#子育て
他の国ではどんな通学路なの?子どもたちはどんな生活をしているの?が分かる絵本2選
子どもの目で世界を見ると、どう感じるのか
子どもの絵本はどんな基準で選んでいますか?
保育園や幼稚園で定期購入できる仕組みがある園もありますよね。
本屋に行った時に、子どもがほしいと言った絵本を購入することもあります。
また、昔からある「名作」と呼ばれる物語絵本や、幼児むけの定番の絵本を購入することもあるかと思います。
我が家では、上述のような絵本以外に、親が「これは子どもに読んでほしい」と思う絵本をできるだけ幅広いジャンルから選んで購入するようにしています。
今回は、広い世界を見せることで、子ども自身にいろんなことを感じてもらえればと思い、筆者が購入してきた絵本を紹介したいと思います。
1.すごいね!みんなの通学路
ローズマリー・マカーニー/文、西田佳子/訳
小学生になることを楽しみにしている幼児さんや、小学生になるお子さんのいる家庭におすすめの絵本です。
自宅を出発したらどの道を通って小学校に行くのか、そんな話を親子でしている家庭もあるのではないでしょうか。
この絵本では、世界の子どもたちの通学路の様子をたくさんの写真で紹介してくれるのです。
世界には学校に行きたくても家族のために働かなければならず、学校に行けない子もいるという現実もあります。
地震や津波があり、片付いていないがれきの近くを通って通学している日本の子どもたち。
台風で学校がこわれてしまったフィリピンの子どもたち。
舟をこいで川を渡っているカンボジアの子どもたち。
空中のロープをたぐって山の上や川の上を通過するネパールやコロンビアの子どもたち。
崖のそばの細道や長いトンネルを通る中国の子どもたち。
学校に飲み水がなければ、大きなたらいに水を入れて運ぶガーナの子どもたち。
冷たくて足元が滑りやすい氷の上を歩くインドの子どもたち。
大変な道でも、学校へ向かう子どもたちの笑顔が印象的な写真が多いです。
日本という比較的恵まれた環境にいる子どもたちにこそ、世界の現実を知ってもらえるのではないかと思います。
2.じゅんびはいいかい?名もなきこざるとエシカルな冒険
末吉里花/文、中川学/絵
「エシカル」という言葉を知っていますか?
英語の直訳では「倫理的な」という意味になります。法的な縛りはないけど、一般的に正しいと思うことを行動しよう」という意味合いで使われることがあります。
この絵本では「エシカル消費」について、名前のないこざるが一緒に世界をまわりながら紹介してくれるお話です。
フィリピンのとあるバナナ農園では、虫や病気をふせぐために飛行機で空から農薬をまいています。農園の隣には家も、子どもたちが通う学校もあります。危険な農薬を吸い込んで、病気になる人もいます。そんな農園で育てられたバナナ。
同じフィリピンでも別の農園では、農薬を使っていません。虫やよごれをおとすために水で洗い、手間をかけて大切に育てられたバナナ。
西アフリカのガーナという国のとあるカカオ農園では、おおきなカカオを運ぶ人たちの中に子どもも交じっています。よく切れるナタを使うので危ないし、重いカカオを頭にのせて運ぶ大変な労働も子どもが行うのです。お金を稼ぐことを優先しなければならず、学校に行きたくても行けません。そんな農園で育てられたカカオ。
別のカカオ農園では、大人が働けば安心して暮らせるだけのお金がもらえるので、子どもたちは働かなくてもいいのです。そんな農園で育てられたカカオ。
これらは日本にいる私たちからは見えない世界ですが、たとえば私たちがお店でバナナを選ぶときに、人や動物がハッピーになる方を選ぶことはできます。
「エいきょうを シっかりと カんがえル」
この絵本を読むと、そんなことを子どもたちにも考えてもらえるきっかけになるのではないでしょうか。
rimos
小学生と保育園児の姉妹育児中のママ。金曜夜のビールが大好物。仕事も家事も時短命。