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2023.12.29
#子育て

【実体験】きょうだい育児 年の差によるポイント

昨今、少子化が問題になっていますが「できれば子どもは2〜3人欲しいな」と思うご夫婦もいらっしゃると思います。

今回は、きょうだい育児について、実際に子ども3人を育てた母が考えたこと・悩んだこと、そして反省点などのポイントを、実体験を元にまとめてみました。これから子どもを考えている方や、今後2人目3人目を考えている方にぜひ参考にしていただければ幸いです。

【年が近い場合】あえて「兄・弟」をさせなかった、その結果は?

まず、年の近い長男と次男が年子です。そのため、差を付けて育てることはしないように、気を付けていました。

長男を呼ぶ時に「お兄ちゃん」と呼ぶことは無く、2人それぞれを名前で呼んでいました。毎日の出来事の中でも「お兄ちゃんなんだから」「弟なんだから」と言うことが無いように極力気を付けていました。

これは、「物事の善悪に年齢は関係ない」という考え方があるためです。

年齢によって「できる・できない」ことはありますが(例えば飲酒や喫煙、運転免許を取るなど)、物事の良い・悪いは年齢で区切ることでは無いと思っています

また次男が産まれた時、長男はまだ1歳10ヶ月だったため「長男だってほぼ赤ちゃん」と思っていました。なるべく平等に、差を付けないように、そう思って2人に接していました。

その上で感じた反省点

「年の近い兄弟の育児は、なるべく平等に接する」とのスタンスにおける反省点は、長男に兄としての自覚を持たせてあげることができなかったのではないか、弟に常に背伸びさせてしまったのではないか、という点です。

本人が望む・望まざるに関係なく、小学校・中学校と成長していく中で、どうしても学年での違いや年齢差による扱いの違いを求められることが増えてきます。

例えば学校。たった1学年の違いでも上の学年が「もっとしっかり」と求められる場面があります。

周りから「お兄ちゃん」の立場を求められ、不平等に思うことも増えて、不満を感じているように見える時がありました。

次男についても、上に合わせて頑張る場面が多かったかもしれません。これは彼が3月生まれということもあり、学校生活が始まると、同学年の中でも自然と頑張らなくてはいけない場面が増えてきたことも要因しているかもしれません。

長男においても次男においても、少しずつ無理させたかもしれません。そして、その不満を親としてうまく解消できていただろうか、ということを考えることがありました。

【年が離れた場合】大きなお兄ちゃんも小さな「子どもは子ども」

続いては年の離れた育児についてです。末っ子(長女)は、長男と10歳差、次男と8歳差(学年では9学年差)になります。

年が離れすぎて異性ということもあり、末っ子が産まれた時は、上の2人とケンカになることはほぼ無いだろうと、勝手に想像していました。

ですが、いくら年が離れていても、お互いの「子ども」という立ち位置は大切にしてあげないといけないと、感じることが多くなりました。

例えば、スーパーに買い物に行って、一緒に行った末っ子にお菓子を買ったとします。そうすると、長男と次男の分も買って帰らないと「えっ?俺の分は?」とケンカの発端になってしまいました。

このようなお菓子の取り合いは、本当に些細な出来事だとは思いますが、そんな小さな積み重ねが不満となって蓄積されないように、と思って接しています。

また小学校、中学校と成長するにつれてできる事が増え、かなり大人に近い感覚を持ち始めるようになりますが、それはあくまで本人自身・自分自身に関わる範囲のことで、末っ子の分まで責任を負うようなことがないよう、親としては気をつけていくべき点です。

その上で感じた反省点

年の差育児について反省点でもっとも気になる点は、末っ子は上の子どもたちのスケジュールに振り回されるので、申し訳ないなと感じたことです。

兄たちの部活や塾、学校行事に合わせて連れ回される末っ子。

幼稚園に通うようになってから、末っ子も自分のお友だちができました。「幼稚園の後に〇〇ちゃんと遊びたい」「公園で遊ぶ約束したの」と言われても、兄たちの予定が詰まっていて、なかなか連れて行ってあげることができません。

末っ子自身は、その場その場では楽しそうに過ごしていましたが、どうしても末っ子中心にならないスケジュールに、申し訳ないと感じていました。

お兄さんお姉さんたちに囲まれても、人見知りや物怖じをしないその姿は、さすが3人目と言えるかもしれません。ですが、同年代の中での自分の世界を作る環境を、上の子たちと同じように持たせてあげられる時間が上の子どもたちに比べて少ないことに関しては、親としてちょっと申し訳なく思っています。

年の差があってもなくても子どもは子ども 一人一人が大事な存在

兄弟育児の、年の違いによる育児について、実体験を元にポイントをまとめてみました。いかがでしたか。年の差があってもなくても「子ども」という立ち位置を親が大事にして、子ども一人一人が大切な存在であることが子どもに伝われば、それで良いと思います。

年の差があると時代の違いを感じる事があります。長男の時は当たり前だった育児方法も、末っ子の時には無かったりして、「これが時代の流れなのか」と驚く場面もあったものです。

しかし、時代は違えど、親が子どもたちに願っていることは「1人1人がみんな自分の幸せを掴んでくれますように」ということです。そのスタンスがあれば、最終的には年の差で悩んだことがあったとしても、子どもに愛情は届くはずです。

これからの育児で悩んだときは、上記で述べたポイントや反省点を反面教師として参考にしてみてくださいね。

白藤さつき
13年間正社員として勤務。お局街道まっしぐらと思いきや、予想外に結婚。はたまた予想外に3人の子を持つ子だくさん母となる。現在、肝っ玉母ちゃんライターとして活動中。

ライター紹介

からふるMoms

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KaRaFuRuのママライターチームです。

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