365日からふるに子育て!第6回 ~子どものスキンケア!!スキンケアで親子の愛情を深めよう~
「次世代へ健やかな未来をつなぐ」ウェルサポの助産師、古賀です。
季節はどんどん進み、冬本番もすぐそこまで来ています。
この時期、おとなも子どもも共通の悩みといえば「乾燥」ですね。
今回は子どもの皮膚の特徴とスキンケアについてお話しします。
1.幼児期の肌は赤ちゃんより乾燥している!?
生まれたばかりの赤ちゃんの肌は大人に比べて角質層の水分量が少ないこともあり、デリケートで乾燥しやすい状態です。そのため、沐浴ではお湯の温度に気をつけ、たっぷりの泡で全身を優しく洗い、タオルドライ後はすぐに全身を保湿するといったスキンケアをされていたと思います。そのスキンケアは幼児期にも続けていますか?
実は、幼児期の子どもの肌は赤ちゃんよりも皮脂量が少なく乾燥しやすい上に、外遊びの増加で紫外線の影響を受けやすい状態です。さらに保育園・幼稚園での集団生活の開始といった生活環境の変化も相まって、肌トラブルを起こしやすい時期だということを理解しているママパパは少ないように感じます。
幼児期は、赤ちゃんの時ほど目立ったトラブルが少なくなります。そして、子ども自身の「自分でできる、自分でやりたい」思いが強くなる時期です。お子さんの肌状態の確認や、日頃のスキンケアがおろそかになりやすいといったことも、乾燥が進む大きな要因かもしれません。
小さな肌トラブルのうちに対処することで、湿疹やかゆみの予防はもちろん、アトピー性皮膚炎や食物アレルギーの発症を予防することが期待できるとされています。
2.子どものスキンケアのポイントは「洗うと保湿」が1セット!
子どものスキンケア=「保湿」と思いがちですが、まずは「しっかり洗う」、次に「しっかり保湿」をすることが大切です。
スキンケア用品は、子どもの皮膚に負担がかからないような低刺激のもの、できるだけ成分がシンプルなものがおすすめです。
スキンケアの手順
①シャワー等で汚れを洗い流します。
洗浄料はしっかりと泡立て、たっぷりの泡で手で優しく撫でるように洗います。そしてシャワーを使って、洗浄料をしっかりと流します。タオル等でこすると、皮脂を落とし過ぎてしまい、乾燥や痒みにつがることがあります。
②入浴後は保湿をします。
保湿剤にはオイル、軟膏、クリーム、乳液、ローションなど様々な種類があります。季節や症状、目的、好みに応じて使い分けると良いです。
一般的に軟膏やクリームのほうが保湿能力が高いと言われています。保湿剤の量は、塗り終えた時に肌へティッシュをのせて落ちないぐらいが適量です。
③保湿は1日2回朝と夕、全身に行うのがおすすめです。
保湿力を発揮できるのは数時間程度です。特に生活を始める朝に保湿をしておくと予防効果が高くなります。
3.スキンケアでスキンシップを!
赤ちゃんの時は、抱っこ・おむつ替え・授乳…とほぼ一日中触れ合っていた我が子も、成長と共に自立心が芽生え自分でできることが増えるため、触れ合う時間も自然と減っていきます。さらに保育園・幼稚園生活がスタートすると、より一層触れ合いの時間は減るものです。
スキンケアは親子のスキンシップが生まれる最高の時間です。肌と肌が触れ合うスキンシップは、愛情ホルモンと言われる「オキシトシン」の分泌が高まります。スキンケアをする側とされる側の双方に分泌されるので、親子ともに情緒が安定し、ストレスが軽減するなどの効果があります。そして、我が子の成長を感じる貴重な時間にもなります。
「背が伸びたね」「足が大きくなったね」「今日はどんなことをして遊んだの?」など、親子で会話を楽しみながら、毎日のスキンケアが親子の愛情を深める素敵な時間となりますように。
<ウェルサポについて>
臨床経験豊富なフレンドナース(かかりつけナース)が、利用者自身の身心の相談はもちろん、子育てや介護、ご家族の健康に寄り添ったオンラインのチャット相談を行っています。他にも、オフラインで行う定期訪問サポートやアテンドサポートなど行っています。社会福祉士、健康運動指導士、助産師、管理栄養士などの専門家や他サービスとも連携して、利用者とそのご家族の「自分らしい健やかな暮らし」をサポートしています。
一般財団法人ウェルネスサポートLab(ウェルサポ)情報
webページ : https://www.wellsuppo.or.jp
メールアドレス:info@wellsuppo.or.jp
電話番号:092-231-9762
〇ライター紹介
古賀 晃子(こが てるこ)
助産師歴17年。総合病院・クリニックの産科病棟で13年勤務。500名以上の赤ちゃんの誕生に立ち会い。結婚を機に退職し、現在はフリーランスとして活動中。プライベートでは、4歳、0歳の2児のママ。長女出産時の約30時間半(長時間過ぎてクリニックの助産師さん全員にお世話になりました)という壮絶なマタニティ体験と日々の子育ての中で、助産師という仕事がさらに大好きになりました。
現在の楽しみは、子どもが寝た後の一人時間。