まだ間に合う!紫外線対策〜子どもの肌を守る栄養のビタミンACE〜
日差しが強い夏。
紫外線対策で子どもに日焼け止めを塗るママは多いでしょう。
私も毎朝子どもに日焼け止めを塗っています。
でも保育園へ登園した頃には汗びっしょりで、日焼け止めが取れていることもしばしば。
結局は真っ黒に日焼けして帰ってきます。
そこで今回は、厚労省などの資料を参考に体の中からできる紫外線対策について調査しました。紫外線の影響なども含めつつ、毎日の食生活で紫外線から肌を守る方法についてご紹介します。
紫外線が体に及ぼす影響は?
紫外線による良い影響
何かと悪い印象を持たれがちな紫外線ですが、カルシウムを作るために必要なビタミンDを取り入れることができるので、適度な日光浴は必要です。
赤ちゃんの場合ビタミンDが欠乏するとカルシウム不足からけいれんを起こしたり、歩き始めるようになると骨が曲がりやすくなると言われています。健康を守る意味でも、すべての紫外線をカットするのは控えたほうがよいでしょう。
紫外線による悪い影響
一紫外線を長年浴び続けてしまうと日焼けし、将来は腫瘍や白内障など病気を引き起こす原因になることもあるようです。
しかし、紫外線を避けて全く外出しない、全身を覆う服装ばかりするなどは好ましくありません。
特に紫外線が強い時間帯の外出は避ける、日陰を利用する、帽子などで日よけ対策をするなどすれば特に大きな影響はないので、必要以上に紫外線を避けないよう注意しましょう。
紫外線対策に貢献!3つの栄養素
紫外線対策として「肌を健康に保つ」「弱った肌を回復させる」ことができる栄養素は「ビタミンACE(エース)」と呼ばれています。
・ビタミンA
ビタミンAの主な成分である“レチノール”は、目や皮膚の粘膜を守り強くする作用があります。紫外線によるダメージを少なくおさえるために必要な栄養素です。
・ビタミンC
ビタミンCはコラーゲンを作るために必要な成分のひとつ。
コラーゲンは皮膚の材料として重要なものです。
また皮膚のメラニン色素(肌が黒くなる色素)をおさえる作用があり、それが日焼け防止につながります。
・ビタミンE
ビタミンEは細胞の老化を防ぐ役割があります。
傷ついた肌が酸化し老化していくのを防ぐ抗酸化作用があり、肌を健康に保つことを助けてくれる栄養素です。
今日から食べよう!紫外線対策になる食材紹介
具体的にどんな食材がビタミンACEを豊富に含むのかをご紹介します。
・ビタミンA
かぼちゃ、にんじん、パプリカ、うなぎ、バターなど、緑黄色野菜に多く含まれています。
またうなぎは疲労回復によいとされるビタミンB1も多く含まれ、真夏や残暑など疲れが出やすい時期に積極的に食べたい食材です。
・ビタミンC
レモン、オレンジ、じゃがいもなどの柑橘系の食べ物に多く含まれます。
じゃがいも1個に含まれるビタミンCの量はレモン1/3個分!
レモンを一度にたくさん食べることは難しくても、じゃがいもなら様々な料理に使えて食べやすいのではないでしょうか。
・ビタミンE
アーモンドなどのナッツ類、アボカド、ニラ、卵などに多く含まれます。
年齢によって喉につまることやアレルギーの懸念から食べることが難しい場合は、お子さまの様子を見ながら少しずつ与えるとよいでしょう。
その調理、栄養を捨てているかも!?効率よく栄養を摂取する方法
ビタミンACEを多く含む食材を効率よく摂取するには、ビタミンの種類を知っておくとよいでしょう。
ビタミンは2種に分けられます。
油に溶ける脂溶性ビタミンと水に溶ける水溶性ビタミンです。
ビタミンAとビタミンEは脂溶性ビタミン。
フライパンに油を引いて炒めものにしたり、揚げ物にしたりするのがベストです。
食物油が苦手な方は、豚バラ肉など脂が乗っている食材と一緒に調理するとよいでしょう。
ビタミンCは水溶性ビタミン。
ゆでる等の使用した水を捨ててしまう調理では、一緒に栄養が捨てられてしまうので不向きです。
また、熱に弱い性質をもちます。
生で食べられるものは生で、加熱が必要なものは出来るだけ短い加熱時間で調理し、水を使う時は煮汁ごと食べられるお味噌汁の具材にするなどがおすすめです。
例外として、じゃがいものビタミンCは熱に強いとされています。
ビタミンCが熱に強いでんぷんに守られているからです。
じゃがいもはお味噌汁の他、煮物などにもむいています。
食べる時間帯が大切なビタミンC
ビタミンCは食材によって、“ソラレン”という紫外線を吸収する成分が入っています。
しかしどの食材にどのくらいの量が含まれているかなど、厳密に考えながら食材を選ぶのは大変で難しいことでしょう。
そのためビタミンCを多く含む食材は外へでかける前に食べるのではなく、夕方や夜に食べる方が安心です。
まとめ
子どもは日焼けなど気にせずに外で元気いっぱい遊ばせたいところ。
しかし強い紫外線を浴び続けてしまうと肌や体に悪い影響が考えられます。
日焼け止めを塗り帽子を被せる紫外線対策にプラスして、体の中から肌を労ることを始めてみてはいかがでしょうか。
子どもだけではなく、ママにも効果的なので一緒に美白で美肌を目指しましょう!
※参照
・紫外線の影響
環境省 紫外線環境保健マニュアル2020
・ビタミンの抗酸化作用
抗酸化ビタミン | e-ヘルスネット(厚生労働省)
日本食品標準成分表2015年版(七訂)
海原えめ
フルタイムワーカー&3歳男児を育てるママ。幼児食インストラクターの資格を保有。楽しいことが大好きなアラフォー。