを見逃さず、「いつもの元気な笑顔」を守るために、生活の見直しや予防を意識してみてください。
日々のちいさな声かけや、温かい食事、いつもより長めのコミュニケーションそういった一つひとつが、子どもたちの安心と健康につながっていきます
ママ・パパ自身の体調や気持ちも整えながら、家族みんなで元気に秋を迎えましょう!

<ウェルサポについて>
臨床経験豊富なフレンドナース(かかりつけナース)が、利用者自身の身心の相談はもちろん、子育てや介護、ご家族の健康に寄り添ったオンラインのチャット相談を行っています。他にも、オフラインで行う定期訪問サポートやアテンドサポートなど行っています。社会福祉士、健康運動指導士、助産師、管理栄養士などの専門家や他サービスとも連携して、利用者とそのご家族の「自分らしい健やかな暮らし」をサポートしています。
一般財団法人ウェルネスサポートLab(ウェルサポ)情報
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〇ライター紹介

菊池 美保(きくち みほ)
看護師歴20年。「祖母らしい最期」を目の当たりにしナースの道へ。福岡赤十字病院17年在籍中に様々な科で実績を積み、病棟管理職、病院運営などを経験。「患者さんファースト」の医療をモットーのスーパージェネラリスト。
好きなこと:筋トレ、キックボクシング、スキンケアやコスメリサーチ
苦手なこと:細かい作業、ずっと座っていること
ライター紹介
