#子育て
お兄ちゃん、お姉ちゃんになる子へ贈りたい絵本3選
弟、妹を思う気持ちはどうやって育てる?
親戚や友人などの子どもがいるご家庭で、自分よりも小さくて弱い存在である弟、妹が産まれた時、それまでは大人にお世話をされて守られるだけだった上の子どもが、ぐんと成長するのを見たことがありませんか?
弟や妹を思う気持ちが垣間見られると、大人としては「可愛いな」と感じられる瞬間ですが、いざ我がごとになったときの準備はされていますか?
突然自分よりも小さい存在が現れると、上の子どもの年齢によっては、「自分はお兄ちゃん、お姉ちゃんになった」と理解できない場合もあります。
これから下の子が産まれるけれど、産まれてくる赤ちゃんの存在をどう伝えればいいか、と悩むママやパパへ、兄弟や姉妹のやり取りがある絵本の読み聞かせにチャレンジしてみませんか?
「私はお姉ちゃんなんだから弟の面倒を見るんだ!」「可愛い妹は僕が守るんだ!」
そんな小さなお兄ちゃんやお姉ちゃんの声が聞こえてきそうな本を3冊ご紹介します。
1. あさえとちいさいいもうと
筒井頼子 作、 林明子 絵
こちらの作品は、ママ自身が子どもの頃に読んだことがあるという方も多いのではないでしょうか。
あさえが家の前で遊んでいると、お母さんが銀行に行ってくると言うのです。妹のあやちゃんは寝たばかりなので、あやちゃんが起きる前には帰ってくるねと言ってお母さんは急いで行きました。
ところが、しばらくすると家の中からあやちゃんの泣き声が。
あさえはあやちゃんに靴をはかせてやりながら「よしよし、あやちゃん。おねえちゃんがあそんであげる。さあおいで」と外に連れ出しました。
家の前であやちゃんのためにチョークで道路に線路を描いていたところ、気が付くとあやちゃんがいません!
あやちゃんが大変な目にあっていたらどうしようと、あちこち走ってあやちゃんを探し回るあさえ。ようやく見つけたあやちゃんを抱きしめるあさえの絵で、涙腺崩壊の一冊です。
2. わがままいもうと
ねじめ正一 文、 村上康成 絵
学校から帰ってきたら、扁桃腺の病気で寝ている妹が「アイスクリームたべたい」と言うから、妹が可愛くなってお菓子屋さんに走ってアイスを買いに行くお兄ちゃん。
バニラアイスを買って妹に渡したら「バニラじゃなくてイチゴがいいの」と言われ、妹が可愛くなってバニラアイスを食べながらお菓子屋さんに走って行き、イチゴモナカを買って走って家に戻ったお兄ちゃん。
妹に渡したら「口の中にくっつくからいや」って言われちゃったけれど、熱で妹の口の中がからからなのを知らなかった僕のせいだからと思う優しいお兄ちゃん。
続いて、イチゴアイスを買いに行ったり、プリンを買いに行ったり、とにかく優しいお兄ちゃんが何度も買いに行く様子が可愛くも面白いものです。
3. うちにあかちゃんがうまれるの
いとうえみこ 文、 伊藤泰寛 写真
カメラマンである夫が、妻の妊娠・出産を写真におさめて、絵本にした作品です。
6歳のまなかは、もうすぐ産まれてくる赤ちゃんを楽しみにしています。助産師さんがお母さんの様子を見に家にくると、聴診器で心臓の音をまなかにも聞かせてくれました。
まなかが小学生になり、赤ちゃんが産まれる日が近づいてきました。
「今日産まれてきそうよ」とお母さんに言われ、学校が終わって走って帰りました。お父さんが作ったごはんを食べていると、お母さんは時々お腹がすごく痛そう。お兄ちゃんがお母さんの腰をさすってあげます。
お母さんがお風呂に入り、いよいよ赤ちゃんが産まれてきました。
産まれた!赤ちゃんが産まれた!まなかのうちに赤ちゃんが産まれた!
赤ちゃんがかわいくてかわいくてどうしていいかわからないくらいかわいい、そんなお姉ちゃんの様子が可愛らしい絵本です。大きなお腹のお母さんや産まれたばかりの赤ちゃんの様子が、写真なので子どもにも分かりやすいのですね。
いかがでしたか?なかなか「言葉」だけでは子どもに伝わらないことも、絵や写真を通じて擬似体験することで子どもに少しずつ現実味を感じてもらうことができる3冊でした。これから下の子どもが産まれるご家庭にぜひ1冊手に取っていただきたいと思います。
※2023年8月現在の情報となります。最新の情報につきましては、公式のWebサイトでご確認ください。
rimos
小学生と保育園児の姉妹育児中のママ。金曜夜のビールが大好物。仕事も家事も時短命。
ライター紹介
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