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幼児食インストラクターが教える「噛めるレシピ」3選〜きれいな歯並びの子どもに育てるポイントとは〜

私は息子に「よく噛んで食べてね」と毎食のように言っていました。ところが、息子は特に好きな食べものになると勢いよく食べてしまい、よく噛んでくれません。

そこで最近は、よく噛んでくれるようなメニューを考えて夕飯を作るようになりました。すると息子も「噛まなくちゃ」と思わなくても、自然とよく噛むようになってきたのです。

私は普段、幼児食インストラクターとして活動しています。幼児食インストラクターとは、幼児期(1歳から6歳)の食について正しい知識を持ち、幼児期の子を持つ親へ幼児食について指導することを認められた資格です。今回は、私が息子に試してみて効果があった“噛めるレシピ”をご紹介します。

子どもの歯並びをよくする為に噛むことが必要な理由とは

幼児期は“噛む力”を育てる時期でもあります。よく噛むことは大人にとっても大切なことです。

肥満を防いだり、消化を助けたり、脳を活性化させたりといった、体に良い影響がたくさんあることをご存じでしょうか。

そして幼児期は、よく噛むことで顎の発達を促します。顎が発達すると口の中で歯がきれいに並ぶスペースができます。歯が並ぶ“スペース”が狭いと、歯が重なって生えてきてしまい、歯並びが悪くなってしまうのです。そのような理由もあり、幼児期に噛む力を育てることは大切とされています。

では具体的にどのように噛む力を育てたら良いのでしょう。それは、自然と噛む力が育つメニューを選び食べる習慣をつけることです。

前歯で噛みちぎる練習レシピ~ふたくちカツレツ

ふたくちカツレツ

子どもが食べやすいようにと何でもひとくちサイズに作っていると、前歯で噛みちぎる機会が減ってしまいます。離乳食を卒業した幼児期からは、あえてひとくちサイズより大きめに食材を切るように心がけるとよいでしょう。

前歯で噛みちぎる動作は口周りの筋肉を発達させ、口内を大きくし、歯がきれいに並ぶスペースを作ることに繋がります。

≪材料≫

・豚ひれ肉 300g
・小麦粉  適量
・卵    1個
・パン粉  適量
・塩    少々

≪作り方≫

①豚ひれ肉をふたくちサイズに切る
②小麦粉、卵、パン粉の順で衣をつける
③180度の油で3分揚げる
④塩をふる

完成!

見た目と食感で勝負!噛んで楽しいレシピ~野菜の油揚げ巾着

野菜の油揚げ巾着

噛み応えのあるにんじんと柔らかいほうれん草という2種類の食感があり、さらに出汁を吸った油揚げにより噛めば噛むほど甘味が感じられます。噛むこと自体が楽しくなると、子どもは自然とよく噛もうとしてくれるのです。

≪材料≫

・油揚げ   10cm四方くらい×3枚
・にんじん  1/2本
・ほうれん草 3束
・だし汁   200ml
・砂糖    小さじ1
・酒     大さじ1
・醤油    小さじ1

≪作り方≫

①油揚げは熱湯をかけて油抜きをし、一辺の端を切り落として袋状にする
②にんじんはスティック状に切って茹でる(3分)
③ほうれん草は10cmくらいに切って茹でる(1分)
④茹でた②③を水気を切って、①の中に入れていく
⑤つまようじを使って巾着のような形にして閉じる
⑥鍋にだし汁と砂糖、酒、醤油を入れて煮立たせたら、弱火にして⑤を入れる
⑦弱火で5分ほど煮る
⑧真ん中で切って、中身を見せてもOK!

完成!

シンプル・イズ・ザ・ベスト!オリジナルソースで噛むレシピ~野菜スティック&ディップソース

野菜スティック&ディップソース

硬い食べものは、自然とよく噛むことになります。しかし硬いだけでは食べづらさもあり、子どもが嫌がる可能性が高いもの…。さらには、子どもは意外とシンプルなものを好んで食べてくれることもあります。

そこで、野菜にソースをディップして食べるだけという、シンプルながら子どもが好むであろうレシピのご紹介です。今回ご紹介するレシピのソースには味噌を使います。

味噌は発酵食品で、日本人の胃腸とも相性がよく、腸内環境を整えてくれる効果があります。子どもの腸のはたらきを助けるのに活躍する食材のひとつです。ただし、塩分が多いので一度に使用する量には注意しましょう。

≪材料≫

・スティック状にできる好きな野菜 (わが家では、にんじん、きゅうり、大根、オクラなどが定番です。)
・味噌      小さじ1
・マヨネーズ   大さじ1
・水       大さじ1
・いりごま    お好きな量

≪レシピ≫

①野菜をスティック状に切る
②ソースの材料を混ぜる
③コップなどに野菜を入れて盛り付ける

完成!

最後に

よく噛むことは大人以上に幼児期にとってメリットが大きいことです。特にきれいな歯並びをつくることにおいては、大人になって食事に気をつけて改善することは難しく、食事+歯医者さんでの定期的なケアや歯列矯正などが必要となります。

一方、幼児期であれば、食事に気をつけることで歯並びがよくなる可能性も高く、日頃から“よく噛めるレシピ”を取り入れて、継続していくことがよいでしょう。

《参考URL》

ゆっくりよく噛んで食べていますか?:農林水産省 (maff.go.jp) 農林水産省ホームページより

syokuikushiengaido2019.pdf (jda.or.jp) 日本歯科医師協会 食育支援ガイドより

海原えめ
フルタイムワーカー&4歳男児を育てるママ。幼児食インストラクターの資格を保有。楽しいことが大好きなアラフォー。

ライター紹介

からふるMoms

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KaRaFuRuのママライターチームです。

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