toggle

ワーママが気をつけたい“孤食”〜現代っ子が抱える食の問題点と対策

毎日、子どもにひとりで食事をさせていませんか?

私もフルタイムで働きながら3歳児を育てるワーママ。
忙しい朝は子どもがひとりでごはんを食べています。

なんとなく「一緒に食べた方がいいんだろうけど…」と思いながらも、「忙しくて無理!」というママはたくさんいるのではないでしょうか。

今回は現代の子どもの食事に関する問題点「孤食」に注目。「こ食」についてふれながら、
何が問題なのか?
どうしたら良いのか?
をまとめていきます。

「こ食」とは

「孤食」について聞いたことがある人に比べると、「こ食」について知っている人は少ないのではないでしょうか。
現代の子どもたちが抱える食事の問題点は「こ食」と称して全部で7種あります。
そのなかのひとつが「孤食」。

まずはどんな食が問題なのかを知ることで、できるだけ問題点を避けた食を目指しましょう。

①粉食…パンなどの粉からできたものばかり食べる

柔らかいものが多いため、粉食ばかりしていると顎の発達がうまくいかず、将来の噛み合わせに影響する場合があります。

また粉食は高カロリーになりがちで、肥満の心配もあります。
例えば朝食がパンであれば、昼食はお米を食べるなどバランスを意識しましょう。

②濃食…味が濃いものばかり食べる

濃い味は塩分が強いことが多く、塩分過多になります。
塩分の摂りすぎは高血圧など生活習慣病を含め、病気を引き起こす一因となりえます。

また3歳までに決まるとされる味覚が鈍感になり、自然と濃いものを好むようになることも。すると濃い味でないと食べない、となってしまい悪循環です。

特に和食は味噌や醤油など、塩分が強い調味料が主な味付けになることが多いでしょう。
分量を少なめにすることがポイントです。

③小食…無理なダイエットをしようとして少量しか食べない

成長期の骨の強度や筋肉の動きに影響が出る場合があります。体型を気にするようになったら、子どもが必要以上に食事制限をしていないか気をつけましょう。

④固食…同じものばかり食べる

栄養バランスが偏ってしまいます。好きな物しか食べないなどの傾向があれば要注意です。

⑤孤食…ひとりで食べる

栄養バランスが偏りがちになります。
また家族や友人とのコミュニケーションの時間が減ります。

⑥個食…家族や友達と一緒に食べていても、違うものを食べる

共通の話題が減り、協調性を身につける機会をひとつ逃していることに繋がります。
幼児期は乳児期に比べて食べられる食材が増えます。徐々に同じメニューにしていく方がよいでしょう。

⑦子食…子どもだけで食べる

子どもが食べている様子を大人が見ていない状態なので、偏食になり栄養不足になることが考えられます。

「こ食」は“長期間継続した場合に”子どもへの悪影響があるとされている問題です。

なぜ「孤食」がダメなのか?「孤食」に潜む2つの問題点

「こ食」の中でも時間に追われるワーママがしてしまいがちな「孤食」。
「孤食」の問題点は主に2つあります。

①子どもの栄養が偏る

子どもが食べている様子を親が見ていない状況なので、子どもの好き嫌いやどんな物が食べやすいか、または食べにくいかなどが把握しづらくなります。
そのため、子どもの偏食に声かけをするタイミングを逃してしまいます。

②コミュニケーションが不足する

食事時間を親と共有していないことでコミュニケーションが不足します。
食事の時間はただ栄養を摂るだけが目的ではなく、コミュニケーションも大切です。

特にワーママの家庭では「孤食」になっているケースが多いと言われています。実は私も「孤食」をさせてしまっている一人です。

時間がない平日の朝は息子がまだ寝ているうちに私が先に朝食を済ませ、息子がひとりで朝食を食べている間に私は片づけや出発準備をしています。
「孤食」の問題点を知りながらこのような現状なのは、息子に合わせて食べていると時間がなくなり、仕事に遅刻してしまうから。

同じような境遇のママやパパは多いため、ここ数年で孤食が問題視されるようになりました。

ワーママでも無理なくできる「孤食」対策

「孤食」は続けてしまうと問題が出てきてしまう、というもの。しかし毎日食事の間ずっと一緒に座っているのは現実的に難しい場合もあるかもしれません。

そんなワーママでもできる対策は、できることを習慣化することです。

①週末だけ、夕食だけ、など出来る時を決める

毎日は難しくても、時間に余裕がある週末の食事の時は一緒に食べるなど、子どもと一緒にご飯を食べるルールを決めましょう。習慣化するには無理のない範囲で決めることが大切です。

しっかり習慣化できれば子どもにとっては特別な時間となり、「週末のごはんが楽しみ」となり、それが子どもにとって大切なコミュニケーションの時間になります。
親である私たちも子どもの食事の様子を見られるので、偏食に気づくこともできるでしょう。

②コミュニケーションの場を作る

栄養の偏りについては「孤食」を避けなければなりませんが、コミュニケーション不足については別の時間を設けることで改善できます。
例えば食事のように毎日の習慣になっているお風呂は、子どもたちとコミュニケーションをとる絶好のチャンス。

毎日やることとコミュニケーションの時間を紐づけると習慣化しやすいのでおすすめです。

ご飯を一緒に食べられない分、他の時間を上手に使ってコミュニケーションを生活の一部にしてみてはいかがでしょう。

わが家では週末は3食とも必ず子どもと一緒に食べるようにしています。

また平日は寝る前に絵本を読んだ後、保育園の話などをしながら、私と息子ふたりして寝落ちするのが定番です。

これからも息子の成長に合わせて「孤食」を避ける方法を模索し、常にコミュニケーション時間を作っていきたいと思っています。

まとめ

ワーママのみなさんは、すでに試行錯誤して時間のやりくりをされていますよね。
そのなかで「孤食」を避けることが大変なご家庭もあるでしょう。
でも毎日毎食を子どもと一緒にとらなくても大丈夫です。
孤食の問題点を理解し、できることを習慣化することで改善していけます。

子どもと一緒に食事を楽しい時間に変えていけるよう、一緒に頑張っていきましょう。

海原えめ
フルタイムワーカー&4歳男児を育てるママ。幼児食インストラクターの資格を保有。楽しいことが大好きなアラフォー。

ライター紹介

からふるMoms

からふるMoms

KaRaFuRuのママライターチームです。

facebook line twitter
関連記事