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液体ミルクってどんなもの?メリット・デメリットを解説
「液体ミルク」と聞いて、なんだろう?と思った方もいらっしゃるでしょう。その名の通り、乳児用のミルクです。
日本では、2016年の熊本地震を機にその存在が認知され需要度が高まり、2018年8月に、⾷品衛⽣法の『乳等省令』、健康増進法の『特別⽤途⾷品制度』において、液体ミルクに関する基準が定められ、⽇本で乳児⽤液体ミルクの製造・販売が解禁される運びとなりました。
参考サイト:日本初の液体ミルクについてもっと知りたい!製品開発を進めるGlico 研究員にインタビュー
興味があるものの「どんなものかいまいち分からず使うのが不安」と思っている子育て中のママやプレママは多くいらっしゃるのではないでしょうか。
そこでこの記事では、不安や疑問を解消できるように液体ミルクのメリット・デメリットを分かりやすく解説しています。
液体ミルクの特徴
液体ミルクは粉ミルクと違い、液体状になっているのでお湯や水で調乳しなくてもいいのが一番の特徴です。
紙パックや缶に入って販売され、常温で保存ができます。紙パックや缶に差し込める乳首も販売されているので、それを使えば哺乳瓶に移し変える必要もありません。
気になる栄養面ですが、基本的に粉ミルクと成分は同じです。味も変わらないため、粉ミルクの味に慣れている赤ちゃんでも抵抗なく飲みやすいと言われています。
液体ミルクのメリットは?
調乳なしで手間いらず
液体ミルクの一番のメリットは、調乳の手間がないことです。お腹をすかせて泣いている赤ちゃんを待たせることなく授乳できるので、ママも赤ちゃんもストレスフリーになります。
特に夜中のミルク作りは精神的にも肉体的にも大変ですが、液体ミルクなら哺乳瓶に注ぐだけ(もしくは付属の吸い口をつけるだけ)なのでママの負担が大きく減ります。調乳に慣れていないパパや他の家族にお願いするときでも簡単にミルクの準備ができます。
外出時の荷物が減る
外出先で粉ミルクをあげる場合、次のような調乳グッズが必要になります。
- 粉ミルク
- 哺乳瓶
- お湯(保温できる水筒)
- 湯冷し用の水
どうしても荷物がかさばってしまい、移動に負担を感じるママやパパも多いでしょう。
一方、液体ミルクは、お湯や湯冷し用の水がいらないので荷物がとってもコンパクトになります。荷物が軽いため、長時間のお出かけもより楽しめますね。
災害用のストックに
調乳や温めが必要ない液体ミルクは、水道やガスなどのライフラインが途絶えたときにも重宝します。製品によって異なりますが、賞味期限は紙パック入りが約6ヶ月、缶入りが約1年〜1年半と長期間常温で保管ができる場合が多いため、災害時の備えとして購入する方も多いです。
液体ミルクのデメリットは?
コストがかかる
同じ量を飲ませる場合、製品によって異なりますが、液体ミルクは粉ミルクよりもコストが上がります。
ただ、粉ミルクは1度開封したら1ヶ月程度で使い切る必要があり、母乳多めの混合授乳をしている場合、使い切る前に賞味期限が過ぎてしまう場合もあるようです。液体ミルクは未開封であれば長期間保存ができるので、日頃の粉ミルクを飲ませる量と比較してから購入することをおすすめします。
量の調節ができない
液体ミルクは、調乳の手間がない分、紙パックでも缶でも、開封をしたらすぐに飲み切る必要があり、細かい量の調節ができません。お子さんの飲む量に近い(もしくは少なめの)サイズの製品を購入することをおすすめします。
使用時の注意点は?
寒い季節には、保管中に液体ミルクが冷え切ってしまう場合があります。そのまま飲ませると胃腸を冷やして血行が悪くなったり体温が下がったりするため、人肌程度に温めて与えましょう。
温める場合は、製品の使用上の注意等を必ず確認するようにしましょう。
ご自宅では、清潔な哺乳瓶に液体ミルクを移し、ボウルにお湯を張ったら哺乳瓶を入れて人肌に温めましょう。高すぎるお湯で湯煎にかけると成分が劣化する場合があるので、50度程度のお湯を使うのがポイントです。
外出先などで湯煎をするのが難しい場合は、カイロを当てたり下着と胸の間に挟んで温めたりします。
まとめ 液体ミルクと粉ミルクを上手に使い分けるのが吉!
液体ミルクはメリットが多いですが、コストがかかる、量が調節できないなどのデメリットもあります。
そのため普段は粉ミルクを中心にして、夜中や外出時は液体ミルクにするなど、ママパパ、そして子どもに合った使い分けを考えてみてはいかがでしょう。育児の負担を減らし、赤ちゃんに向き合う時間が増える手段として、ぜひ液体ミルクも検討してみてください。
※2023年10月現在の情報となります。最新の情報につきましては、公式のWebサイト等でご確認ください。
藤永瞳
4歳と2歳の姉妹を育てながらフリーライターとして働く兼業ママです。甘いもの、映画鑑賞、ネットショッピング、わんこが大好きです!