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2023.11.08
#子育て

365日からふるに子育て!第29回~絵本の読み聞かせで親子時間を楽しもう!~

「次世代へ健やかな未来をつなぐ」

ウェルサポの助産師、古賀です。

11月に入り、朝晩の冷え込みがさらに厳しくなってきました。皆さん、いかがお過ごしですか?

寒くなるとおうち時間が増え、「今日は何をして過ごそうかな?」と考えるパパやママも多いと思います。そんな時はぜひ親子で「読書の秋」を楽しんでみませんか。

1.読み聞かせの効果は?

皆さんは普段、お子さんに本の読み聞かせをしていますか?

「子どもの成長発達に良いこと」と分かっていても、仕事や家事、育児に追われ、時間を確保するのが難しいと思う方もいらっしゃると思います。絵本の読み聞かせには、たくさんの効果があると言われています。

①読解力や言語能力が高まる

絵本の中の様々な表現に触れることで、たくさんの言葉を覚える機会となります。文字を読むことができない年齢であっても、絵を楽しんだり、お話を聴くことで言葉に触れることができます。また、人の話を「聞く力」や自分の気持ちを「表現する力」を養うことができます。

②豊かな感性を養うことができる

絵本に描かれている文字、絵、色、音などから様々な刺激を受けることができます。登場人物の気持ちを想像したり、喜怒哀楽といった感情を育む機会になります。

③集中力が高まる

絵本の内容に引き込まれていく経験を重ねることで、徐々に集中力が身についていきます。

④子どもの気持ちが安定する

子ども達はパパやママの優しく温かい言葉が大好きです。膝の上に座らせたり、添い寝をしながら絵本を読むといったことも心の安定に繋がります。

⑤親子のコミュニケーションの場となる

親子で同じ時間を共有すること、子どもに寄り添う時間を持つことで、親子双方の愛情が深まり、信頼関係が深まることに繋がります。

2.読み聞かせを始めるタイミングは?

一般的には、生後6ヶ月頃から絵本に関心を示し始めるお子さんが多いようです。

「0歳に絵本を読んでも分からないよね」

「0歳にどんな絵本を読んであげたらいいのか分からない」

私も初めての子育ての時はこのように思っていましたが、市立図書館の読み聞かせ会に参加した際、司書さんから、「読み聞かせを始める時期に決まりはありません。パパやママが読んであげたいと思ったタイミングで始めてあげたら良いですよ。生後3~4ヶ月から始めても早すぎるということはありません。」と教えていただきました。

人間の脳は3歳までに80%、6歳までに90%、12歳までに100%完成すると言われています。つまり、3歳までにいかにたくさんの刺激を受けるかということがとても大切です。0歳でも絵本の絵や色、形を見て楽しむことができますし、絵本に出てくる音やリズムを聴くことでたくさんの刺激を受けることができます。親子で過ごす大切な時間として、早期からの絵本の読み聞かせをぜひオススメします。

3.読み聞かせをする時のポイント

子どもに読み聞かせをする時に大切にしたいポイントをご紹介します。

〇子どもが聞き取りやすい落ち着いた声で話す

登場人物に合わせて過度に演じすぎると話の内容が入ってこなくなります。話の雰囲気を壊さない程度で読むことを心がけましょう。

〇アドリブはほどほどにする

基本的には絵本に書かれてあることのみを伝えます。絵本そのものの世界観を感じてもらうことが大切です。

〇話の途中で質問や説明をしないようにする

お子さんの集中力が途切れることになります。

〇読み終わった後に絵本の感想を聞かない

お話を聴いた後は、子ども自身で絵本の内容を振り返ったり想像したりと自分なりに余韻に浸っている時間です。この時間を大切にしてあげましょう。子どもから自発的に感想が出てきた時は、そのままを受け止め、親子で共有しましょう。

4.読み聞かせにおすすめの絵本の選び方

絵本を選ぶ際は、お子さんの年齢や発達段階に合ったものを選ぶことがオススメです。

〇0~1歳

・親子でスキンシップを楽しめるもの

・絵が大きく、色や形がはっきりしたもの

・繰り返しの言葉、リズム感のあるもの

・身の回りのものを描いたもの(食べ物、乗り物、動物など)

・しかけ絵本

〇1~2歳

・日常生活がテーマになっているもの

・体全体を使って擬音やリズムを楽しむことができるもの

・言葉の理解が進むことで、短いストーリー性のある絵本も楽しむことができる

〇3~4歳頃

・ストーリー性のあるもの

・昔話など、長年親しまれてきたもの

〇5~6歳

・より複雑で長いストーリー性のあるもの

5.最後に

「読み聞かせ」と聞いて、ハードルが高いと感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、決してたくさんの時間を費やす必要はありません。短時間であっても、パパやママに絵本を読んでもらった、パパやママと触れ合えたという体験が、お子さんの幸福感に繋がると思います。そして、我が子と触れ合う時間は、私達親にとっても幸せや満足感を得られる特別な時間になるはずです。親子のコミュニケーションツールとして、1日1冊、または寝る前の10分間など、まずはできる範囲で取り入れてみてはいかがでしょうか。家族全体が幸福に包まれることと思います。

<ウェルサポについて>

臨床経験豊富なフレンドナース(かかりつけナース)が、利用者自身の身心の相談はもちろん、子育てや介護、ご家族の健康に寄り添ったオンラインのチャット相談を行っています。他にも、オフラインで行う定期訪問サポートやアテンドサポートなど行っています。社会福祉士、健康運動指導士、助産師、管理栄養士などの専門家や他サービスとも連携して、利用者とそのご家族の「自分らしい健やかな暮らし」をサポートしています。

一般財団法人ウェルネスサポートLab(ウェルサポ)情報

webページ : https://www.wellsuppo.or.jp
メールアドレス:info@wellsuppo.or.jp  
電話番号:092-231-9762 

〇ライター紹介

古賀 晃子(こが てるこ)

助産師歴17年。

総合病院・クリニックの産科病棟で13年勤務。500名以上の赤ちゃんの誕生に立ち会う。結婚を機に退職し、現在はフリーランスとして活動中。

長女出産時の約30時間半で出産(長すぎて、入院から出産までにクリニックの助産師さん全員にお世話になりました)という壮絶なマタニティ体験と日々の子育ての中で、助産師という仕事がさらに大好きになりました。

プライベートでは、5歳、1歳の2児のママ。

現在の楽しみは、子どもが寝た後の一人時間。

ライター紹介

一般財団法人ウェルネスサポートLab 

ウェルサポ

臨床経験豊富な看護師がフレンドナース(かかりつけナース)となり、自身の身心の相談はもちろん、子育てや介護、ご家族の健康に寄り添ったオンラインのチャット相談を通して、「不安不調期から取り組む健やかな暮らし」のサポートを行う専門家チーム。

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