#お知らせ
365日からふるに子育て!第55回 ~子どもの服薬について~
「次世代へ健やかな未来をつなぐ」
ウェルサポの助産師、古賀です。
12月に入り、冬本番がやってきました。
体調管理が難しい時期ですが、皆様いかがお過ごしですか?
我が家は11月に入って子どもたちが順番に風邪を繰り返し、小児科通いが日課になっています。
小さい子どもを連れて受診するのも大変ですが、それ以上に1歳の子どもに薬を飲ませるのが本当に大変で(汗)…どうしたらうまく薬が飲めるだろうと試行錯誤しています。
今回は子どもの服薬について考えてみたいと思います。
まずは薬についてお子さんとお話しましょう!
お子さんは薬を飲むことをどのように思っているでしょうか?
どうして薬を飲まなければいけないのか、お子さんの年齢に合わせて分かりやすく伝えてあげることが大切です。
例)「○○ちゃんのばい菌をやっつけてくれるお薬だよ」
「このお薬を飲むと喉が痛いのが良くなるよ」など
「お薬を飲んでゆっくり休んで、元気になったらお外に遊びに行こうね」など、お子さんが前向きな気持ちになれるよう、声をかけてあげましょう。
1.薬を飲ませる時のポイント
小さなお子さんにシロップや粉薬を飲ませる場合(そのままの状態で飲むのが難しい場合)や、坐薬を使用する場合には、以下のような方法がオススメです。
~シロップや粉薬の場合~
〇スポイト
・喉に直接流れこまないように注意し、頬の内側に何度かに分けて流し込む
・最後に水または白湯を飲ませる
〇哺乳瓶の乳首(哺乳瓶を使っているお子さんにおすすめ)
・まず空の哺乳瓶の乳首だけを口にくわえさせ、お子さんが吸い始めたタイミングで薬を入れる(薬がこぼれにくくなるため)
・最後に水または白湯を飲ませる
〇スプーン
・スープなどを飲ませる要領で、少しずつお口に入れてあげる
・最後に水または白湯を飲ませる
〇小さいコップ
・コップで飲めるお子さんは、小さめのコップに入れて少しずつ飲ませる
・最後に水または白湯を飲ませる
〇パパやママの指(粉薬の場合)
・薬にごく少量の水や白湯を加えてペースト状にし、清潔な指で頬の内側や上顎に塗る
・最後に水または白湯を飲ませる
~坐薬の場合~
・冷蔵庫で保管している場合、坐薬を手で少し温める
・坐薬が入りにくい場合は、少量の水やベビーオイルなどを付けると入れやすい
・坐薬を入れた後は10秒ほど押さえて、坐薬が出てこないことを確認する
・便と一緒に出てくることがあるので、できるだけ排便後に使用する
2.年齢ごとの注意点
服薬は年齢ごとに注意点が変わってきます。年齢ごとのポイントをまとめてみました。
~乳児(特に1歳未満)~
・誤嚥しないよう、抱っこやバウンサーに座るなどして上体をおこして飲ませる
・薬をミルクや母乳に混ぜて飲ませない
・例えば食後の内服となっていても、授乳や食事、睡眠の時間が定まらず、飲ませるタイミングが難しい場合は、時間を決めて飲ませる。
ただし、薬によっては内服のタイミングが決まっているものもあるため、必ず薬剤師に相談しましょう。
~幼児(特に1~3歳)~
味覚や食の好みが多様化し、子ども自身の意思もはっきりとしてくる時で、薬に対して最も抵抗感を感じやすい時期と言われています。薬を見ると逃げる、口を開けない、飲んでも吐き出してしまう…など、薬を飲ませるのが難しい時期です。
薬は水や白湯で飲むのが基本ですが、どうしても難しい時は、服薬補助ゼリーや薬の味や匂いを感じにくい食品(アイスクリーム、プリン、練乳など)と一緒に飲ませる方法もあります。
その際、薬の種類によっては苦みが増したり、薬の効果が弱まるものもあるので、まずは薬剤師に相談しましょう。
最後に
寒くなり、空気が乾燥するこの時期は、様々な感染症が流行ります。
病院通いが多くなる時期ですが、まずは、食事、睡眠、運動といった規則正しい生活を心がけ、手洗いやうがいなどの基本的な感染症対策をし、病気に負けない体づくりを心がけたいですね。
暖冬とは言いますが、これからまだまだ厳しい寒さが続きます。皆様、健康第一でお過ごしください。
<ウェルサポについて>
臨床経験豊富なフレンドナース(かかりつけナース)が、利用者自身の身心の相談はもちろん、子育てや介護、ご家族の健康に寄り添ったオンラインのチャット相談を行っています。他にも、オフラインで行う定期訪問サポートやアテンドサポートなど行っています。社会福祉士、健康運動指導士、助産師、管理栄養士などの専門家や他サービスとも連携して、利用者とそのご家族の「自分らしい健やかな暮らし」をサポートしています。
一般財団法人ウェルネスサポートLab(ウェルサポ)情報
webページ : https://www.wellsuppo.or.jp
メールアドレス:info@wellsuppo.or.jp
電話番号:092-231-9762
〇ライター紹介
古賀 晃子(こが てるこ)
助産師歴18年。
総合病院・クリニックの産科病棟で13年勤務。500名以上の赤ちゃんの誕生に立ち会う。結婚を機に退職し、現在はフリーランスとして活動中。
長女出産時の約30時間半で出産(長すぎて、入院から出産までにクリニックの助産師さん全員にお世話になりました)という壮絶なマタニティ体験と日々の子育ての中で、助産師という仕事がさらに大好きになりました。
プライベートでは、5歳、2歳、0歳の3児のママ。