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2019.06.21
#子育て

母乳ではない選択

母親として、赤ちゃんを産んですぐの使命は授乳。
高齢出産の私が一番最初にぶち当たった壁です。

43歳での初産、妊娠中はほとんど悪阻もなくスムーズ過ぎた妊婦生活から
無痛分娩にて超安産。
出産すれば自然に出ると思っていた母乳だったけれど・・・。


年齢の問題だけではないそうですが、母乳の出がよくありませんでした。
22歳で私を産んだ母は完全母乳。
完母で育てたことを誇りに思う母と、健康そのもので育った私も母乳の
おかげだと、母乳で育てるものだと思っていました。

助産師さんの指導の下、痛いおっぱいマッサージに耐え忍ぶけれど
思うように量が出ない。
そして、2,400gと予定日より20日早く産まれて低体重の娘は吸う気力も弱くて
吸い付きが悪く、産院で用意してもらったミルク哺乳瓶の乳首も舌で押し出します。

早く大きく育てなきゃという焦り・・・
母乳でなくては!という想いが崩れてきます。
そこで救われたのがベテラン助産師・師長さんのお言葉でした。

「初乳をあげられたから、赤ちゃんにとって感染症から守る免疫力はついているよ」
「母乳信仰にとらわれるあまり、母乳以外はやりたくないと母乳が出ていない
のにミルクをあげずに栄養失調にして亡くしたママがいるのよ」
「あなたのおっぱいの機能は、初乳をあげられたから充分」
「赤ちゃんを連れていたら、母乳か?と、ぶしつけに聞いてくる年配の方が
多いけど余計なお世話よね。
その時は、あなたの年金は?って、聞き返しなさい」
「健康に赤ちゃんを産めたから充分よ、おっぱいは旦那さんのものだったのね」
等、笑いながら気が楽になってきました。

搾乳もしながら頑張って母乳を出す努力もしながら、少しずつグイグイと
哺乳瓶からのミルクを飲めるようになった娘を見て
「ミルクでも健康に大きくなった子もたくさんいるな」と病気があって
母乳があげられず、ミルク育児だった友人親子を思い出しました。

混合からミルクへ変えると、ホッとしたのです。
ミルクだと飲んだ量も判るし、腹持ちがいいので
夜泣きが早い段階でなくなったというメリットがありました。


もちろん、母乳が出る方は母乳育児に越したことはありません。
ただ、母乳育児によって様々な悩みを抱えているママも多いと聞きます。


母親がストレスを抱えず、赤ちゃんが健やかに育つ授乳が何よりだと思います。

ライター紹介

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