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2021.04.09
#子育て

他人事ではない交通事故。赤ちゃんと幼児を乗せた車で被害に遭った体験談

毎年春と秋に行われる交通安全週間。期間中は通学路に黄色い旗をもって子どもたちを誘導する人の姿などを見かけますが、どれほどの人が交通安全の意識をもって過ごしているでしょうか。

私は2年前、当時3歳の娘と新生児だった息子を車にのせた状態で交通事故に遭いました。
幸い子どもたちに怪我はなく、私も軽い打ち身程度。車も少し凹んだくらいで済みました。

今回は交通事故の経験から知ったことや、備えておいてよかったものなどをご紹介します。

交通事故の概要

私が交通事故に遭ったのは自宅前の小道です。

踏切に続く狭い1本道で、人や自転車は踏切を渡れますが車は渡れません。車も通れると勘違いし、頻繁に車が入ってきてしまうような場所です。

保育園へ行こうと車を出し、小道に駐車したまま降りて、自宅の前に車どめを設置。車に戻って出発しようとしたところ、こちらが動き出す前に、後ろにいた車がバックしてきて私の車とぶつかりました。

実はこの車、ぶつかる前は我が家の前に停車し続けていました。運転手は車中で居眠りをしている様子で、出庫できないため私が声をかけると踏切側に進んでよけ、再び停車していました。

私が110番へ通報した後、相手の人に「人の往来があるから道幅の広い場所へ少し移動させましょう」と言われました。通学や通勤時間帯で自転車や歩行者も多かったため、私は数メートル先まで車を移動。そのとき相手の車は私の隣をすりぬけ、バックしながらそのまま逃げてしまいました。

事故から約2週間後に警察が相手の人を見つけひき逃げ事件として扱われましたが、事故後の手続きが終了するまでは、落ち着かない日々でした。

交通事故に遭い初めて知ったこと

110番してから警察官が到着するまでの時間

相手の人が怖い印象が強かったため、私は相手の人と話す前に110番通報をしました。自宅から最寄りの警察署までは歩いて数分の距離。すぐに来てくれるだろうと思っていたのですが、警察が到着したのは20分ほど後。相手の人が逃げた後でした。

110番は各都道府県に設置されている「通信指令室」に繋がります。後になって警察の方に尋ねてみたところ、今回の場合は最寄りの警察署へ直接かけた方が早く到着できたかもしれないとのことでした。

一概には言えませんが、この事故を機に私と夫は最寄りの警察署の電話番号をスマホに登録しています。もしまた自宅近くで交通事故などにあったら、110番だけでなく最寄りの警察署も選択肢に入れ、状況によって連絡先を判断しようと思っています。

自分に過失がない場合、保険会社は動けない

私の車が停車中に相手の車がぶつかってきたため、過失割合は10対0。今回の事故は相手の車に100%過失がある形となりました。

その旨を自動車保険の担当者に連絡すると、こちら側に損害賠償責任が生じないため、保険会社では法律上、示談交渉などは一切できないと言われました。

弁護士特約をつけていたので相手の人と直接話すのは避けられましたが、保険会社ではできる範囲が決まっているという事実を初めて知りました。

万が一に備え、弁護士特約は今後も契約し続けるつもりです。

病院の受診料

交通事故の場合、受診料は基本的に加害者が加入している自動車保険から支払われるそうです。今回は相手の人にのみ過失があるのですが、診察を受けたときはまだ見つかっていない状態でした。

見つかるまで100%自己負担をする方法もありましたが、病院に事情を説明し、一時的に健康保険を適用してもらうことにしました。

私が別の病院で診察を受けた際も、同じように説明し手続きしてもらいました。

健康保険会社に立て替えてもらう場合は、書類の準備も必要です。私は健康保険会社に連絡もせず病院へ行ってしまいましたが、事前に電話で連絡しておけば会計をよりスムーズにできたかもしれません。

備えておいてよかったもの

ドライブレコーダー

数年前に車を購入した際、前方が映るドライブレコーダーを設置しました。警察に事故の状況を説明し、自分が「動いていない」と証明できたのはドライブレコーダーのおかげです。ぶつけられた後方部分は映像に残っていませんが、モニターに映る速度は0km。ぶつかった後に逃げる様子もしっかり映っていました。

私以外の目撃者や事故の状況を証言ができる人がいなかったため、「動いていない」証明を確実にできたのは本当によかったです。口では説明しきれない部分もあったので、駆けつけてくれた警察の人に映像を見てもらうことですぐに共通認識をもてました。

相手の車の写真

事故から約2週間後に相手の人を交え事故の検証が行われましたが、実は警察が相手の自宅を突き止めたのは事故があった日の夕方でした。

ぶつかった直後、私は運転席から、ルームミラーやサイドミラーに映る相手の車をスマホで撮影。警察が到着してすぐに車のナンバーを伝えて見つけてもらうことができました。

ドライブレコーダーにも車のナンバーはしっかり映っていましたが、使い慣れたスマホならすぐに確認できたのでよかったです。

弁護士特約

こちら側に過失が全くない場合、前述したとおり自動車保険の担当者の方は示談交渉などの代行はできません。

自分で直接相手の人と交渉する必要がありますが、弁護士特約をつけていたので、自動車保険会社が選んだ弁護士を通して交渉できました。

事故の当事者として、相手の人とはなるべく関わりたくないし、車の修理費用や病院の受診料、仕事への損失などについてもきちんと支払ってほしい気持ちが強かったため、交渉窓口として法律の専門家が入ってもらえたのは心強かったです。

理不尽を感じる要求もありましたが、全てこちらの望む形で事故後の処理を進めることができたのは、弁護士特約があったからだと思っています。

まとめ

交通事故の経験を通してさまざまな事実を知り、安全に対する意識が変わりました。

私個人の体験なのですべての状況に当てはまるわけではありませんが、交通事故を身近に感じ、万が一に備える心構えになれば幸いです。

上田美里
一男一女を育てる30代フリーライター。子どもを振り回し、振り回されながら、楽しい&心地よい暮らしを目指し奮闘中。

ライター紹介

からふるMoms

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KaRaFuRuのママライターチームです。

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