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365日からふるに子育て!第27回~実りの季節到来!秋の味覚を使って親子で食育のススメ~

「次世代へ健やかな未来をつなぐ」

ウェルサポの管理栄養士、西田です。

さわやかな秋風が心地よい季節になりました。外に出ると虫の鳴き声や木々の変化、スーパーでは旬を迎える食べものが並ぶなど、秋の到来を感じることが増えました。

⒈ 季節感を身に付ける食育のススメ

日本には春夏秋冬の四季があり、その時だけの特別な魅力があります。今の季節にどんな花が咲いて、どんな野菜や果物が実り、どんな行事や伝統的な習慣があるのかを知ることは、心地よく生きていくための基本となる大切な食育です。幼少期から「四季を感じてほしい・自然の恵みを味わってほしい」と願うママやパパも多いのではないでしょうか。

日々の暮らしに季節感を取り入れ、四季に応じて変化する生活を身近に感じる機会は、心の安定や情緒を育み豊かな人間性をつくります。

⒉ 秋に旬を迎える食べものは栄養満点

秋は「食欲の秋」「実りの秋」ともいわれ、過ごしやすくなったことで食欲が出たり、多くの農作物が旬を迎えることで食卓が賑やかになります。

「旬」とは、一年の中で一番美味しく栄養も豊富に含まれる時期のことで、価格も手ごろになりメニューに取り入れやすくなります。秋に旬を迎える食べものは、かぼちゃ、なす、さつまいも、レンコン、ごぼう、きのこ、サケ、サバ、カツオ、栗、ぶどう、柿、梨、りんごなどです。

栽培技術や保存技術、流通環境の進歩により一年中いつでもどこでも手に入る食べものばかりですが、反面、旬の食材が分かりにくくなっています。子どもと一緒にスーパーに行ったときには、「これは秋が一番美味しいんだよ」「旬のものは値段が安くて栄養がいっぱいなんだよ」と声をかけると、子どもに興味をもってもらうキッカケになります。旬の食べものは栄養価も高いので、子どもの成長やママやパパの健康のためにも積極的にとり入れたいですね。

⒊ 料理を通して育まれる心

料理をする過程には、メニューを考えることから完成まで「検討→決定→実行」を積み重ねることが含まれるため、1つのプロジェクトだと言えます。始めの頃は野菜をちぎる、切る、混ぜるなどの単純作業だったものが、成長と共に複雑で高度な作業を行えるようになり、その成長を自分で感じることも自信をもつことにつながります。

また、親子で会話をしながら一緒に取り組むことで、自分の思いを分かりやすく言葉で伝える技術や、自分から進んで行動する積極性などコミュニケーション能力も養われます。創造力や応用力、自立心など「生きる力」が育つ料理に、この秋親子でチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

⒋ 親子でチャレンジ!秋を感じるおやつレシピ

秋の味覚をおいしく楽しむレシピをご紹介します。けがややけどに気をつけながら、子どもができる作業は任せてみましょう。「じょうずにできたね」「おいしそう!」など言葉かけをしながら、多少の失敗は目をつぶり、子どもの達成感をサポートしていきます。

簡単スイートポテト

〇材料(10~15個)

・ さつまいも 600g(約2本)

・ 砂糖    60g

・ バター   30g

・ 牛乳    60㏄

・ 卵     1個

〇作り方

① ピーラーでさつまいもの皮をむき、水にさらしてザルにあげる

② 耐熱容器に入れてふんわりラップし、電子レンジ(600W・4分)にかける

③ ②に砂糖、バター、牛乳、卵を入れてゴムベラでなめらかになるまで混ぜる

④ オーブンシートを敷いた天板の上に、好きな形に成形した生地をおく

⑤ 200℃15分焼いて出来上がり(表面に卵黄を塗って焼くとツヤがでます)

餃子の皮アップルパイ

〇材料(6個)

・りんご      1/2個

・砂糖       大さじ3

・餃子の皮(大判) 6枚

・揚げ油

〇作り方

① りんごの皮をむき薄切りにする

② 耐熱ボウルに①と砂糖を入れ混ぜ、ふんわりラップをして電子レンジ(500W3分)加熱する

③ ラップを外して(やけどに注意)、電子レンジ(500W・2分)にかける

④ 餃子の皮に②をのせて好きな形に包む(縁に水をつけて固定する)

⑤ ③を揚げてできあがり(揚げ作業は大人がやります)

⒌ さいごに

季節感を取り入れた食育は、子どもの豊かな感性を育むよい機会になります。自然の中に季節の移り変わりを感じたり、食卓に旬を取り入れるなど、身近なところから秋の到来を楽しんでみましょう。

<ウェルサポについて>

臨床経験豊富なフレンドナース(かかりつけナース)が、利用者自身の身心の相談はもちろん、子育てや介護、ご家族の健康に寄り添ったオンラインのチャット相談を行っています。他にも、オフラインで行う定期訪問サポートやアテンドサポートなど行っています。社会福祉士、健康運動指導士、助産師、管理栄養士などの専門家や他サービスとも連携して、利用者とそのご家族の「自分らしい健やかな暮らし」をサポートしています。

一般財団法人ウェルネスサポートLab(ウェルサポ)情報

webページ : https://www.wellsuppo.or.jp
メールアドレス:info@wellsuppo.or.jp  
電話番号:092-231-9762 

〇ライター紹介

西田美穂(にしだみほ)

管理栄養士歴20年。「若いうちから食事や栄養に関心を持てばよかった」「病気になる前の食事に気を配ればよかった」など食生活への後悔の声を多く聞く機会が多く、もっと食生活や栄養に関心をもってもらいたいとウェルサポの管理栄養士として活動中。最近の好きなことは「ちょっとだけ幸せごはん」と題して、自分や誰かが幸せになった食エピソードを聞くこと。プライベートでは高校生と中学生のママ。

ライター紹介

一般財団法人ウェルネスサポートLab 

ウェルサポ

臨床経験豊富な看護師がフレンドナース(かかりつけナース)となり、自身の身心の相談はもちろん、子育てや介護、ご家族の健康に寄り添ったオンラインのチャット相談を通して、「不安不調期から取り組む健やかな暮らし」のサポートを行う専門家チーム。

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