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2020.09.18
#子育て

二児のワーママが選ぶ、読んで実践を試みている育児本

数多の育児本を読んでも、心に残るのは数冊

特に一人目育児がはじまった頃は、子育てという未知の世界で生きていくために必死でした。

夫婦ともに実家が遠く、日常的に祖父母の助けがあったわけではなかったので、インターネットを中心に子育て情報を探していましたが、もちろん本も貴重な情報源でした。

育児本と呼ばれるジャンルの本はそれなりに読みましたが、自分の価値観と一致する本と出会えた時は、なんとなく今の育児を肯定してもらえているようで安心したものです。

そんな本の中から、筆者が今でも読み返す4冊をご紹介します。

子どもが育つ魔法の言葉

著者 ドロシー・ロー・ノルト、レイチャル・ハリス
訳者石井千春

この本は、著者であるドロシーが1954年に書いた詩「子は親の鏡」で始まります。

何十年もの間、子育てに悩むパパやママに大事にされてきたこの詩を、一行ずつ取り上げ、詳しい解説を試みたのが「子どもが育つ魔法の言葉」です。

子育て10年目の私ですが、子どもを叱ってばかりの自分に落ち込んだり、本当はもっとたくさん褒めたいのにと考え込んだり、上手くいかないこともたくさんあります。全てこの本のような言葉をかけている余裕なんて到底ありません。

特に二人目が産まれた後は、丁寧な子育ては難しいところもあるのですが(考えるより先に子どもを叱っていることも多々あります)、一人目育児の場面ではとても参考になりました。

最上級の理想の子育てとして、落ち着きたい時にパラパラと見直すこともあるので、大事にしている一冊です。

将来の学力は10歳までの「読書量」で決まる!

著者 松永暘史

親なら誰しも、我が子の学力や勉強について多少なりとも気にかけていると思います。長女の小学校入学が近づいてきた頃に買った本がこちらです。

読書量で子どもの学力は決まる、読書習慣があるだけで、頭ひとつ抜き出ますなど、興味深い目次が並んでいます。

私が特に読み込んだのが、「本を読まずにはいられない環境をつくる」です。とにかく頭が良いイメージのユダヤ人ですが、その秘密は家庭教育にあり、それは「本をたくさんあげよう、本でいっぱいの本棚を見せよう」というもの。

我が家では「本はどれだけ買ってもいいよ」というルールにしているため、家族で出かければとりあえず本屋に寄るようにしています。子どもたちも本は好きに買ってもらえると分かっているので、ほしい本は常に数冊あるようです。

大きな本棚をリビングに設置しており、子どもの本だけでなく大人の本もいっぱい。パパやママが読書している姿を見せるように心がけています。

小3の長女は暇さえあればリビングの本棚から本を選んで読んでいますし、年中の次女もひらがなカタカナの読みはマスターしてしまったので、読み聞かせをしなくとも自分で読んでいることもあります。読書についてはしっかりと習慣がついたかなと思います。

番外編

上記で紹介した2冊はいずれもママである私にとって現時点で参考になるなと思っているものですが、次に紹介する2冊はジャンルとしては育児本かどうか分かりません。漫画と、エッセイでしょうか。

けれど、私自身が女性で、私の娘たちも女性だからこそ、彼女たちのこれからの人生できっと必要になるだろうなということが書かれており、是非ともワーママの皆さんにご紹介したい本です。

働きママンシリーズ

著者 おぐらなおみ

働きママン1年生はワーママデビュー1年目、2年生は二人目妊娠のこと、他にも小学校入学編や学童保育終了編など、ワーママなら不安を抱えながら向き合っている壁がたくさん描かれている漫画です。

シリーズ1冊目の初版は2011年、約10年経った2020年現在は、女性のM字カーブは浅くなり、育休を取得し職場復帰することも普通になりました。私自身、長女が小さな頃よりずっと働きやすくなったと実感していますが(単に子どもが成長して育児が楽になったということもありますが)、当時はこの本を読みながら何度も涙を流したものです。

ワーママなら日々の苦労や時間のなさに共感せずにいられないですよ。

参照:M字カーブ (女性の労働力率)

女の子が生きていくときに、覚えていてほしいこと

代表作「毎日かあさん」で知られる西原理恵子さんが自身の娘さんに向けて書いた、きれいごとだけではないメッセージが、ワーママの心にがつんと響いてくる一冊です。

人生は、我慢比べじゃない。

夫に内緒の貯金を、娘が嫁ぐ時に、いざという時の虎の子を持たせてあげる。

私にも、私の人生がある。

ちゃんと自分で稼げるようになること。

子どもが産まれワーママになっていく過程で、「何で夫は犠牲を払わないんだ」「私が男だったら」ということを少しも考えたことのないママなんていないのではないでしょうか。

自分が女として苦労したからこそ、娘たちが成長する過程できちんと伝えていきたいことがあるなと考えて胸が熱くなる一冊です。

ワーママだからこそ

働いている・いないに関わらず育児本を読んでいるママは多いかと思いますが、私は「ワーママだからこそ」という視点で読んでしまうことが多いのです。

子育てと仕事の両立で苦しむこともある道を、いずれ自分の娘たちがたどるのだとしたら、彼女たちの時代には少しでも良くなっているといいなという思いがあるからです。
そして、同じように戦ってきた先輩ママたちの経験を教えてくれる育児本は、私にとって大事な存在です。

rimos
小学生と保育園児の姉妹育児中のママ。金曜夜のビールが大好物。仕事も家事も時短命。

ライター紹介

からふるMoms

からふるMoms

KaRaFuRuのママライターチームです。

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