#子育て
もしもの時にも安心!液体ミルクを比較してみました
皆さまは、液体ミルクを使ったことはありますか?
2019年3月に日本初の乳児用液体ミルクが発売されて以来、パパ・ママたちの間で便利!と話題となっています。きっかけは、2016年の熊本地震の際、海外からの支援物資の中に液体ミルクがあったことで日本でも製造・販売されるようになりました。支援物資を送ってくれた国の一つ、フィンランドでは、ミルク育児の家庭のおよそ9割が液体ミルクを使用しているそうです。
今回は、ミルク主体で子育てをした経験から、液体ミルクを使った感想をまとめてみました。これから出産を控えている方、ミルク育児中でミルク選びに迷っている方はぜひ参考にしてください。
液体ミルクの主な特徴
液体ミルクの特徴といえば、以下の点が挙げられます。
- 長期常温保存が可能
- 調乳用の水が不要
- 持ち運びしやすい
- 誰でも授乳できる
そして何よりも、外出先での授乳がとても楽!ということです。
粉ミルクを作るときに必要なお湯を入れた水筒などを持ち運ぶ必要がなく、液体ミルクを飲み終わったらゴミ箱に空き缶や紙パックを捨てるだけ。荷物が減ってとても楽になります。
その利便性から、2時間以上のお出かけ時には液体ミルクを持ち歩く、という方もいらっしゃいます。
実際に、パパ・ママ1,000人を対象とした液体ミルクに関する調査によると、液体ミルクを使うシーンは「外出時」70.4%と最多でした。
さらに、
「配偶者/パートナーや家族も授乳するようになった」21.6%
「父親の育児参画のきっかけになった」29.6%、
「育児を楽しめる心のゆとりが増えた」38.9%と、
ママに偏りがちな「授乳」シーンの負担軽減に役立っているようです。
(江崎グリコ「液体ミルクに関する調査 2020年2月」より)
液体ミルク2社を比べてみた
日本では江崎グリコ、明治、雪印ビーンスタークの3社が液体ミルクを販売しています(2023年7月現在)。
ここでは「江崎グリコ」と「明治」の2社を簡単に比べてみました。
左:アイクレオ 右:明治ほほえみ
アイクレオ赤ちゃんミルク
メーカー:江崎グリコ
価格:12本入り 2,300円(税込)
容量:125ml
賞味期限:9ヶ月
パッケージ:紙パック
ミルクの色:白色
明治ほほえみ らくらくミルク
メーカー:明治
価格:6缶入り 1,406円(税込)
容量:240ml
賞味期限:製造日から18ヶ月
パッケージ:スチール缶
ミルクの色:やや茶色
どちらも0歳から対象ですが、月齢に合わせて飲ませる量は調節が必要です。
アイクレオは紙パックなので軽い分、カバンの中で他の荷物に潰れてミルクが漏れないか心配な一面もあります。その点、明治ほほえみの方は少し重たいけど缶なので潰れにくいという利点があります。
どちらも哺乳瓶に移し替えずにミルクをあげられる
アイクレオは、紙パックに直接取り付けられる乳首「チュチュ 紙パック用乳首」が使えます。新生児から卒乳の頃まで使える乳首デザインなので、1個あれば繰り返し使えて便利です。
液体ミルク以外にも紙パックに入ったジュースなどをそのまま飲ませることができます。
明治ほほえみは、「専用アタッチメント」とピジョン母乳実感乳首を組み合わせて缶から直接飲ませることができます。ピジョンの乳首に限られますが、子どもが吸い慣れている乳首サイズで飲めるメリットも。なお、専用アタッチメント単体の販売はなく、6缶セットについてくるのでご注意ください。
哺乳瓶を使わずにミルクをあげられるのは本当に便利です!ぜひ液体ミルクとあわせて使ってみてくださいね。
政府公認のアイテムで、もしもの時に備えよう
2019年10月、日本政府は各自治体に対し、液体ミルクを含む育児用ミルクの防災備蓄を推奨する旨の通知を出しました。
世界に目を向けてみても、世界保健機関(WHO)と国連食糧農業機関(FAO)は災害時には粉ミルクより無菌状態の液体ミルクを推奨しています。
先の液体ミルクに関する調査によると、液体ミルクがあることで「災害備蓄への安心感が増した」83.8%と、多くのパパ・ママからも注目されています。
(江崎グリコ「液体ミルクに関する調査 2020年2月」より)
災害によるストレスで母乳が出にくくなったり、清潔なお湯や水が入手できない環境では、誰でも簡単に授乳できる液体ミルクが活躍すると思います。
これを機に、もしもの時に備えて、特に乳児がいるご家庭では防災バッグに液体ミルクを準備しておきましょう!
参照:江崎グリコ「液体ミルクに関する調査 2020年3月」より
※2023年7月現在の情報となります。最新の情報につきましては、公式のWebサイト等でご確認ください。
むとう よしえ
コピーライターを経てフリーランスに。2020年1月に男の子を出産。里帰り後は、夫の転勤先・博多での暮らしがスタート。幼い子どもと楽しめる九州スポットを見つけたい。