#子育て
育児書では紹介されないすてきなママたち。子育ては理想通りじゃなくてもいい
子どもを産んで育ててみると、思い通りにいかないことばかり。親になって初めて、育児書通りにできないものだと悩んでいるママやパパも多いのではないでしょうか。
筆者もママになってから4年たちますが、まだまだ悩みはつきません。
しかしいろいろなママと出会ってから「理想通りじゃなくていいかも」と思う機会も増えました。
今回は筆者が出会った、育児書では紹介されないかもしれないけれど、参考にしたいすてきなママたちのエピソードをご紹介します。
子ども目線でリビングを考えているママ
子どもが1歳のころ、リビングに置いているおもちゃをどう収納すればよいか悩んでいた時期がありました。SNSを見てみるとおもちゃがあっても生活感を出さない工夫がたくさん。整頓されたきれいな部屋を作るのが大切なのだと思っていました。
「これからもおもちゃは増えていくのにどうしよう」と近所のママに相談すると、「楽しいのが1番じゃない?」とアドバイスをもらいました。後日、お宅へお邪魔させてもらったらすぐに納得。リビングにはおもちゃがたくさんあって、何とも楽しい空間が広がっていました。
カラフルなおもちゃにあふれ、子どもに人気のキャラクターグッズもたくさん。ジョイントマットもいろいろな種類のかわいい柄をつなぎ合わせて使っていました。
ママは「子どもにとって楽しい場所にしようとしたらこうなった」と恥ずかしそうに笑っていましたが、一目で遊びたい!と思えるほどのすてきなリビングにうっとり。スッキリしているきれいなリビングとはいいがたい部屋ではありましたが、子ども目線にたってリビングを作っているママの考え方は、当時の私にはとても新鮮でした。
生活感のない部屋やインテリアの色が統一されている部屋も魅力的ですが、それだけが正解ではないのかもしれません。自分たちにあった部屋作りを考えるうえで、とても参考になったエピソードです。
子どもをパジャマ姿で登園させたママ
保育園の2歳児クラスで懇談会があったとき、同じクラスのママが、子どもをパジャマ姿のまま登園させたというエピソードを話してくれました。子どものイヤイヤ期にどう対応しているかという話をしていたときです。
着替えをどうしても嫌がるので、一度受け入れてみようと思いパジャマ登園にいたったとのこと。そしてそれ以降はきちんと着替えるようになったそうです。「満足したのか、恥ずかしいと思ったのか、理由はわからない」とのことでしたが、子どもの気持ちを正面から受け入れたママの姿勢に驚きました。
もし私だったら、大声で言い聞かせながら無理やり着替えさせていたと思います。子どものわがままをすべて受け入れるのが正しいとは限りませんが、否定するだけではなく、子どもの希望を叶える姿勢も大切なのだと感じました。
子どもと寄り道しながら帰るママ
保育園にいる子どもを迎えに行くと、私はいかに早く帰って夕飯を準備するかで頭がいっぱいになってしまいます。
先生にその日の子どもの様子を聞いたらすぐに家に帰るのが理想で、子どもが道で立ち止まったり、家とは逆方向に歩こうものなら「早く帰ろう」とついせかしてしまいます。
ある日普段より30分遅くお迎えに行って帰宅している途中、いつも同じ時間にお迎えをしているママに保育園の近くで会いました。そのママも遅くなったのかなと思い聞いてみると、普段から子どもの寄り道に付き合いながら帰宅しているとのこと。寄り道は子どもの自由時間と考え、意識的にゆっくり帰っているそうです。
外に出ると自分自身もリフレッシュできるし、たくさん歩くから子どもの寝かしつけも楽になったと教えてくれました。
毎日そこまでのゆとりを作るのは難しいですが、保育園の時間割どおりに過ごしている子どもたちに自由時間を作るのはすてきだなと思いました。我が子は外遊びが大好きなので、今では休日前に少しだけ寄り道しています。以前より親子でリラックスして過ごす時間が増え、ちょっとしたイベントになりました。
周りにはすてきなママがたくさん
育児書や理想通りにいかないことが多い毎日ですが、いろいろなママに出会ってからそれだけが正しいわけではないのだと驚かされました。
柔軟な思考が苦手な私にとってはそれが非常にありがたく、前より気楽に育児ができるようになったと思います。
あなたの周りにはどんなママがいるでしょう。すてきなママのすてきな部分を参考にしつつ、育児をもっと楽しめるようになるとよいですね。
上田美里
一男一女を育てる30代フリーライター。
子どもを振り回し、振り回されながら、楽しい&心地よい暮らしを目指し奮闘中。