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365日からふるに子育て!第59回 ~子どもの「夜泣き」について考えてみましょう~

「次世代へ健やかな未来をつなぐ」
ウェルサポの助産師、古賀です。
日中は暖かい日差しを感じる日もありますが、朝晩はまだまだ冷え込みますね。この時期の夜間授乳や子どもの夜泣き、親も起きて布団から出るのは一苦労です。
我が家の子ども達は、生後6ヶ月頃から夜泣きが始まりました。1歳3ヶ月の息子の夜泣きは現在進行形です。
「成長・発達に伴う一時的なこと」と頭では分かっていても、やはり夜起きるのは気合がいります。そして隣でスヤスヤ寝ている家族を見て、「私も夜通し寝たいなー」と思う…そんな今日この頃です(苦笑)。
今回は「夜泣き」について考えてみたいと思います。
1.夜泣きとは?
はっきりした原因がない、原因が分からない状態で夜泣くこと、泣きやまないことを一般的に「夜泣き」と言います。
生後4~5ヶ月から始まり、生後8~10ヶ月頃にピークを迎え、1歳半頃には落ち着くお子さんが多いようです。

2. 夜泣きが起こる原因
はっきりとした夜泣きの原因は解明されていませんが、以下のようなことが夜泣きに関係しているのではないかと考えられています。
- 生活や睡眠のリズムが整っていない(乳幼児は睡眠のサイクルが短く、浅い眠りが多い)
- 脳が発達途中である(夜間寝ている間に日中の出来事を整理するが、沢山の記憶や刺激を整理するのが追い付かない)
- 生理的要因(お腹が空いた、おむつが汚れた、喉が渇いた、暑い・寒い等)
- 心理的要因(寂しい、不安、抱っこしてほしい、遊びたい等)
- 身体の不調(痛い、かゆい、熱がある等)
- 日中や寝る前に強い刺激を受けた(初めての場所や人に出会った、新しい経験をした、寝る直前まで遊んで興奮していた等)
- 生活環境が大きく変化した(保育園や幼稚園に入園した、引っ越しをした、兄弟が生まれた等)
3.夜泣きの対策
「これをすると夜泣きをしない!」という方法はありませんが、良質な睡眠に繋がる方法として、以下のような方法がオススメです。
●生活リズムを整える
- 毎日決まった時間に起こし、カーテンを開けて朝日をしっかりと浴びさせましょう。
- 食事、昼寝、入浴時間、寝る時間などはある程度一定にしましょう(昼寝をする際は15時頃までには終わらせましょう)。
●日中にたくさん身体を動かす
太陽光を浴びたり、身体を動かすことで「セロトニン」「メラトニン」というホルモンの分泌が活性化され、良質な睡眠に繋がります。ちなみに「セロトニン」は精神を安定させる作用があり、メラトニンの材料となります。「メラトニン」は催眠作用や生活リズムを調整する作用があります。
●入浴
- お風呂の温度はぬるめ(39~40℃)に設定し、寝る1~2時間前には終わらせましょう。
- 入浴後は全身を保湿しましょう。
●睡眠環境
- 室温、湿度を調整しましょう。
- 衣服の着せすぎに注意しましょう。
- 寝る30分前には寝室を薄暗くし、静かにゆったりと過ごしましょう。テレビ、タブレット、スマートフォン等の使用は避けましょう。
- 寝る前のルーティンを決めましょう(授乳をする、絵本を読む、1日の出来事をお話しするなど)。
●入眠前
- 母乳やミルクを飲ませてお腹を満たしましょう。
- 布団に入り、添い寝する、背中やお腹をトントンする、手をつなぐ等スキンシップをとることで子どもに安心感を与えましょう。

おわりに
「夜泣き」は子育ての悩みでも常に上位に上がります。
「いつか終わる」と分かっていても、毎晩夜泣きに付き合っていると寝不足にもなりますし、気も滅入ってしまいますね。毎日大切な我が子と精一杯向き合って頑張っているパパ、ママ。私達親の心身の健康を保つためにも、食事や睡眠、ストレスをため込まないなど基本的な生活を心がけ、自分自身を大切にすることも、とても大切です。
「夜泣き」に限らず、育児をしていて困った時や悩んだ時、パパ・ママ自身のお悩み等は家庭内で抱え込まず、ぜひ周囲の人や保健センター、子育て支援センターなどに発信してほしいと思います。必ずあなたに寄り添ってくれる人がいます。
私も一人の母親として、一助産師として、皆さんにとって身近な存在でありたいなと思います。

<ウェルサポについて>
臨床経験豊富なフレンドナース(かかりつけナース)が、利用者自身の身心の相談はもちろん、子育てや介護、ご家族の健康に寄り添ったオンラインのチャット相談を行っています。他にも、オフラインで行う定期訪問サポートやアテンドサポートなど行っています。社会福祉士、健康運動指導士、助産師、管理栄養士などの専門家や他サービスとも連携して、利用者とそのご家族の「自分らしい健やかな暮らし」をサポートしています。
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〇ライター紹介

古賀 晃子(こが てるこ)
助産師歴19年。
総合病院・クリニックの産科病棟で13年勤務。500名以上の赤ちゃんの誕生に立ち会う。結婚を機に退職し、現在はフリーランスとして活動中。
長女出産時の約30時間半で出産(長すぎて、入院から出産までにクリニックの助産師さん全員にお世話になりました)という壮絶なマタニティ体験と日々の子育ての中で、助産師という仕事がさらに大好きになりました。
プライベートでは、5歳、2歳、0歳の3児のママ。
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